DVD-ROM から ISO や DMG のディスクイメージに、ターミナルを使って変換する。
ディスクイメージ
macOS Catalina で DVD-ROM からディスクイメージを作成しようとしたところ、ディスクユーティリティーでは「操作はキャンセルされました」と表示されて作成できないことがあったので、ターミナルから作成してみることにしました。
macOS Catalina で DVD-ROM の内容をディスクイメージに保存しようと思ったのですけれど、 ディスクユーティリティーを使ってイメージの作成をしようとしても、次のエラーメッセージが表示されて作成できないことがありました。
操作はキャンセルされました。
そこで、ターミナルから hdiutil
を使って、ディスクイメージを作成することにしました。
DVD-ROM のデバイス名を調べる
ディスクイメージを作成するにあたって、macOS が作成元の DVD-ROM に割り当てているディスク番号を知る必要があります。
これは macOS に標準で用意されている ディスクユーティリティー
を使って簡単に確認できます。
ディスクユーティリティーを起動して、ディスクイメージに変換したい DVD-ROM を選択します。もしそれが複数のボリュームに分かれている場合には、
ディスクイメージに変換したいボリュームを選択します。
そうすると 装置名
のところで disk7
のような、デバイス名を確認できます。
このデバイス名を使ってディスクイメージを作成することになります。
DVD-ROM からディスクイメージ (.dmg) を作成する
ターミナルを使って DVD-ROM からディスクイメージを作成したい場合は、次のコマンドを実行すれば良いようです。
このとき -srcdevice
オプションに、複製元 DVD-ROM のデバイス名を指定します。
そして、それに続く引数で、作成したいディスクイメージのファイル名を指定しています。ファイル名の拡張子には
自動的に .dmg
が付けられるので、ファイル名の中で指定しなくても大丈夫です。
hdiutil create -srcdevice disk7 IMAGENAME.dmg
これでしばらく待つと、ディスクイメージが生成されました。 ターミナルのログには次のようなメッセージが表示されます。
イメージ作成エンジンを準備中… DVD_V1_4M (Apple_ISO: 0)を読み込み中… ....................................................................................................................... (CRC32 $1A7054B2:DVD_V1_4M (Apple_ISO: 0)) リソースを追加中… ....................................................................................................................... 経過時間: 27m 20.451s ファイルサイズ: 1788219136バイト、チェックサム: CRC32 $B1A94A47 処理されたセクタ数: 7003496、7003496圧縮されました 速度: 2.1Mバイト/秒 節約率: 50.1%
DVD-ROM から ISO イメージ (.cdr / .iso) を作成する
DMG ディスクイメージ形式ではなく ISO イメージ形式で作成したい場合には、先ほどのコマンドのオプションに -format UDTO
を付与して実行します。
hdiutil create -srcdevice disk7 -format UDTO IMAGENAME.cdr
このようにすることで ISO イメージが出来上がります。拡張子は .cdr
が付けられるので、これを .iso
に書き換えてあげるだけで、ISO イメージで
使いたい場面でそのまま利用できるファイルになってくれる様子です。
なお、このイメージ生成中に出力されるログは次のようになりました。
DVD_V1_4M (Apple_ISO: 0)を読み込み中… ...................................................................................................................... 経過時間: 16m 30.106s 速度: 3.5Mバイト/秒 節約率: 0.0%