アクアの一ヶ月点検を迎えて
LIFE REPORT
我が家のアクアが一ヶ月点検を迎えました
トヨタのアクアを購入してから、早いもので 1 ヶ月が経ちました。
購入までのお話は以前に "トヨタ・アクアを購入しました" で記しましたけど、納車されたのが平成 24 年 3 月 1 日だったので、それから 4 月 1 日に我が家のアクアも 1 ヶ月点検となりました。
4 月 2 日に名古屋へ出かける用事があったので、点検は出かける前後のどちらが良いかと聞いてみたら「前の方が安心でしょう」ということになって、その前日の 4 月 1 日に購入したトヨタのお店で点検をしてもらってきました。
ブレーキの異音について
基本的には乗り心地は絶好調だったのですけど、たった 1 つだけ、ブレーキ操作で不思議な異音が稀に聞こえるところが気になりました。
この 1 ヶ月を迎えるにあたり、毎日数十分〜 1 時間程度は車を運転するように心がけていたのですけど、その中のトータルで 5, 6 日程度、鳴る日は 1 時間のうちに数回程度、「ギギッ」という音が、ブレーキをかけ終わって車が止まった頃に聞こえてくるのでした。
ちなみにこの音が鳴るときに、ブレーキの踏み心地とか、効きが変とかいうことはまったくありません。
その様子が、購入時に取り付けてもらったドライブレコーダー "ドライブマン 720S" に記録されていたので、それを整備の人や営業さんにも見てもらったのですけど、どちらとも首をかしげてしまう感じで。
結局のところ、一ヶ月点検ではその現象も再現できず、原因は不明のままとなりました。
でもとりあえず、可能性のありそうなところを重点的に見ても損傷はまったく見受けられないとのことで、翌日の名古屋へも安心して出かけられるだろうとのことでした。
エンジンオイルの交換について
それともうひとつ気になっていたのは、エンジンオイルの交換についてです。
何か支障があった訳ではないのですけど、インターネットで調べていると、新車購入後、1,000 km 走ったくらいで 1 度エンジンオイルを交換するといいというブログがあったのを見て、どうなのだろうと思い始めたのがきっかけです。
調べるほどに賛否両論でしたけど、綺麗なオイルはエンジンに良いことだけは間違いなさそうだったので、オイル交換が無駄になっても害になることはないだろうということで、走行距離もちょうど 1,000 km くらいだし、せっかくなのでオイル交換をしてもらうことにしました。
その希望を、営業さんや整備士さんに伝えてみると、どちらとも基本的には「必要ない」と反対意見で、特に整備士さんを説得するのが大変でした。
整備士さんは「綺麗なオイルが出てくるだけ」「私だったらやりません」という感じで、無駄なことをさせたくないという様子でしたけど、「それでもやってみてもらいたいんですって」と営業さんに説得されて、無事に交換となりました。
そんな感じではありましたけど、実際に交換作業を担当された整備士さんは「アクアのオイル交換は、うちでは第一号かもしれません!」と、ジャッキで持ち上げた車体を前にしながら他の整備士さん達に手を振ったりして、なんだかとても嬉しそうでした。
オイル交換の効果の程は自分自身には知る由もないですけれど、技術者ひとりの喜びに変わってくれたみたいで、そんなところも良かったかなって思いました。
納車から1ヶ月が過ぎて見えてきたこと
さて、そんな感じで無事に終えた 1 ヶ月点検でしたけど、それまでアクアに乗ってみて、今までに乗っていた初代プリウス NHW11 と比べて気になったところが見えてきたので、記してみたいと思います。
視界について
まずいちばんに気になったのが、初代プリウスと比べたときの、アクアの見晴らしの悪さです。
初代プリウスの視界が良すぎたのかもしれないですけど、なんだか車の中に沈んだ感じで、前も横も後ろも、車の中からよく見渡せない感じがしました。
