Windows Me (English) のインストール
SOFTWARE REPORT
はじめに
Windows Me (英語版) が手に入りましたので、インストールを紹介してみようと思います。
今回入手したものは Windows Me の Development Platform ( English ) というバージョンですので、通常のバージョンとはすこし勝手が違うかもしれません。
やったとおりに書き並べているので、インストールの紹介の観点から見ると不要なものも多いかもしれないですけど、いろんな場面での対処法みたいな感じでなにかのやくにはたつことと思います。
だめだったことも堂々と書いてありますので、もしこの記事を見ながらインストールをするような方はいちど全部読んでから始めてくださいね。
ハードウェアの構成
今回 Windows Me ( 英語版 ) をインストールするにあたって、以下のようなハードウェアを用意しました。
コンピュータは DELL 社製の DIMENSION XPS H266 を用意しました。CPU は Intel Pentium II 266MHz, メモリは 96 MB (ECC) です。
ディスク構成は、Primary IDE にて、IDE-0 に 新日エレクトロニクス(株) の ORB ドライブ、IDE-1 には、Quantum 社の 4 GB ハードディスクを取り付けています。また Secondery IDE には、IDE-0 には CREATIVE 社の PC-DVD、 IDE-1 にはどこかのメーカの CDRW がついています。
その他のデバイスとしては、オンボードの音源 YAMAHA OPL3-A と、ビデオカードには Matrox Millennium ( VRAM 4MB ) が搭載されています。Ethernet カードには ELECOM-LANEED 社の LD-10/100 AL という LAN カードを装着しています。
さらにおまけで エスケイネット株式会社 の WinTV GO for PCI が取り付けられています。
このようなハード構成のコンピュータに Windows Me をインストールしてみることにします。
セットアップの開始前…
とりあえず DIMENSION XPS H266 に付属していた Windows 95 セットアップディスクを使って Windows 95 の DOS 版を起動してみることにします。
とりあえずセットアップに先立って、FDISK を使用して ORB ドライブのメディアのパーティションきりわけをしておくことにしました。FDISK の使用方法は Windows 版 FDISK の使い方 を参照してください。今回のきり方は 2.2 GB ひとつという単純なきり方ですが・・・。
パーティションをきったら再起動・・・。
DOS が起動したら、CD-ROM のドライブへ Windows Me をいれて、まずそのディスクをカレントディレクトリとします。今回のディスク構成では F: が CD-ROM となったので、
C:\> F:\
F:\>
という感じで F:\ に移動します。
そして
F:\> setup.exe
としてセットアッププログラムを起動してみます。
F:\> setup.exe
Please wait while Setup Initializes.
Setup is now going to perform a routine check on your system.
To continue, press ENTER. To quit Setup, press ESC.
というメッセージが現れますので、ENTER を押してセットアップを開始します。
すると・・・、Windows 95 の頃のようなスキャンディスクが始まるとおもったら、青い画面こそ現れたものの、そのなかに灰色の四角があらわれただけでした。
ENTER を押してみると画面がちらついたので、どうやらプログラム自体は正常に稼動しているようです。
そうすると、日本語表示ができるようになっているのが問題なのかもしれません。
そこで、日本語表示モードにならない DOS で起動してみることにします。CD-ROM が使えるブートディスクを使ってもう一度コンピュータを起動します。
CD-ROM が使えるブートディスクのつくりかたは、”CD-ROM ドライバ入り起動ディスクを作成する” を参照してください。
セットアップの開始
さて、起動ディスクの都合上、今度は Q: が CD-ROM となりましたので、それを前提にセットアップをしようと思います。
再びセットアップを実行してみます。
C:\> cd Q:
Q:\> setup.exe
Please wait while Setup Initializes.
Setup is now going to perform a routine check on your system.
To continue, press ENTER. To quit Setup, press ESC.
というメッセージが現れますので、ENTER を押します。
すると今度はちゃんと文字が表示されたディスクチェックが行われました。どうやら日本語が問題だったようです。今度は正常にスキャンディスクは動くのですが・・・。
なんと今度は日本語ファイルの部分でスキャンディスクがエラーを表示します。修復しないとセットアップを続行できないようです。
仕方がないので少々強引ですが、
Q:\> setup.exe /is
と入力してスキャンディスクをパスするようにしました。これでようやく、Windows Me の英語版セットアップ画面を拝見することができました。
Windows Me のセットアップ
さて、ようやくセットアップ画面が表示されました。Windows 98 となんだか雰囲気が似ているなと思っていると再びエラーが・・・。
どうやらスタートアップドライブに書き込みができませんといっているようです。仕方ないので、はじめのほうでパーティション分割をおこなった C: を FAT32 で初期化することにします。
Windows 95 に付属していた起動ディスクでもう一度起動して、
A:\> format c:
としてさっきパーティションを分けたばかりのドライブを初期化します。
初期化が完了したところで、再び非日本語モードの起動ディスクで起動しようと思ったのですが、もしかしてと思いこのまま次のようにしてみました。
F:\> setup.exe /is
するとなんの問題もなく Windows Me のセットアップが開始されました。どうやらスキャンディスク以外は日本語版の起動ディスクでも問題がないようですね・・・。
ブートパーティション (C:) を FAT32 で初期化したら、今度はエラーが出ることなくセットアップまで行き着きました。
[ Welcome to Windows Me Setup ]
ようやくセットアップの開始です。
どうやら 30 分から 60 分程度かかると表示されていますが、今回のコンピュータは2世代くらい古いコンピュータなので何分かかることやら・・・。
とりあえず NEXT ボタンを押して次へ進みます。
続いて
[ License Agreement ]
ライセンス条項に一通り目を通したら、I accept the Agreement を選択して NEXT ボタンを押します。
[ Windows Product Key ]
Windows 製品のプロダクトキーの入力です。適切なプロダクトキーを入力して NEXT ボタンを押します。
[ Select Directory ]
Windows をインストールするディレクトリを指定します。変更することもできますが、今回は特に変更せずに C:\Windows にインストールすることにします。NEXT ボタンを押して次へ進みます。
インストール先のディレクトリの照査が行われ、それが終了すると続いてセットアップオプションの選択です。
[ Setup Options ]
セットアップオプションでは次の4つが選択できるようです。
- Typicial
- Portable
- Compact
- Custom
今回はとりあえずということで、単純に Typicial を選択することにします。そして NEXT ボタンを押して次へ進みます。
[ User Information ]
Windows Me 利用者の名前を入れます。入力が完了したら NEXT ボタンを押して次へ進みます。
[ Windows Components ]
Windows コンポーネントのインストール方法を選択します。
- Install the most common components
- Display of the list of components so I can choose the ones I want to install.
