日常英会話を少しばかり学んでみる(1)

英語学習

英会話が、ひいては英文を読む力につながるのでは。

そんなことを思ってしまって、英会話というものをほんの少しの短い期間、学んでみることにしました。

レッスンの第1回目と第2回目、そんな今日に思ったことを復習も兼ねて綴ってみます。


英会話が、ひいては英文を読む力につながるのでは。そんなことを WWDC16 をきっかけに San Francisco を訪れてきた ときに思って、日常英会話を マンツーマン英会話スクール Gaba で少しばかり学んでみることにしました。

英会話スクール Gaba には、数日前に無料体験レッスンにお邪魔していて、その時のお話は こちら に記載しましたけれど、その時のレベル判定で自分は『初級 Level 2』だったので、今回はそこからのスタートです。ちなみに Gaba では、いちおう『Starter』というランクはありますが、基本的には『初級 Level 1』が一番下のランクになるようなので、自分の今の英会話力は、そこから1つ進んだくらいのランクになるようです。

1. How was your day?

最初のレッスンは『どんな日でしたか?』みたいなテーマで、ある日の出来事を訪ねたり答えたりする練習でした。

無料体験みたいな完全フリートークとは違って、今回からはテキストをベースに練習する形で進んで行くことになります。とはいえ、使用するテキストは 40 分のレッスンで3ページ。最初の5分くらいは完全フリーの雑談で、続いてテキストの例文を読んで、それに関する主テーマ1つで重点的に会話を練習、そして最後に総括、みたいな流れでした。

会話の雰囲気を掴んでみたり

テキストは、登場人物が2人で会話を繰り広げる英文担っていて、それをインストラクターの先生と自分とで片方ずつに分担して読む、というのが基本の流れでした。

今って学校とかで英会話って習っているんだろうか。もし習っているとしたら当たり前にやる練習だろうと想像するのですけど、自分はこれまで『英語で会話する』ということを、先日に San Francisco を訪れるまで体験する機会がなかったので、こういう練習でさえも新鮮で、勝手がわかりませんでした。

それでも、まずは片方の登場人物になってとりあえず文を読んでみれば、それに対して先生は登場人物になりきって感情を乗せて話してくれて。そしてそのあと、人物を入れ替えて読むことになると、そういえば、先生はこういうノリで話していたな みたいに思いながら声に出せて。

話せる人には当たり前なことでしょうけど、英語を喋ることにいっぱいいっぱいになってる自分としては、言葉を出すことがやっとで、感情を乗せるまでは意識が抜けてしまいがち。そんなところが、今までテキストで読んでいただけの時とは違って、良い感じかなって思ったりしました。

厳密さは軽く流してくれる

きっとまだ、初級 Level 2 というのもあるのでしょう。

とにかく喋ること、声として英語が出てくることに重きが置かれている印象で、細かい言い回しや発音についての至らなさは、ほとんどの場合で気にしないでくれるところに、けっこう助けられてる気がします。

つい もうちょっと厳密な言い回しを知りたいな って思ってしまうことは何度かあったんですけど、よくよく思えば、まずは自分が言葉を発せてとにかくそれを相手が汲んでくれれば良い、逆に言うならそうでなければ何も始まらないみたいなレベル感の身の程なので、これは結果、良い方向に転がりそう。

それでも細かなところはさりげなく教えてくれていで、たとえば interesting という言葉を使ったときに、たとえば It was so interesting みたいに言った後、何かでたしか I'm so interesting in ... みたいに言ったとき、そういえば復唱してくれたなって思ったら、先生が書いてくれたメモにちゃんと "interested in" みたいに書かれていたり。

それと "theme" という言葉を「テーマ」みたいに言ったとき、さすがにちゃんとした英語と違ったらしくて、強調して直してくれたみたいなことはありました。そういうところを拾われながら、文章自体にはとても寛容で、中学校や高校のときの記憶にある「こう聞かれたら、こう答えなければならない」みたいなことを指摘されることはありませんでした。

こう言われたら、こう答える

ただ、だからと言って完全にカタコト万歳というわけでもなくて、どう聞かれたらどう答えるか、そんな基本的な流れは、レッスンの中から察せるようになっていて、たとえば今回は What did you do ____ というフレーズに特化した練習になっていました。

に始まり

だったかな? この程度でも微妙に自信の自分ではありますが、ともあれこういう質問を何度も繰り返し出してきます。そしてテキストには模擬回答として On Saturday I went swimming みたいに書いてあるので、とりあえず On Friday ... みたいについつい言葉に発してしまう、そんな感じで慣れやすくなっているのが印象的に思えました。

そんな感じで、今日は What did you do ___ に始まり、何かを答え、How was it? を受けて話を広げ、対して It was ... で受けて。それを何度も練習した後、It was ... に続けて because とかで話を膨らませ、How about you? で流れをそのままお返しするみたいな練習をしていた感じでした。

印象に残ったこと

そんなレッスンの中で印象に残ったことは It was に続ける言葉でした。

それはどんな感じでしたかー? に対して、日本語だったらまあいろいろ長々と話し始めそうな自分ですけど、英語でそこまで言葉が出ないのであれば、この最初の1場面がけっこう重要になってくるはず。

そうした時に、ここで使える表現を段階的に Amazing / Fantastic / Wonderful → Great → Good → Not bad → Okay / so so (50%) → Not so good → Bad → Terrible みたいに教えてもらったことが印象に残りました。

2. Choosing a cake

レッスン2もにたような感じ…と自分の目には見えたんですけど、いちおう掲げられている目的としては、レッスン1が『尋ねる/答える』なのに対して、今度は『考えを示す』みたいになるようでした。

レッスンの流れは最初のときと同じ。最初に軽く雑談した後、登場人物が2人の例文を先生と自分で交互に読み、関連する話題で会話練習をして、最後に総括して終わり、みたいな感じでした。

