LF-M721JD のファームウェアを更新する
HARDWARE REPORT
Panasonic LF-M721JD 周りを更新する
Panasonic から発売されている DVD-MULTI 対応の DVD ドライブ LF-M721JD を 利用させていただいているのですけど、ときどきではあるのですけど、DVD-RAM へデータを書き込んでいる最中に Windows XP がいきなり再起動してしまうことがあるのでした。
そうは言ってもその原因が DVD-RAM ドライブにあるのかは判りませんし、最小メモリダンプファイルを参照してみてもそれらしい情報は得られなかったりしたのですけど、とりあえずデバイスドライバ周りのトラブルが原因とのことでしたので、LF-M721JD のデバイスドライバあたりも整えておいたら良かったりとかするのかと思って今回のお話となったのでした。
とりあえず最新のデバイスドライバが提供されていないかを Panasonic 社の パソコン周辺機器 関連のサイトさまにて調べてみると、DVD-MULTI LF-M721JD 用のものとして、2005/11/16 付けのファームウェアと 2005/04/26 付けのデバイスドライバが公開されていました。
ファームウェアの更新内容を見てみると、とりあえずバージョン表記は "Ver.APQ2" となっていて、その内容は "DVD-RAM ディスクの書き込み安定性向上" とありました。それ以上の細かい内容は記されてはいませんでしたけど、これから察するに、どうやらきっと DVD-RAM へ書き込みを行う際に安定性にかける面は確かにあったということなのでしょう。
デバイスドライバの方はというと、バージョン表記は "Ver.5.0.1.4" となっていて、変更内容は "Windows 98/98SE/Me 上で書かれた DVD-RAM (UDF1.5/2.0) を Windows 2000/XP でごくまれに読み込みできない不具合を改善" したとのことでした。こちらには個人的にはあまり縁はなさそうですけど、他にも何か細かな調整がなされているかもしれないのでダウンロードしてみることにしました。
なお、現在は購入した時点で付属していた CD-ROM に収録されていたデバイスドライバを利用しているのですけど、それのバージョン情報を見ると次のような感じになっていました。
デバイスドライバ | meiudf.sys | 4.0.1.0 |
---|---|---|
フォーマットソフト | DVDForm | 4.2.0.0 |
ライトプロテクトツール | WPTool | 1.1.3.0 |
DVD-RAM ユーティリティ | DVDTool | 1.1.0.0 |
RAM 補助ツール | RAMASST | 1.0.9.0 |
なお、このバージョン情報はインストール時に一緒に保存されたテキストファイルに記録されていたものです。
今回のデバイスドライバに記されていた統合バージョン番号 "Ver.5.0.1.4" というのがどう該当するのかは判りにくいところではありますけど、そのファイルに記された日付は 2004/05/21 となっていましたので、今回のものが 2005/04/26 付けのアップデートパッチであるということは、それ以降に更新されたものと思っててきっと間違いないのでしょう。
ちなみに LF-M721JD 本体のファームウェアバージョンは "Ver.APG8" でした。
デバイスドライバを更新する
まずは、日付的に前に提供されたデバイスドライバの更新から行ってみることにしました。
今回のアップデートファイルは差分アップデートとのことですので、あらかじめ CD-ROM に収録されていたデバイスドライバは組み込んでおく必要があるそうです。自分の環境では既にそれを利用していた状態ですので、そのまま早速、ダウンロードした "XPDrvUpdate5014PJP.exe" を実行して、デバイスドライバの更新を行ってみることにします。
"XPDrvUpdate5014PJP.exe" を実行すると、"このコンピュータには DVD-RAM ドライバーがインストールされているがそれをアップデートするか" といった確認ダイアログボックスが表示されましたので、「はい」 を選択してアップデートを継続しました。
そしてなにやら必要なファイルがシステムにコピーされた後、デバイスドライバの更新処理は完了となったようでした。
そのときに表示された "ReadmeXP.txt" ファイルに書かれた日付が 2003/05/12 だったりして少しびっくりもしましたけど、これは単純にそのファイルの本文をその日に記載したというだけであって、デバイスドライバの更新日とは関係なさそうな感じです。
