Terminal Server へ Office 2000 をインストール

SOFTWARE REPORT


はじめに

この記事は、2000/06/05 日現在に Windows NT Server 4.0 日本語版よりアップグレードした Windows 2000 Developer に付属の Windows 2000 Server 日本語版により正常に再現できることを確認しました。

以前に日本語版の Windows 2000 Server では Microsoft Office 2000 を Terminal Server にインストールすることができないという情報を読者よりいただき、また自分自身でも、日本語版の Windows 2000 Server へはインストールできないという情報をどこかで目にした記憶があましたので、このページは一時閉鎖していました。

しかしながらこのたび、日本語版の Windows 2000 での動作を確認できたことから、再び公開することとなりました。

 

念のため環境を少し細かく書いておきます。

ターミナルサービスをインストールする際、Windows NT Terminal Service 互換でインストールしました。用意した Windows 2000 Server は Microsoft Windows 2000 Developer 付属の日本語版 Windows 2000 Server で、もともと Windows NT Server 4.0 日本語版 からのアップグレードです。

インストールした Office 2000 は Microsoft Office 2000 Developer です。インストール前に、2000/06/04 現在にダウンロードした Office 2000 Took kit に含まれていた TERMSVER.MST をオプションに用いて Office 2000 Setup を起動しました。

 

TermSrvr.mst の取得

Windows 2000 Terminal Server へ Microsoft Office 2000 をインストールするには、特別なカスタマイズが必要です。

まずは Microsoft 社の Office 2000 リソースキット へアクセスして TermSrvr.mst というファイルを含んだ Office Resource Kit core tool をダウンロードしてください。

 

上記の Office 2000 リソースキットのホームページへ行くと Deploying Office 2000 という項があり、その中に Installing Office in a Windows Terminal Environment というページがあります。

ここにインストール方法に関する詳しい情報と Office Resource Kit core tool のダウンロードがありますので、ひととおりご覧ください。

 

Windows 2000 Terminal Server へ Office 2000 をインストールするには、Office 2000 Resource Kit をダウンロードして Windows 2000 Terminal Server へインストールする必要があるので、Toolbox にある Office 2000 Resource Kit core tool (ORKTools.exe) をダウンロードします。

 

Office 2000 のインストール

ダウンロードした ORKTools.exe を実行すると Windows Installer が起動します。必要なツールを選択して進んでいけばインストールは完了です。

今回、重要となってくるのが Toolbox にインストールされた TermSrvr.mst というファイルです。このあと Office 2000 をインストールする際にファイルの位置が必要となりますので、あらかじめ調べておきましょう。

Office Resource Kit をディフォルト設定でインストールした場合には C:\Program Files\ORKTools\ToolBox\Tools\Terminal Server Tools TermSrvr.mst がインストールされていると思います。

 

続いて Office 2000 のインストールです。

 

コントロールパネル 】 の 【 アプリケーションの追加と削除 】 を実行して、【 プログラムの追加 】 を選択します。

[ CD またはフロッピー ] というボタンを押してインストールウィザードを起動して、”インストールプログラムの実行” というところで、セットアッププログラムに続いて、TRANSFORMS の値として TermSrvr.mst を指定します。

たとえば CD-ROM ドライブが D: であった場合は、

D:\SETUP TRANSFORMS="C:\Program Files\ORKTools\ToolBox\Tools\Terminal Server Tools\TermSrvr.mst"

と入力して完了です。

あとは通常の Office 2000 と同様のインストールが始まります。