いちおう2回目だけあってか、まだ例文を読む練習に限りますけれど、先生を真似て感情を乗せてみるみたいな余裕も少しだけですけど生み出せてみたり。それとレッスン1とレッスン2とで同じ先生だったんですけど、前回は余計に聞き直すことも多かった印象だったんですけど、今回は自分の中では普通な程度に聞き返す必要に迫られるくらいな印象でした。

食べもの談義

そんな今回は、次のような流れの会話練習でした。

食事は最もポピュラーな話題!とお話しされてましたけど、そういえば日常の中で、自分はあまり誰かと「どんな食べ物が好きですか?」とか「これ美味しいね」みたいな話をしないような、と思ってみたり。

食べ物の好みの話をする時って、たとえば『食事して帰りたいね』みたいなときには出てくるけれど、それ以外は大抵の場合「Swift の @noescape って面白いよね」とか「どうして Swift 3 から rethrows が catch ブロックからに限って、引数で渡された関数が投げる以外の例外を送出できるようになったんだろう」みたいな会話になることが多い気がして、自分にとっては "何気ない会話で食事の話をする" というのが逆に新鮮にも思えました。

日本語も英語も、同じ感じ?

そんな自分だったので、レッスンで「どんな食べ物が好きですか?」と尋ねられたときに、なんだろう、とりあえずそもそも英語以前にその答え自体が、なかなか見つからない感じでした。

それと、体験レッスンのときにも指摘された「英語を聞いて、それに対してレスポンスしようとするところまでの時間が早い」というところ。言われてみるとたしかに、とりあえず分かる時に限れば、英語で話しかけられた瞬間に、言われたことの意味がわかることが多いみたいなんですよね。

もちろん、上にも書いたような簡単な文章がほとんどなのと、ほんのちょっと難しくなるだけでわからなくなるのですけれど、それでもなんか紙に書かれた英語よりも理解できることが多いみたい。むしろ同じ文章でも、紙だったら理解できなかったかもしれないなって思えるフレーズがあったりするのも、とても興味深いところでした。

そんなことを思った時に、そういえば自分は日本語でも文章を理解するのって苦手だなって思ったりして、日本語も英語ももしかしてあんまり大差ないのかなって、ちょっと思ったりしてみました。単に単語を知らないだけとか、言い回しを知らないだけとか、それってなんか日本語だろうと英語だろうと似たようなもの、だったりするのかもしれない。

印象に残ったこと

そんな、レッスン2で特に印象に残ったフレーズは I don't really like it. でした。

この食べ物は好きですかー? みたいに言われたときに、それがなかなか自分にとって微妙な食べ物で It's okey くらいで済ませばいいのに、なかなかそうも言いたくなくて。そんな中、思いつく言葉を並べながらもちゃんと言葉にできなくて、日本語を使いつつ訪ねた中で、教えてもらった言葉がこれでした。

悩んだ挙句…どちらかというと好きじゃない、みたいに言ったのに対して、If I had to choose ... I don't really like it. みたいに教えてくれて。なるほど、don't really like だと「そんなに好きじゃない」になるんですね。終わってから調べてみると really don't likedon't really like とで意味が大きく違ってくるとか、そんなことを知って面白いなって思いました。

シンプルな味、複雑な味

それと自分はけっこうシンプルな味わいの食事 (simple food)、たとえば白いご飯 (plain rise) と味噌汁 (miso soup) とか、魚だったら塩焼きとかみたいなのを好む傾向にありそうですけど、それに対して複雑な味は苦手で、そういう食べ物をひっくるめて "complicated food" と表現できるみたい。

どんな食べ物が好きではないか、そんな話の中で教えてもらった言葉ですけど、こんな風にして教えてもらうと印象にずいぶん残るものですね。

多彩な味覚表現

ちなみに味を表現する言葉として "sweet", "sour", "bitter", "spicy / hot", "salty", "tender (soft meat)", "juicy", oily", "crispy", "chewy", "slimy" みたいにたくさん教えてもらいました。

Tender … 知ってる!と強く思ったことはさておき、こんなにたくさん表現があるなんて知らなかったと思うと同時に、言われてみればほとんどがわかる、会話の中なら全部わかった、そんなところもとても興味深かったです。なんで、わかるんでしょうね。

初めて見た!

ちなみにピザの話になって、ピザには(薄い)ニューヨークスタイルと、(分厚い)シカゴスタイルとが存在するっていう話になって、レッスンのブースにある PC でそれらを見せてくれたんですけど、自分はシカゴスタイルを初めて見ました。

そんなとき It's my first time seeing it. みたいに表現すると良いみたい。

まとめ

そんな感じで、初めてのレッスン2つでしたけど、とても面白かったです。

今まで学校で習った英語と照らし合わせればごくごく初歩的なことをやっているのはよく分かるんですけど、それでも全然できていない自分がいて、そして教えてもらう中でいろいろ身には付いて行ってるみたい、そんな実感ができるところが、とても良い感じでした。

何より "話してて楽しい" というのがいいです。

まるで WWDC16 の Lab で Apple の技術者と話をしているときみたいに、どんなに拙かろうとも聞いてくれる安心感、教えてくれる安心感、そして実際に伝わるかどうか試せるところは、英会話教室のすごく良い効果なのかなって思いました。

思い通りに意思疎通をするを掲げたとしたら、この調子でたどり着けるものなのか想像さえもできないですけど、今の自分のレベル感ならまずはここから始めないことには、きっとどうにもならなそう。とりあえず、そんなに長い期間を予定してはいないのですけど、こんな調子でほんのしばらく、英会話を体験して行ってみようと思います。そこから何かが見つかるといいなと思いながら。