MacOS 10.6 で iPhone アプリの開発環境を整える
REPORT
iPhone アプリを開発するための環境を Intel Mac mini の Mac OS X 10.6 Snow Lepard 上に用意してみることにしました。
iPhone SDK をインストールする
iPhone アプリを開発するための SDK が iPhone Developer Program より提供されています。
これを利用することで、Apple iPhone 用のアプリケーション開発を行うことができます。作成したプログラムを AppStore で公開するためには、平成 21 年 12 月 8 日現在、有料のスタンダードプログラムに入会する必要があるのですけど、この SDK 自体は 無償で入手することが可能となっています。
ただ、この SDK を利用するためには、Intel MAC と呼ばれる Macintosh と Mac OS 10.5 Leopard または 10.6 Snow Leopard が必要のようで、一般的にはなかなか敷居が高いようにも思います。環境さえそろってしまえは、iPhone SDK の他、開発環境である Xcode や動作テスト用のiPhone シミュレータ等も付属しているとのことですので、開発のしやすさにも配慮したものとなっている様子です。
そして今回、ようやく iPhone SDK を利用できる環境が整ったので、それをインストールしてみることにしました。
SDK は iPhone Dev Center からダウンロードできるようになっています。
ここから、平成 21 年 12 月 8 日の時点で最新である iPhone SDK 3.1.2 をダウンロードしようとすると、Apple ID を尋ねる画面が表示されるので、取得した Apple ID を入力してサインインします。Apple ID の取得については EZ-NET 登録レポート: Apple ID を登録する の方に記してありますので、必要に応じて参考にしてください。
そして今回は Mac OS X 10.6 Snow Leopard 用の iPhone SDK 3.1.2 with Xcode 3.2.1 をダウンロードしました。ファイルの容量が 2.49 GB となかなかのボリュームとなっているので、ダウンロードが完了するのをひとまずゆっくり待つ感じです。
ダウンロードが完了したら、"iphone_sdk_3.1.2_with_xcode_3.2.1_snow_leopard_10m2003.dmg" をマウントします。そして、その中の "iPhone SDK and Tools for Snow Leopard" をダブルクリックすれば、インストールが始まります。
インストールが始まったら、後はインストールの手順に従って進めて行きます。
インストールするパッケージの構成は特に変更する必要はなさそうです。選択できるパッケージは、下記の最後の "Mac OS X 10.4 Support" を除き、全てがディフォルトでインストールされるようになっていました。
- Essentials
- iPhone SDK 3.1
- iPhone SDK 3.0
- iPhone SDK 2.2.1
- System Tools
- UNIX Development...
- Documentation
- Mac OS X 10.4 Support
今回はこれらを既定のまま、インストールを行いました。
全部で 5.9 GB となかなかの容量なのでインストールに時間はかかりますが、しばらくすると無事、iPhone SDK のインストールが完了しました。
インストールが完了すると、Mac OS X のインストールパーティションにある "Developer" フォルダに iPhone SDK が登録されます。
この "Developer" フォルダの中の "Applications" にあるプログラムを用いて iPhone アプリを開発して行くことになります。
例えばここの "Xcode" を使用することで、プログラムコードを Objective-C 言語を用いて作成します。また、"Interface Builder" を使用して iPhone アプリのユーザーインターフェイスを設計します。"Instruments" を使用することで、作成したアプリケーションのパフォーマンスチューニングも行えます。
その他にも "Developer" フォルダの中の "Platforms" フォルダの中に、"iPhoneSimulator.platform" というフォルダが存在します。
この中にさらに存在する "Developer" フォルダの中の "Applications" には "iPhone Simulator" というプログラムが用意されていて、これを使用することで iPhone に似せた環境での iPhone アプリの動作チェックを行うこともできるようになっていました。
なにはともあれ、これで iPhone アプリを開発する環境が整いました。
他にも、実機での検証を行うためには Xcode と iPhone 実機とのペアリングを行う必要があるようなのですけど、それはまた必要になってからやってみようと思います。