ENW-2401P-T のインストール
COMMON SETUP
ENW-2401P-T
PLANEX 社が提供している NE2000 互換 Ethernet Adapter である ENW-2401P-T を Linux 2.2.13 ( Slackware 7 ) へインストールしてみました。
ENW-2401P-T は ISA バス対応の NE2000 互換アダプタで、PCI のさらには 100 M が主流の今日ではあまり利用される機会が少ないと思われます。
しかしながら PCI のネットワークカードと違ってインストール前に少し下準備が必要なため、ここで簡単にですがインストール方法を紹介しておこうと思います。
Ethernet Adapter の設定
ENW-2401P-T は出荷時点では プラグアンドプレイ モードに設定されていますので、Linux にインストールする際にはまずこの ”プラグアンドプレイ” の機能を解除する必要があるそうです。
プラグアンドプレイ機能の解除には PLANEX が提供するセットアッププログラムを利用します。
セットアッププログラムを持っていない場合は、PLANEX 社のホームページからダウンロードすることが出来ますので、各自で入手してください。
ENW-2401P-T のセットアッププログラムを動かすには、MS-DOS モードで起動する必要があります。MS-DOS を起動する環境がない人は、MS-DOS モードの起動ディスクを作成しましょう。
Windows 95/98 では、新しいフロッピーディスクを用意して MS-DOS プロンプトから
format A: /S
と入力してフロッピーディスクを初期化します。
するとシステム情報がフロッピーディスクに書き込まれますので、そのフロッピーディスクをドライブに入れてコンピュータを起動すると、MS-DOS モードの Windows を起動することが出来ます。
セットアップを行うために、あらかじめ ENW-2401P-T をコンピュータに接続しておきます。そして MS-DOS モードで起動したら、セットアッププログラムディスクをフロッピーディスクに入れます。
A:\SETUP\SETUP.EXE
と打ち込んで Enter を押すとセットアッププログラムが起動します。
MAIN MENU の SETUP を選択します。
そして Operate Mode を "Jumperless" に設定して、I/O ポートや Interrupt 等もほかのデバイスとぶつからないように設定します。
どの I/O や Interrupt が利用されているかどうかは、Linux の /proc で調べることが出来ます。Linux を起動したら
cat /proc/interrupts
cat /proc/ioportsとして確認することが出来ますので、あらかじめ調べておくといいかもしれません。
I/O と Interrupt を設定したら、Linux を再起動します。
インストール
ここまでくれば大体の場合は自動的に ENW-2401P-T が認識されると思います。
ENW-2401P-T は NE2000 互換デバイスとして認識されます。よって Linux カーネルに NE2000 系のデバイスドライバが組み込まれていない場合はカーネルのコンパイルが必要です。
Ethernet (10 or 100 bit ) --> other ISA cards NE2000/NE1000 support
を組み込めば認識できるようでした。
PCI の Ethernet Adapter と混在で ISA の Ethernet Adapter を利用するような場合には、/etc/lilo.conf に
append="ether=0,0,eth0 ether=0,0,eth1"
というように明示的に指示しないといけないので気をつけてください。