NTP 環境を構築する - NTP クライアントの設定 - Windows 2000/XP 編

SPECIAL

コンピュータの時刻を調節するのに利用する、NTP プロトコルのお話です。

ここでは Windows 2000 や Windows XP で NTP サーバーへ接続して、時刻の自動調整を行う方法について記しています。


2-6: NTP クライアントの設定 - Windows 2000/XP 編

Windows Time を使う

タイムサーバを指定する

Windows 2000 や Windows XP には、標準で Windows Time というサービスが実装されています。これを使って NTP サーバへ時刻を問い合わせることができます。

使用する NTP サーバを、次のようにして指定します。

net time /setsntp:time.ez-net.jp

 

これで設定完了です。

あとは Windows Time が自動的に時刻の同期を行ってくれます。ただし、Windows Time がちゃんと稼動していないと時刻調整は行われませんので気をつけましょう。

 

Windows Time が稼動しているか調べる

Windows Time が動作しているかを調べるには、コントロールパネルか管理ツールの中にある、「サービス」 を使って調べることができます。この一覧の中で、Windows Time ( W32Time ) が、「開始」 状態ならば大丈夫です。

 

 

もし稼動していない場合は、ここで起動させて起きましょう。

また、コンピュータを再起動したときに自動的に Windows Time が動くようにするには、ここのスタートアップの項目も 「自動」 にしておきます。

 

同期のタイミングを調整する

同期のタイミングはレジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient のなかの SpecialPollInterval に設定されています。

ここに記載されている時間 (秒単位) ごとに時刻の同期を行うそうです。

 

なお、現在どのサーバを参照するように設定されているかを調べるには次のようにします。

net time /querysntp

 

Windows Time からの通知メッセージ

Windows Time は、NTP サーバが見つからないといったエラーをイベントログに出力します。その際のイベントツリーは 「システムログ」 で、ソース名は 「W32Time」 です。

設定したのに時刻が合わないというようなときには、イベントビュアで確認しましょう。

 

NTPTime を使う

Windows 2000/XP でも、2-5: NTP クライアントの設定 - Windows NT 編 で紹介した NTPTime を使用することができます。インストールも設定も 2000/XP のときと同じですので、詳細はそちらをご覧ください。

NPTTime で時刻を合わせる場合は、Windows Time サービスはとめておくのがいいでしょう。

 

目次