APC BK Pro 300 のバッテリーを交換してみる。

HARDWARE REPORT


APC BK Pro 300

BK Pro 300 は、APC 社の無停電電源装置 (UPS) です。

停電時に、短時間ながらバッテリー稼動に切り替えることで、突然の停止による OS, ソフトウェアの損傷を予防し、停電時に手動またはソフトウェア制御で自動的に PC をシャットダウンする猶予ができます。

当然、バッテリーには寿命があるわけで、今回、寿命…かな…? というような状況に会ったのでこんなお話を書いてみることにしました。

 

症状

UPS の電源が落ちてしまう、との話を聞いて少し調べてみたのですけど、UPS 正面の電源ボタンを押しても、10 秒くらいでしょうか、それくらいで UPS からの電源供給が絶たれてしまうのでした。

そのときになにやらフロントのランプがちかちかするのにあわせて、「がっちゃ、がっちゃ」 と機械音のような、切り替え音のような、、、なんだか変な音がするのです。

 

何度か試したのですけど、症状はまったく同じでした。

これまで PC を UPS に接続したまま作業を行っていたのですけど、さすがに PC まで壊してしまうとまずいので、接続されていたコンセントを全部はずしてもう一度実験してみることにしました。すると…、さっきまでは 10 秒程度で自動的に落ちていたのが、今度はずっと、がっちゃがっちゃ、と音を立ててランプを転倒させているではないですか…。

 

…、これは、バッテリーの寿命…、なの…?

よくわからないながら、いろいろと調べてみると、点灯しているランプは紛れもなく 「バッテリー交換」 を示すランプみたいです。ただどこにも、バッテリーがなくなったときにそんな音を立てるとは書いてないですが……。

 

□ バッテリーを交換してみる

故障かどうかを調べるにしても、とりあえずバッテリーを交換してみること以外、機械のことに詳しくない自分にはできないのでした。そこでバッテリーを手に入れ、交換をやってみることにしました。

 

交換自体は簡単でした。

BK Pro 300 の裏面をみると、プラスドライバで回るねじが2つついていたのでそれをはずします。するとカバーが外れるので、中からバッテリーを引き出します。バッテリー自体は赤と黒のリード線でつながっているだけだったので、取り外しも簡単でした。

古いバッテリーをはずして、新しいバッテリーを装着…と。内部のことを知らない分、感電とかしないかどうか、びくびくしながら作業してました。

 

さて、バッテリーの交換も終わって、いざ正常に動作するかの実験してみました。

ショートかなんかしてブレーカーが落ちるのではないかとひやひやしながら UPS をコンセントに差し込んでみると…、何もなかったかのように UPS が稼動しだしました。ランプも正常な状態を示すものがひとつだけ点灯していて、静かなものです。

これなら問題なさそうなので、さっそく UPS へ各 PC を接続しなおして電源を入れてみましたけど、これも問題なしでした。

 

どうやら、バッテリーの寿命で間違いないようですね。