ネットワークカードの導入と静的 IP の設定

SERVER


はじめに

ここでは、ネットワークカードのインストールと、固定 IP アドレスを設定する方法を紹介します。

状況は、DELL 社製 DIMENSION XPS H266 へ LANEED LD-10/100AL という LAN カードを装着して Windows 2000 Advanced Server をインストールした直後を想定しています。

そのとき、LD-10/100AL は、[?] マークで Windows 2000 に認識されていました。

今回はこの先から話をはじめます。

 

ネットワークカードのインストール

デスクトップ上の 「マイコンピュータ」 アイコンの上で右クリックをし、ポップアップメニューから 【管理】 を選択します。

するとコンピュータの管理ツールが現れますので、そのなかの 【システムツール】 の 【デバイスマネージャ】 を選択します。

すると認識されているデバイスの一覧が現れ、そのなかの ”その他のデバイス” に ”イーサネット コントローラ” があります。”イーサネット コントローラ” をダブルクリックすると、”イーサネット コントローラのプロパティ” ダイアログボックスが現れます。

今回の場合、まだ LD-10/100AL のドライバをインストールしていないので、下の方に 【ドライバの再インストール】 というボタンがあると思います。

この 【ドライバの再インストール】 ボタンを押して、”デバイスドライバのアップグレードウィザード” を起動しましょう。

 

ウィザードが起動して次へすすむと、ドライバの検索方法の設定画面になります。そこで ”デバイスに最適なドライバを検索する(推奨)” を選択して次へすすみます。

検索場所のオプションで、”フロッピーディスクドライブ” を選択します。そしてフロッピーディスクドライブに LD-10/100AL の Windows 2000 用ドライバディスクを挿入して次へすすみます。Windows 2000 用のドライバがない場合は ELECOM のホームページからダウンロードすることができます。

次の画面で指定した場所が検索されて、LD-10/100AL が検出されます。間違って認識されていないことを確認して次へすすみます。

インストール処理に入る前に、「デジタル署名が見つかりませんでした」 というダイアログが現れます。現れたダイアログの内容のとおり、Windows 2000 上で正常に動作する保証がないので念のため警告されるものですが、大体はデバイスの製造元が動作確認をしていますので、さほど心配はないでしょう。

【はい】 を選択すると、インストールが続行されます。

必要なファイルがコピーされると、ネットワークカードのインストールは完了です。最後の画面で、ちゃんと Laneed LD-10/100AL PCI Fast Ethernet Adapter と表示されていれば成功です。

【完了】 をおしてインストール作業を終了します。Windows 2000 ではこのあと再起動をする必要もなく、すぐにネットワークカードが使用できる状態になります。

 

静的 IP アドレスの設定

ネットワークカードをインストールした直後の場合、DHCP を用いて IP アドレス等を決定するように設定されているようです。サーバ用途として静的な IP アドレスを割り当てたい場合は次のような手順で行います。

デスクトップの 「マイネットワーク」 アイコンを右クリックして、ポップアップメニューから 【プロパティ】 を選択します。すると、”ネットワークとダイアルアップ接続” というウィンドウが現れます。

その中の 「ローカルエリア接続」 というアイコンをダブルクリックすると、”ローカルエリア接続状態” というダイアログボックスが現れます。そこの 【プロパティ】 ボタンをクリックして、”ローカルエリア接続のプロパティ” ダイアログボックスを表示します。

【インターネットプロトコル (TCP/IP)】 をダブルクリックすると、TCP/IP の設定を行えるダイアログボックスが現れます。

そこで、【次の IP アドレスを使用する】 にチェックを入れて、その下のエディットボックスへ IP アドレスを指定すれば完了です。

補足として、ここでは DNS の検索設定もできます。また、【詳細設定】 ボタンを押せば、複数の IP アドレス指定や、WINS などの設定も可能です。

設定変更後、再起動せずにすぐに設定が反映されます。