デジタルメモ 「ポメラ」 DM10 のソフトウェアアップデートを実施する

HARDWARE REPORT


デジタルメモ 「ポメラ」 DM10

平成 21 年末ごろの話になりますけど、デジタルメモ 「ポメラ」 DM10 のソフトウェアアップデートの案内が、販売元である KING JIM より届きました。

今回の新バージョンは 1.2.0 で、手元にあるポメラのバージョンは 1.1.0 だったので、アップデートの対象ではあったのですけど、記載の改良内容もとりわけ目立ったところもないので、しばらく保留にしていたのですけど、このたびようやくアップデートしてみることにしました。

とはいえ、アップデートの方法を見ると、microSD カードや USB インターフェイスケーブル、USB ポートのあるパソコンとの接続が必要との記載があるのですけど、それがどういう理由で必要になるのか、資料だけでは今一つピンとこなかったため、実際に試して行きながら、それらの必要性なども整理して行けたらと思います。

ちなみに今回はダウンロードでのアップデートを行いますが、インターネットでダウンロードする環境がない場合には、有償でアップデートソフトを購入する必要があるとのことです。

 

ポメラ DM10 のソフトウェアアップデートを実施する

まずは、KING JIM の 「ポメラ」 関連 DM10 ソフトウェアアップデート のページから、「ポメラ」 DM10 ソフトウェア (Ver.1.2.0) のダウンロードを行います。

そして、ダウンロードした "DM10_V120.exe" をダブルクリックで実行すると、"Pomera_Update.bin" というアップデート用のプログラムファイルが出来上がります。これを、手持ちの microSD カードのルートフォルダー (microSD カードをマイコンピュータで開いた直ぐのフォルダー) にコピーすれば、アップデート用のファイルの準備は完了です。

 

これを用いてアップデートを行うことになりますが、アップデートの際は "メモデータと登録辞書データが全て削除される" とのことですので、アップデートに先だって、メモデータと登録辞書のバックアップを行っておきます。これを行わないと、以前のデータを必ず消失してしまうので、十分注意が必要です。

登録辞書のバックアップは、手持ちの microSD カードを ポメラ DM10 本体に挿入したら、キーボードの [menu] キーをクリックして、メニュー画面を表示します。そこから 【辞書】 を選択して、その中の 【登録辞書のエクスポート】 を選びます。すると、今までに学習した内容と登録した辞書の内容を microSD へエクスポートするか尋ねられますので、「はい」 を選択してエクスポートを行います。

メモデータのバックアップは、キーボードの [menu] キーから 【ファイル】 メニューをクリックして、【ファイルのコピー】 を選択します。そしてここで、本体メモリ内にあるファイルすべてを microSD カードにコピーしておきます。

これで、登録辞書のバックアップが完了したので、いよいよソフトウェアのアップデートを行います。

 

ポメラ DM10 のアップデートを行うにあたり、パソコンと USB で接続する必要があるとのことでした。

必ずポメラの電源を ON にしてから、ポメラに付属の USB ケーブルを用いてパソコンと接続を行います。接続が完了すると、ポメラの画面の下のバーに [USB] という表示が現れますが、それ以外の変化は特にはないようです。保障外ではありますが、64 ビット版の Windows 7 でも、少なくとも自分の環境では、問題なくアップデートすることができるようでした。

もっとも、USB で接続したからといって、アップデート中にパソコンが何か処理をするといった様子もないので、どういった理由で接続するのか分からずじまいでしたけど、説明書には USB 接続しないとアップデートできないとあるので、指示通り接続しておけばそれで良いでしょう。

 

USB で接続したら、キーボードの [menu] キーをクリックし、【設定】 から 【バージョン情報】 を選択します。

表示されたバージョン情報の画面で、現在のファームウェアのバージョン番号が "1.1.0" であることを確認したら、バージョン番号が表示されている画面のまま、キーボードの [ctrl] と [alt] キーを押しながら [P] キーを押すことで、アップデートの確認画面が表示されます。確認画面で 【はい】 ボタンを選択すれば、ポメラのファームウェアのアップデートが開始されます。

ファームウェアのアップデート処理が開始されたら、終わるまでの数分間、絶対に USB ケーブルの抜き差しやポメラの電源オフを行わないように注意します。ファームウェアの更新に失敗すると、一般に、機械が使用できなくなるので、メーカーへ修理に出すなどの手間が発生してしまうので、その辺りは特に十分注意します。

 

アップデートが完了すると、ポメラが自動的に再起動されて、いつものメモを取れる画面に戻るので、それが終了の合図です。

アップデート終了後は、もう一度、キーボードの [menu] キーをクリックして、【設定】 から 【バージョン情報】 を選択し、ファームウェアのバージョンが "1.2.0" に更新されていることを確認すると良いでしょう。

アップデートが正しくできたら、本体メモリーへバックアップしておいたメモデータをコピーして、登録辞書のインポートを行えば、これで元通り、利用できるようになりました。