今回はとりあえず Install the most common components を選択して自動的にインストールしてもらうことにします。NEXT ボタンを押して次へ進みます。
[ Country/Region ]
自分の国を選択します。ここは日本ですから Japan を選択して NEXT ボタンを押して次へ進みます。他の国の方は適宜置き換えてくださいね。
[ Establishing Your Time Zone ]
続いてタイムゾーンの指定です。ここは [ GMT +09:00 ] Osaka, Sapporo, Tokyo にあたるようなのでこれを選択して NEXT ボタンを押します。
[ Startup Disk ]
続いて起動ディスクの作成になります。必要なデータが準備された時点で、フロッピードライブにディスクを入れるように要求されます。[ CANCEL ] を押せば起動ディスクの作成をスキップすることができるようですが、せっかくなのでフロッピーを一枚用意して起動ディスクを作成することにします。
フロッピーディスクドライブへ新しいフロッピーディスクを挿入して OK ボタンを押します。フロッピーディスクは1枚だけで大丈夫です。起動ディスクの作成が終わるとそれを知らせるダイアログボックスが現れるので、フロッピーを取り出してから OK を押してセットアップを続行します。
[ Ready to Begin Copying Files ]
セットアップの状況が整ったので、いよいよファイルのコピーが開始されます。設定ミス等はこの時点で BACK ボタンでもどれば設定しなおせるようです。
とりあえず設定は大丈夫そうなので、FINISH を押してコピーを開始します。
コピーが完了すると自動的に再起動します。
再起動されると今度は Windows 2000 Professional よりも派手な画面が現れますね。そこでいろいろなハードウェアを自動的に設定します。
自動設定の最中に、コンピュータ名とワークグループ名を入力しなくてはならないと報告されました。OK を押すと、ネットワークのプロパティのその部分が現れるので適切な情報を入力しましょう。
設定が終わったら CLOSE ボタンを押してネットワークプロパティを閉じます。
ハードウェアの設定の途中で再び Windows Me は自動的に再起動を行うようです、再起動後、再びハードウェアの設定が始まりました。
この設定も終わると、いよいよ Windows Me のデスクトップがお目見えします。再起動後、若干の設定は残しているものの、通常どおりの起動が行われます。
そして Windows パスワードが要求されますので、適宜設定しましょう。その後、システムの最終更新が行われてセットアップが完了しました。
セットアップ完了後に Welcome to Windows Millennium というムービーが再生されたのですが、これがかなり派手。いままでにない感じで、ここまでしなくてもいいのでは??? というような内容でした。
まあ、おもしろかったですけどね。
見つかったデバイス
インストールも終わって、どの程度のデバイスを自動的に認識したかを診てみることにします。
・・・、とコントロールパネルを開いてみてびっくり。
これまたずいぶんと整頓された感じになっています。ちょっと項目が少なくてどれをいじったらいいかがまだわからないので、マイコンピュータのプロパティから設定を見てみることにします。
デバイスマネージャを眺めてみると、自動的に認識できなかったのは WinTV GO と、LD-10/100 AL の2つだけのようです。
当然かもしれませんけど、有名どころの matrox Millennium や YAMAHA OPL-3A は問題なく認識されました。その他のストレージデバイスも問題ありません。
さて、せっかくですので LD-10/100 AL のデバイスドライバをインストールしてみることにします。Windows Me 用のドライバは持っていませんが、きっと WDM のデバイスドライバをインストールすればある程度は大丈夫ではないでしょうか。
デバイスマネージャの PCI Ethernet Controller をダブルクリックしてプロパティ画面を出します。そして Reinstall Driver というボタンを押します。
フロッピードライブに、最近 LANEED でダウンロードした最新版のドライバディスクを入れて、Automatic search for a better driver を選択して次へ進みます。
するとフロッピーの LD100AL.INF ファイルからドライバを取得して、Laneed LD-10/100AL PCI Fast Ethernet Adapter が検出され、インストールが完了しました。
FINISH ボタンを押すと再起動が要求されるので、それにしたがって Windows Me を再起動します。どうやら Windows 2000 のように再起動せずに Ethernet Adapter をインストールすることはできないようですね。