条件付き書式を使って偶数行にラインを引く - Excel 書式
SOFTWARE REPORT
特定範囲の偶数行にラインを引きたい場合
Microsoft Excel 2010 では "テーブル" の機能を使うことで、偶数行毎に色を付けることが簡単にできます。
それと同じようなことを、"テーブル" ではなく通常の "範囲" で行いたい場合には、条件付き書式を使います。
例えば、次のような表を作ってあるとします。
この表の内側を、条件付き書式を使って偶数行ごとに色付けしてみます。
色付けをしたい範囲を選択したら、リボン【ホーム】の【条件付き書式】から【新しいルール】を選択します。
そして、新しい書式ルールの設定ダイアログで、"数式を使用して、書式設定するセルを決定" を選択します。
ここで、数式として、今回は次のものを入力します。
=ISEVEN(ROW(B5))
ここで、ISEVEN という関数は、与えられた "値" が偶数だった場合に TRUE となる関数です。
その中で出てくる ROW という関数は、与えられた "セル" の行番号を返す関数なので、ここで与えた "B5" という表の左上隅のセルの行番号を得ることができます。
ちなみに、条件付き書式で指定する式のセルは、それが相対指定だった場合は、指定した範囲の左上隅から見たセルの位置になります。今回は B5 から始まる範囲なので、これでそれぞれのセルが、自分自身のセルについて、指定された条件式を満たすかどうかが判定されます。
そして、条件を満たしたときの "書式" として、例えばセルの背景に色を付けるようにしてあげれば、次のように、偶数行毎にセルに色を付けることができました。
ちなみに、奇数行に色を付けたい場合には、ISEVEN 関数ではなく ISODD 関数を使用します。
なお、このように色を付けても、項目を新たに追加した時には、その行には色がついてくれないので注意が必要です。
もし条件付き書式を設定する範囲に、以前に 項目を追加した時に定義した名前の範囲を拡張させる でお話したような OFFSET 関数を使うことができれば自動拡張もできるのでしょうけど、試してみた限りではそれも上手く行かない様子です。