CD 革命 Virtual Pro Ver.8.5 を使ってみる

SOFTWARE REPORT


CD 革命 Virtual Pro Ver.8.5

CD 革命 Virtual は アーク情報システム 社より発売されている、DVD-ROM や CD-ROM をハードディスクへ保存して、それを仮想 CD-ROM ドライブとして利用することができるソフトウェアです。

ハードディスクからの読み取りになるため、実際の CD-ROM と比べて高速ですし、管理とかもしやすいです。仮想 CD-ROM ドライブを複数用意して利用することも出来るので、そのあたりもいろいろと重宝します。

 

今までは Windows XP Professional にて CD 革命 Virtual Pro Ver.6.5 を利用していたのですけど、だいぶ前のバージョンだったような気がすることと、最近、システムの安定化を図っていたところだったので、特にシステムに深く関わるものだから新しいものに替えてみようかなと思って購入してみました。

なので、機能面ではそれといって Ver.6.5 でも不都合はなかったのですけど、 Ver.8.5 では Ver.6.5 と比べて各種イメージファイルとの互換性や、さまざまなフォーマットの CD-ROM に対応しているようでした。

 

CD 革命 Virtual Pro Ver.8.5 のインストール

購入したソフトウェアは CD 革命 Virtual Pro Ver.8.5 のアップグレード版でした。

これは "製品版" の CD 革命 Virtual のうち 4.2 Standard または 5.5 Pro から 8 までの CD 革命 Virtual を持っている人が対象となっているパッケージで、インストール時にはそれらの CD-ROM が必要となります。

 

CD-ROM ドライブへ CD 革命 Virtual Pro Ver.8.5 の CD-ROM ドライブを挿入してみると、インストーラが起動しました。

さっそく 「インストール開始」 ボタンを押してインストールを開始してみたところ、いきなり次のようなメッセージが表示されて、インストールが終了してしまったのでした。

CD革命/Virtualのインストール情報が正しくないため

インストール/アンインストールができません。

この時点では以前のバージョンである CD 革命 Virtual 6.5 Pro がシステムにインストールされていて、なんとなくそれとの兼ね合いなんだろうなとは思いつつ。もしかするとアップグレード対象のバージョンじゃないのかなとか思って調べてみても、6.5 Pro はちゃんとバージョンアップの対象になっていました。

ともあれ説明書をいろいろと眺めてみると、どうやら新バージョンをインストールする前に旧バージョンを削除する必要があるとのことでしたので、改めてまずはそれからやってみることにしました。

「コントロールパネル」 から 「プログラムの追加と削除」 を実行して、そこから CD 革命/Virtual 6.5 のアンインストールを行います。すると、指定されたパラメータが間違っているといわれつつ…、無事 (?) CD 革命 Virtual Pro 6.5 の削除が完了しました。

 

Pro 6.5 の削除を終えて、改めて Pro 8.5 のインストールを始めてみると、今度は無事に次のステップへと進みました。

"CD 革命/Virtual Pro V8.5 アップグレード版" のインストールウィザードが開始され、次へ進むとまずは使用許諾契約の確認と同意を、そしてユーザ情報の登録およびシリアル番号の入力画面となりました。

シリアル番号を入力して次へ進むと、続いてアップグレードするために必要な、旧バージョンの CD-ROM の確認作業です。CD-ROM ドライブへ今回は "CD革命/Virtual Pro V6.5" の CD-ROM ドライブを入れて、バージョンチェックを行いました。

そしてセットアップ方法の選択です。「簡単」 および 「カスタマイズ」 の二通りが選択できたのですけど、こういう時はいつも、個人的には 「カスタマイズ」 を選んでます。続いてインストール先のディレクトリ指定と、プログラムフォルダの選択、そして作成する仮想ドライブの選択でした。仮想 CD-ROM ドライブはいくつも用意することが出来ますので、今回は 2 つほど用意しておくことにしました。

これで各種設定は完了でした。あとはシステムへファイルがコピーされてインストールは完了です。

途中で "ARK VD800 SCSI Adapter" というハードウェアのインストールで、Windows ロゴテストに合格していないことを示すダイアログが表示されますけど、構わず 「続行」 して行きます。

インストール完了後、システムを再起動すれば CD 革命 Virtual Pro 8.5 が利用可能となりました。

 

旧バージョンを利用していた場合

旧バージョンの CD 革命 Virtual を利用していた場合には、いくつか注意しておく点があるようです。

詳しくは説明書に載っているのですけど、基本的には問題ないながらも、場合によっては旧バージョンで作成した仮想 CD ファイルが利用できないことがあるとのことでした。また、互換モードで作成した音楽 CD ファイルを再生する場合は、付属の "VCDCPlayer" というソフトを使って再生する必要があるとのことです。

 

そして、仮想 CD ファイルが読み取り専用となっている場合は利用できないとのことでした。

個人的に、仮想 CD ドライブを DVD-R へ書き出して利用しているので、そうするとこれはそのままでは利用できないということなのでしょうか。また CD 革命 Virtual 8.5 で作成しなおして DVD-R へ焼きなおさないといけないのか、そもそも DVD-R へ書き出すということが出来なくなってしまうのか、気になるところです。

試しに DVD-R に保存されていた FCD ファイルをダブルクリックしてみたところ…、CD 革命 Virtual が立ち上がる様子がありませんでした。改めて手動起動してみようとしましたけど応答がなかったので再起動です。

再起動後、今度は先に CD 革命 Virtual Pro 8.5 を起動して、そこへ DVD-R の中にある FCD ファイルをドロップしてみました。そうしたところ、コンテナには登録されたのですけど、いざ仮想 CD-ROM ドライブへ挿入してみるも何の通達も無くすぐにイジェクトされてしまいました。そのファイルをハードディスクへコピーしてあげれば、それ自体は問題なくマウントできましたけど…。

 

そこで、どんな状態ならば DVD-R からそのままマウントできるか、簡単にですけど試してみました。

一度 Pro 8.5 で開いた FCD ファイル 使用不可 (即イジェクト)
Pro 8.5 で新たに作成した FCD ファイル 使用不可 (即イジェクト)
Pro 6.5 の FCD を変換した ISO ファイル 使用不可 (即イジェクト)

どれも DVD-R へ書き出した上でマウントさせてみたのですけど、結果は上記の表の通りでした。

どれも利用できませんね…。何かの都合で書き込む必要があるのかとも考えたのですけど、ISO ファイルもダメなあたり、単純に制限がかけられているのかもしれないです。

ハードディスクへコピーすれば利用できるのでバックアップ目的で DVD-R へ書き出す分には問題なさそうですけど、手軽に利用するためには搭載済みのハードディスクか、または外付け USB ハードディスクなどに仮想 CD ファイルを置かないとだめそうでした。