【解決編】 WACOM タブレットが正常に動作しなくなる (3)

TROUBLE REPORT


WACOM intuos 2 i-620

WACOM 社から販売されている タブレット intuos 2 i-620 (XD-0608-U) を利用していたのですけど、あるときそのタブレットが正常に動作しなくなっていたのに気づいたのでした。

症状はというと、普段はタブレットのプロパティで設定した通りに動作するのに、なぜか DELETER 社の COMIC ART CG illust を操作するときだけ、タブレットのマッピング領域が実際の設定とずれてしまうのでした。それを解決しようと EZ-NET: 【未解決】 WACOM タブレットが正常に動作しなくなるEZ-NET: 【未解決】 WACOM タブレットが正常に動作しなくなる (2) でも手当たり次第にいろいろと試してみたりもしましたけど、ぜんぜん上手く行かなかったのでした。

 

それでもなんだか気になってしまって、とりあえず intuos 2 i-620 を購入したときについてきた CD-ROM に収録されているデバイスドライバに差し替えなおしてみたりしつつ、それでも改善される様子は無かったのでインターネットでタブレットのマッピングに関する情報を探していたところ、解決に繋がりそうな情報を見つけたのでした。

それによると、まずひとつは Windows XP の場合は "C:\WINDOWS\system32\tablet.dat" にタブレット関連の設定が保存されているようで、これを削除して再起動することで直るかもしれないということでした。今回はこれでは直らなかったのですけど、もうひとつ、WACOM タブレットドライバはペンモードの絶対座標をドライバのインストール時に決定されるとのことでした。そのため、後から解像度を変更したりするとずれてきてしまうことがあるとのことです。ちなみに Adobe Photoshop はタブレットドライバの絶対座標を利用しないらしいので、今回もそちらは正常に動作することが出来たのでしょう。

とりあえず、今回は座標系が狂うのが問題のように窺えるので、ここがとても大切なような気がします。

 

タブレットの挙動不審を解消する

WACOM タブレットをインストールする時点の座標が重要なのだというのなら、その時点で自然な状態になるように心がければ良さそうですね。

とりあえず現在インストールしてあるタブレットドライバを削除してから、画面周りの設定を調整してみます。座標系が正の値の範囲で済むように、プライマリディスプレイが左側に、セカンダリディスプレイが右側に来るように設定します。それと念のため、プライマリディスプレイの方が解像度が高いようにしておきました。

 

この状態で改めてタブレットドライバをインストールしてみたところ、ついに COMIC ART CG illust 4 PLUS にて正常にタブレットを利用することが出来るようになりました。

それならばと、正常に動作するようになった後でプライマリディスプレイを右側に設定してみると、 マッピングについては正常に動作する様子はあるものの、いざペンを走らせて線を描いてみようとすると、まったく線が引けない感じでした。いろいろ試してみたところ、どうやら筆圧の情報がうまく伝わらないみたいです。

とりあえず、プライマリディスプレイの設定を戻せば大丈夫でしたけど、この感じから、タブレ ットを利用する環境では、ドライバをインストールするそのときから、プライマリディスプレイを左側に固定して負の座標を用いなくて済むように注意を注いでおくのが重要 みたいな感じでした。

なにはともあれ、これで正常にタブレットを利用することが出来るようになって、ほっと一息です。

 

なお、今回はハードウェア的にはプライマリディスプレイが 1 として、セカンダリディスプレイが 2 として認識されていますので、そのあたりも自然になっています。そこまで気にしなくても良さそうな気はしますけど、もしも上手く行かないようだったらデバイスドライバの設定をいろいろと調整して、そのあたりの認識番号も調整しておくと良いかもしれないです。