見晴らしを良くしようと、椅子を一番上まで上げると、フロントピラーというのでしょうか、フロントガラスの横の縁が、左右とも視界に大きく入ってきて、肝心な横断歩道を渡ろうとする歩行者を見るのをさえぎったり、少しきつめの右カーブでは、対向の車や道をちょうど隠してしまう感じでした。
ただ、椅子を少し低めに設定すると、フロントピラーが何かと邪魔で見えないということが数少なくなりました。
しかも椅子を下げると、手前の高さはたぶんそのままに、おしりの方の高さが沈んで行く感じになるので、角度が付いて背もたれに自然にもたれかかるようにもなるし、足を浮かせなくても自然にペダルの方へ足らせたりして、運転の疲れも軽減されるような感じがしました。
初代プリウスのときにはいちばん上まで椅子を上げてましたけど、アクアの場合は少し深めに乗るのがいいかもしれないですね。
それと、今回はワイドインナーミラーをつけたのですけど、最初はそれが邪魔で、前方の視界がさえぎられてしまう感じでした。
もっとも、インナーミラーは左右や上下の位置を動かせるようになっていたので、左上ぎりぎりまでミラーを動かしてみたところ、視界が遮られる感じが無くなって、まったく問題なくなりました。
アクアの場合、ミラーはぎりぎりまで遠ざけておくのがいいかも知れないです。
居住空間に付いて
運転席も含めた居住性についてですけど、コンパクトカーでありながら、ずいぶんと広く空間が取られているような感じがしました。
ただ、しばらく乗ってみると、やはり空間が狭い事実はあるようで、初代プリウスと比べると、ここは窮屈かもと思えるところがいくつか見えてきました。
まず、アクセルペダルを踏もうとすると、なぜかその上か先にある壁につま先が当たって、踏み込みが甘くなることが何度かありました。
今までの初代プリウスではまったくそんなことは無かったので、おそらく狭い空間の奥にアクセルペダルを置くことで、運転席の足元空間を広く確保しているのかもしれません。
これについては椅子を気持ち後ろに下げて、ちょうどいい余裕を持ってブレーキを踏み込めるくらいにしてみたら、壁に当たって踏み込みが甘くなるようなことはなくなりました。
また、ブレーキペダルに足を置くために、なんとなく右足を左側へ向けて出さないといけない感じがしました。
初代プリウスでは何も気にならなかったのですけど、アクアでは少し意識して左側にあるペダルを踏まないといけない感じで、運転席に座る姿勢もどことなく左側に向かってしまう感じです。
これはもしかして、助手席と運転席との間隔を広めに取るために、座席を気持ち外側に設置しているのかもしれません。
そんな感じで、助手席と運転席とはいっけん広く間が取られているのですけど、シフトレバーを操作しようとしたときに、ときどき助手席の人が持っている荷物に手がぶつかったりします。
そういえば、初代プリウスはシフトレバーがダッシュボード(?)についていたので、座席横のコンソール(?)についているアクアとはそもそもが違いますけど、初代プリウスのときには、助手席の荷物とぶつかるようなことは気をつけなくてもなかったので、接近しているか座席が小さいかなど、アクアはやっぱり狭さがあるのかもしれません。
もしかすると、アクアは空間を広く見せるために、これまでダッシュボードからでていたシフトレバーを、足元の座席の横へ移したのかもしれないですね。
そして、運転中に何気なく頭に手を乗せようとした時に、天井横の取っ手に手をぶつけることがありました。
そのときは座席をいちばん高くしていた頃だったので、その後、座席を少し低く設定してからはほとんど気にならなくなりましたけど、初代プリウスでは座席を一番高くしても気にならなかったことなので、天井が少し低くなったか、座席が以前よりも窓側近くに設置されているのかもしれないです。
運転席以外の部分でみると、助手的は基本的に良好ですけど、後部座席が少し窮屈な感じでした。
空間自体はちゃんと取られているのですけど、座席の下が詰まっていて、下ろした足をちょっと後ろに曲げる余裕が無いので、遠出などして足をちょっと動かしたいなというときに、窮屈間を強く感じたりするかもしれません。
