Sendmail でメールエイリアスを登録する (CentOS 5.5)

エイリアスを登録する

CentOS 5.5 では、既定では Sendmail が利用できるようになっていました。

Sendmail でメールの受け取りを行う場合、通常は Linux に登録されたアカウントのメールボックスへ配信されると思いますが、登録されていないアカウント名でも、エイリアスを登録すればその名前を経由して、別の実在するアカウントへメールを配信することが可能です。

 

Sendmail でエイリアスを登録するには "/etc/aliases" を編集します。

記載の方法としては、エイリアス名の後に続けてコロン ( : ) を書いて、続けて、送信先のアドレスとなります。送信先のアドレスのところには、ローカルアカウント名の他にも、外部の電子メールアドレスや、別のエイリアス名を指定することも可能です。

alias-address:    dst-address

たとえばこのようにすることで、"alias-address" 宛ての電子メールが "dst-address" 宛てに届くという設定になります。

複数のエイリアスを登録したい場合には、上記のような内容で、行ごとに記載すれば大丈夫です。

 

また、ひとつのエイリアスで複数の宛先へ送信したい場合には、送信先をカンマで区切って複数指定することも可能です。

alias2-address:    dst1-address, dst1-address

たとえばこのように設定すれば、"alias2-address" 宛てに送信された電子メールは "dst1-address" と "dst2-address" の 2 つの宛先へ配送されることになります。

 

"/etc/aliases" ファイルを編集したら、次のようにすることで、変更がシステムに反映されます。

newaliases

これで "/etc/aliases" ファイルに設定されたエイリアスへのメールが、そこで指定されたアドレスへ送信されるようになります。このとき Sendmail は再起動しなくても大丈夫です。

 

なお、ここで登録したエイリアスは、ローカル配送の他にも、自身のドメイン宛へのメールに対しても有効になります。

仮想ドメインに対しても有効になるので、例えば "alias-address" というエイリアスを登録した場合には、"alias-address" 宛の他、たとえば "domain1.dom" と "domain2.dom" が受領するドメインとして設定されている場合には、"alias-address@domain1.dom" 及び "alias-address@domain2.dom" も有効になります。

必要に応じて EZ-NET： Sendmail で仮想ドメインを設定する (CentOS 5.5) で紹介したような方法を取るなどして、予期しないメールアドレスが生まれないように注意するのも良いかもしれないです。