実際に Windows XP の再起動後にデバイスドライバ等のバージョン情報を調べてみると、 スタートメニュー内に登録されたバージョン情報へのショートカットからの確認ではありますけれど、以前より新しいバージョンとなっておりました。その内容を表にしてみると次のような感じです。
デバイスドライバ | meiudf.sys | 4.0.1.0 >> 4.0.5.0 |
---|---|---|
フォーマットソフト | DVDForm | 4.2.0.0 >> 4.2.2.0 |
ライトプロテクトツール | WPTool | 1.1.3.0 >> 1.1.5.0 |
DVD-RAM ユーティリティ | DVDTool | 1.1.0.0 >> 1.1.2.0 |
RAM 補助ツール | RAMASST | 1.0.9.0 >> 1.1.0.0 |
統合バージョンとして記されていた "Ver 5.0.1.4" がうかがえないのがなんだか謎な感じではありますけど、全面的にバージョン番号の更新がなされているようでした。そしてこのバージョン情報が書かれた日付は 2005/04/07 とのことなので、そういう面からも間違いなくアップデートは成されたと思って間違いなさそうですね。
ファームウェアを更新する
もともとは新しいデバイスドライバがあったら更新してみようと思っていた程度だったのですけど、思いがけずファームウェアの最新版も提供されていましたので、今回はそれの更新も併せて行ってみようと思います。もっとも DVD-RAM 書き込み時の安定性を図ったというファームウェアの更新内容の方が、今回の発端としてもっとも適した更新なのですけどね。
ファームウェアの更新と聞くと、失敗したときに何かと面倒なことになることが連想されるので、ともあれ慎重にやってみることにします。
更新時の注意点はサイトの方に掲載されていますけど、とりあえず自分の環境で気をつけるべきこととしては、次のような感じでしょうか。
- ドライブの型式が LF-M721JD であること。
- 現在のファームウェアバージョンが APG8, APM1, APP2, APP6 のいずれかであること。
- DVD-RAM ドライブにディスクを挿入していないこと。
- 更新時にはイジェクトなど、ドライブ操作しないこと。
- 途中で PC や関連プログラムを停止させないこと。
- 余計なプログラムを実行させておかないこと。
型式は DVD-RAM ドライブのフロント側に記されていますので、それを念のためもう一度よく確かめつつ…。ドライブのファームウェアバージョンの方はサイトにも確認方法が記されている通り、付属の B's Recorder GOLD 7 BASIC を起動して、そのステータスバーの右下に記されている情報から "APG8" であることを確認しました。
とりあえずハードウェア的には更新対象であることは間違いなさそうですので、あとは余計なプログラムを全て終了してから、ファームウェアの更新プログラムを実行すれば良さそうな感じですね。
さっそく "LF-M721_APQ2.exe" を実行して、ファームウェアの更新作業を行ってみました。
その作業はまったくもってサイトに記載されている通りの手順で進んで行きます。途中での更新内容の表記が "Version: APG8 --> APQ2" という感じになっていましたけど、これも下調べの通りでしたので迷わず 「開始ボタン」 を押してファームウェアの更新手続き開始です。
開始ボタンを押してからは、何もいじらないように注意しつつ、運悪く PC が停止しないように祈りつつ、およそ 30 秒ほどして、ファームウェアの更新は無事終了となりました。
そして画面に表示された通りに、まずは PC を完全にシャットダウンさせた後で再び電源ボタンを押して、Windows を起動させてみました。
すると、ログオン直後に CD-ROM ドライブが新たに検出された後、問題なく LF-M721JD が利用可能となりました。設定していたドライブレターが新しいものに割り振りなおされていた辺りをみても、新しいドライブとして認識されたようです。改めて B's Recorder GOLD 7 BASIC を起動して確認してみましたけど、しっかりと新しいバージョンの "APQ2" として認識されているようでした。
なんにせよ、問題なく認識されてくれましたし、DVD-RAM への書き込みもちゃんとできましたので、ファームウェアの更新は成功したようでほっとひと安心です。今までも普通に使えていたので表向きには大きな改善とかはありませんけど、気持ち的になかなか良い感じです。