あと、助手席が椅子を、安心してゆったりできるくらいに後ろに下げると、後部座席は足を下ろせる程の余裕がなくなります。
そんな感じで、節々に狭さを実感するところはあるものの、普通におとなしく乗っている中では、狭さを感じないほどに空間が取られている感じです。
そんなところから、アクアは上手に空間を工夫して活かしているんだなろうなって、感じることができました。
走行性と静穏性について
アクアが納車された当初、ガソリンが 1/3 くらいまでしか入っていない状態でした。
そのときは、国道 246 などの比較的速い速度で走る道路で、地面の音を以前の初代プリウスよりも拾ってしまい、車内での会話に支障がある感じがありましたけど、ガソリンを満タンにしたくらいから、そういうことが気にならなくなりました。
単に慣れてきただけなのか、それともガソリンを満タンにして少し重くなった程度で効果があるのかはわかりませんけど、乗り心地と静かさが初代プリウスと同じくらいに近づいたような感じがしました。
その後は必ずガソリンを半分以上はキープするようにしているので判らないですが、とりあえず、ハンドルも軽いし、加速もとても滑らかで、乗り心地は非常に良い感じです。
走行中の音が必要以上に気になることもなくて、加速がまばらな感じもないし、走行性能はまるで初代プリウス並み。
日産マーチやダイハツタントと比べるのも違うのかもしれないですけど、それらと比べても、走行性能は圧倒的なランクの違いがある感じでした。
一ヶ月点検の後、東名高速道路を使って名古屋まで出かけてきましたけど、アクセルをしっかり踏み込めばあっというまにと 80 km/h にも到達して、エンジンのパワーはとても良好です。
ちょうど帰りに遭遇した強い低気圧による強風も、傘がひっくり返る程度の風にまで弱まっていたとはいえ、びくともせずに安定して高速道路を走る事ができて、高速道路にはあまり慣れていなかったですけど、変に疲れることもなく、安心して運転できる感じでした。
購入時に取り付けたオプションについて
アクアを注文したときに、いくつかオプションをつけてもらっていたので、それについても気になったところを記してみたいと思います。
オーディオパッケージ
まず、いらないかもと思いつつもつけたオーディオパッケージですけど、まあ、あって良かったような気がします。
オーディオだけなら 1 〜 2 万円ほど安い純正オーディオユニットもありましたけど、オーディオパッケージだとハンドルのところにステアリングスイッチというボタンが付くので、最終的にこちらを選んだ訳ですけれど、ハンドルのステアリングスイッチは思ったよりも便利でした。
ステアリングスイッチには、オーディオの選曲ボタンと併せて、空調の温度調節や、内気・外気循環切り替えスイッチが付くので、ちょっと温度を調整したいときに、前方からほとんど目を離さずに操作できるところが良かったです。
欲を言えば、ステアリングスイッチのところに、フロントウィンドウとリヤウィンドウの曇りを取るためのボタンがあったら良かったのですけれどね。
オーディオユニットも、MP3 ファイルに対応していました。
メディアは CD-R でないとダメだったので 700MB までしか入れられないですけど、それでも 100 曲以上は簡単に入ってくれるので、いろんな曲を聴くのに手間がかからなくて良い感じです。
スマートエントリー
アクアの初回生産では必ず装備されていたので、選ぶ余地は無かったですけど、スマートエントリーはあればあったでとても便利でした。
運転席か助手席のハンドルに手をかざすと鍵が開くし、ハンドルの一部に触れるだけで鍵が閉まるので、慣れないうちは鍵が操作している実感がなくて少し戸惑いましたけど、荷物で手がふさがっていたりしても、意外と手をかざすことは簡単にできて、とても開け閉めしやすい感じでした。
