#yidev 第17回勉強会を開催しました

横浜 iPhone 勉強会

横浜 iPhone 勉強会の第17回を開催しました。

に、横浜馬車道のI.S.O 横浜 でyidev 第17回勉強会を開催しました。

今回は、雨の横浜。

これまで@cocoponさん が主催を務めていた yidev を自分が引き継がせて頂いて、これが第 2 回目になります。年内に 2 回は開催しておきたいなと思っていたところだったので、ぎりぎりですがなんとか無事に叶いました。

yidev 第17回勉強会 : ATND

クリスマス仕様

ちなみに会場の玄関あたりはクリスマス仕様で、可愛らしいクリスマスツリーが飾られていました。

その前に観光から

その前に、そういえば馬車道といえば、近所に「横浜赤レンガ倉庫」があることを思い出し、久しぶりに訪れてみました。

久しぶりというか、たしか中学生の頃に学校の行事で訪れたきりです。

この日はクリスマスシーズンとあってか、なにやら催し物が開催されている様子でした。

赤レンガ倉庫の後ろには、少し遠くに横浜ランドマークタワーがそびえていて、レンガ造りと現代的な高層ビルと、なんとなくミスマッチな風景でした。

開催視点での振り返り

時間不足

おかげさまで発表枠も大盛況、嬉しくてつい詰め込みすぎてしまったら、時間が足りなくなってしまいました。

自己紹介の時間を勘定していなかったというスタートダッシュもうっかりしてましたけど、嬉しいことに yidev は皆が和気藹々と語りあってくれるので、やっぱり前回みたいに時間にゆとりをもたせた方が、楽しく、安心してワイワイできて、充実した時間になってくれそうですね。

最後はほんとバタバタで、そんな時間の都合を見て、せっかくの時間を巻きで対応してくださった発表者の方々、そして時間オーバーに文句も言わず見守ってくださった会場管理者の方に感謝です。

おかげさまで、無事にみんなに発表して頂くことができました。

校長先生

そして、今回は開始の言葉も締めの言葉も「学校の校長先生みたい」と言われたりして。

たしかに今回、なんかそんな感じのしゃべり方だった気がします。しゃべり方ですけど、テーマもですか。しゃべり方については、そういえば自分はけっこう口調が安定していない気がして、自分の色も時々によってけっこう変わる、予期不能な感じなのでした。

自分って何を以って自分なんでしょうね、と、哲学的なことを考えてみたり。

会場準備

今回も少し早めに会場を訪れて準備をしてみたんですけど、通しで 30 分かかりました。

早くはないですけど、まあまあな時間で準備ができました。何事も初回は苦手な自分ですけど、さすがに 2 回目の開催になると、ようやく勝手がわかってきました。

そして準備前には、前回好評だった「元どおりの会場の写真」を、今度は iPhone のパノラマ撮影機能で撮ってみました。前のでも十分くらいでしたけど、パノラマ撮影だと支障ない程度の湾曲で両側の壁まで取れるので、さらに良い感じでした。

会場費

会場費を集めさせて頂くときに、今回も前回同様 iPhone 6 Plus + Numbers で行いました。

iCloud と合わせて使うと、参加者リストのチェックシートを Mac で作成すると、転送とか意識しなくてもすぐに iPhone でも開けるところ、そして iPhone の Numbers でもチェックボックスを編集できます。

しかも iPhone で編集したチェックシートを、帰宅して Mac ですぐに開けるので、デバイスの違いに煩わされないところがとても便利です。

今回は時間が押して、チェックが外でになってしまいましたけど、そんなときこそ iPhone でのチェックの手軽さはかなり強力でした。

ポジションペーパー

前回、まったく紹介する隙がなかったポジションペーパーだったので、今回は省略しました。

自己紹介もみんな手際良くて問題ない感じでしたので、しばらくはポジションペーパーなしでやってみようかなと考えてますけど、せっかくみんなで集まれるので、何かポジションペーパーの代わりみたいなものがあっても楽しいのかなとも感じながら。

発表内容の振り返り

そんな内側視点はさておき、今回の発表内容について振り返ってみたいと思います。

WatchKit に関する話

最初は@kitasukeさん による Apple Watch の要「WatchKit」のお話でした。

正式には未登場の技術とあって NDA にも阻まれがちでしたが、さすが発表当初からずっと専門的におってる人なので、AppleWatch の概要から、見込める搭載機能、ちょっとしたプログラミングテクニックまで、幅広くお話を聞かせて頂きました。

@kitasukeさん さんは WatchKit の規模の小ささに物足りなさを感じられているようでしたけど、たしかにいろいろ出来そうなことが出来ないので、登場時にいきなり大幅解放される可能性もありそうですよね。

keyboard アプリを Sketch を使って作ってみた 〜 keyboard アプリの小話と Sketch のすすめ

@sonson_twitさん からは、自作アプリにカスタムキーボードを実装してみたお話でした。

これがやたらと高機能で、アスキーアートを思いのままに扱えるような、そんなキーボードの登場に勉強会は大変な盛り上がりを見せました。


そして、オススメの画像編集アプリ Sketch の紹介もされていました。ドローツールで、ひとつの絵からボタン一つで 1x, 2x, 3x の書き出しができたり、カスタムプラグインを作ったり、Illustrator よりお安かったり。使い勝手もなかなか良さそうでした。

LoopBack (バックエンドが手軽に作れる Node アプリ) の紹介

@yuumi3さん からはLoopBack というバックエンドを手軽に作れるツールのお話でした。

自分はこういう Baas とか PaaS とか選ぼうとしたことがなくて視野が狭いんですけど、データベースのモデルを作るだけで API が生成されて、運用までの時間を短縮できるのだそう。

そんな@yuumi3さん は、日本でたぶん初めての LoopBack ユーザーだそうで、開発元の人とお会いしたときの体験談もあって楽しかったです。

Apple のサンプルコード、Sketch を元により優れたインスペクターパネルの実装を試みる。

そして成田さんからは、OS X のインスペクターパネルを作成するお話でした。

yidev では珍しい OS X のお話です。自分はようやくこの頃 OS X アプリに手を出し始めたところだったので、理解がまだまだ及ばずでしたが、興味のあるところなので貴重な時間でした。

iOS 8 の Location Notification で簡単に領域観測

@koogawaさん からは Location Notification を使った領域観測のお話でした。

iOS 8 の Location Notification で簡単に領域観測 from Kosuke Ogawa

実際に位置情報のシミュレート機能を使ってデモも行われ、シンプルに位置をトリガにしたアプリを目の前に喝采が上がりました。実装の注意点も交えてお話されていたところがとても分かり易かったです。

Keynoteで画像リソースを作る

@studioshinさん からは、あのプレゼンテーションソフト Keynote を使ってアプリの画像リソースを作成するという、常識破りなお話でした。

その内容に勉強会は騒然の渦、そもそもの絵心の差に圧倒されて Keynote の価値さえ危うくなってましたが、振り返れば Keynote の可能性を知る良い機会になりました。Keynote でベジェ曲線を描けるなんて、そういえば気にしたこともなかったです。

Functional Programming in Swift

@thousandnightsさん からは、新言語 Swift で関数型プログラミングをするというテーマのお話でした。

Functional Programming in Swift from Kaz Yoshikawa

個人的に興味のあるテーマだったのと、内容も基礎用語の解釈のところから始められていて、知らない中から知っていくのにとても良い内容でした。Swift で関数型プログラミングをしてみたいなと思った時に、ざっと目を通してみるのに最適そうです。

ところで、スライドにあった頭の体操で『var を使わずに済む方法はないか』ということでしたが、ざっと調べてみる限りでは、Swift の Dictionary には Immutable に演算する機能が備わっていない様子なので、Dictionary で結果を求める限り 1 度は必ず var を使うことになりそうでした。

Apple Watch の Glance について

@haranicleさん からは、Apple Watch の Glance という UI 部品についてのお話でした。

まだ見ぬ Apple Watch で Glance とはどういう機能か、要所が整理されていました。具体的な注目ポイントも紹介されていて、とりあえず Glance ってなんだろうという疑問はこれで解消です。そしてまた Glance を実装してみたいと思ったときにも、今回の発表資料が良い復習の助けになりそうです。

JavaScript を Xcode でテストする

そして@saku2sakuさん からは、Xcode を使って JavaScript コードをテストするお話でした。

javascript を Xcode でテスト from Yoichiro Sakurai

個人的にお気に入りの JavaScriptCore.framework を使って、Xcode の XCTest で JavaScript コードをテストする方法について紹介されていて、これがなかなか便利そうでした。

JavaScriptCore ってよくできていて、ほとんど負担なく JavaScript を動かすコードが書けるんですよね。

jQuery はテストできなかったとのお話でしたが、そう、JavaScriptCore には DOM がないみたいで、そういったものが前提の Web 系プログラムだとテストできる範囲も限られそうですけれど、そこで使う機能を単独でテストしたりでも十分威力を発揮しそうでした。

個人的に JavaScriptCore を使ったアプリを作っているので、そこで動かすアプリ組み込みの JavaScript を検証するのにも最適そうです。

まとめ・感想

たくさんの発表者に恵まれて、今回も良い時間になりました。

おなじみの人も然ることながら、こういう場で久しぶりに発表してくださった人、次回に発表したいと言ってくださった人もいらして、そんなみんなが一様に楽しそうで、なんか嬉しい感じでした。興味のある人は次回、ぜひぜひ発表してみてください。

そして、今回も発表ごとに和やかな議論で沸いて、そんなところも良かったです。

こういう活気を大事にできたらいいなと思いつつ、そんな場を築き上げた歴代主催者、そして、そういう場を作ってくれる参加者のみんなに感謝です。自分も頑張らないといけませんね。

勉強会 MIX

そうそう、そういえば自分が勉強会に参加し始めた当初って『この勉強会と言えばこの人』みたいな、勉強会ごとに顔ぶれが違う印象が強かったんですけど、この頃はさまざまな勉強会の人たちがさまざまな勉強会に顔を出す機会が増えてきた気がして、そんなところも良い変化なのかもしれないなって感じたりしていました。

今回の yidev も、今やおなじみ『横浜へなちょこ iOS 勉強会』の主催者やお馴染みの参加者に加えて、Mac アプリ開発で歴史の長い『Cocoa 勉強会 関東』や『Cocoa 勉強会 関西』の代表も参加してくださって、しかも発表までしてもらえるという、嬉しい広がりがありました。

そんなグローバル化はすなわち特色の変化でもありますけれど、アプリ開発者同士の交流がこうして広く活気で溢れて行くといいですね。

まとめ

それでは最後に @koogawaさん が勉強会の様子をまとめてくれたので、それを以下にリンクしておきますね。

ありがとうございました!