今までの初代プリウスのように、鍵を挿して回すか、リモコンスイッチで開け閉めできれば十分かとも思いましたけど、荷物で手がふさがっているときって、ポケットの鍵を取り出すのが意外と大変だということを、スマートエントリーを使ってようやく知りました。
これは一度使ってしまうと、次の車からは欠かしたくない装備になるかもしれないですね。
ボイスコーナーセンサー
4 隅のコーナーセンサーは、値段が高くて迷いましたけど、つけてみて良かった気がします。
気づかずに接近して音が鳴ったということはほとんどないですけど、狭いところを動くときにとても便利な感じでした。
というのも、40cm くらいだったか、ある程度の距離があるうちから音がピーピー鳴り始め、もう少しすると音の間隔がせまくなり、かなり接近してくるとピーという音に変わります。
それで、思いがけず接近したというよりは、予め何かに接近するつもりのときにも、音を聞きながら、もう少しだけ接近できそうとか、そういう判断ができるところが良い感じでした。
付属のドライバーで音量調節もできるので、あまりうるさくないくらいに調整して使っています。
ワイドインナーミラー
最後まで迷ったオプションですけど、悪くはない感じでした。
試乗車に乗ったときの標準ミラーと比べてだいぶ広くはなりましたけど、なにぶん、アクアの後ろドアから見える景色自体が狭いので、ミラーが広くなっても後ろドアから見える外の景色は、標準ミラーと変わらない感じがします。
そして広くなった部分には、後部座席の頭とか壁とかが映し出される感じです。
それでも、ミラーの右側ぎりぎりまで後ろドアが見えるように移してあげると、左側に後部座席側面の窓の景色が少し映りこんできてくれます。
そうすると、助手席側面の窓 → 後部座席側面の窓 → 左サイドミラー → ワイドインナーミラーに映った左側面 → インナーミラーに映った後ろドアから見える景色というように、死角が減ってきてくれるので、効果はそれなりにあるような感じはします。
それにミラーの領域ぎりぎりに見える景色が映っていると余裕がなくて不安な感じもするので、気持ち的に、余分なところまで映ってるワイドインナーミラーの方が安心なような気もしました。
ちなみに、アクアは感じる以上に室内が狭いようで、ワイドインナーミラーの存在感がとても大きい感じです。
もっとも、インナーミラーを左上ぎりぎりまで動かしてあげれば邪魔な感じはしなくなるので、ミラーが邪魔で気になったら、左上に動かすのがお勧めです。
ドライブレコーダー
ドライブレコーダーは、市販のものも含めて数あるうちから、今回は東京トヨタで扱っていた "ドライブマン 720S" というのを取り付けました。
これまでにドライブレコーダーは使ったことがなくて他との比較はできないですけど、今回のドライブマン 720S で、今のところは満足です。
いちばんなのは映像が綺麗というところでしょうか。
常時録画タイプのドライブレコーダーで、衝撃検知による録画はないため、埋もれてしまうと探すのがなかなか大変そうですけど、SD カードの容量を多くすれば肝心の画像が上書きされる心配はなさそうです。
720 "S" のモデルだと、エンジン停止後も 3 時間録画をしてくれるので、万一のときにはその映像が役に立ってくれることもあるかもしれないです。
ただ、このドライブレコーダーで記録されるのは、映像、音声、日時だけ。
加速度などの記録がないので、その辺りで不満を覚える人もいるかもしれませんね。
グラスシーラント
今回は、グラスシーラントというボディーコートはつけませんでしたけど、今のところはとても綺麗です。
まだ 1 ヶ月なので綺麗なのは当たり前かもしれないですけど、ぶつけてそれなりに削ってしまえば、ボディーコートがあったからどうということにはならないようにも思えますし、この感じなら今のところは付けなくてよかったようにも思います。
細かい傷や汚れの付着などに強いらしいですけど、それがどこまで「違い」として体験できるものなのでしょうね。