21-domain.com のレンタル DNS サービスを試してみる

REPORT


DNS サービス

今回のお話は、これまでは NTT コミュニケーションズOCN ADSL IP8 を利用していたのですけど、そこまで IP アドレスが必要ではないこともあって、手軽な値段で固定 IP を 1 つ貸してもらえる INTERLINK の ZOOT for フレッツ・ADSL に変更してみようかと検討してみてみたのがきっかけでした。

IP アドレスが複数あれば DNS サーバもドメインの運用に必要な 2 台を簡単に用意することができるのですけど、IP アドレスが 1 つしかなければそれもなかなか難しいところです。

 

そんなところも気にしながら、プロバイダを変更するのに伴ってドメインの指定事業者も変更しないといけないのもあって、指定事業者を中心に DNS サービスのレンタルがないかを探してみたところ、"21-domain.com" さまを見つけました。

汎用 JP ドメインの他にも属性型ドメインも取り扱っているのも重要なところでしたけど、それと併せて "レンタル DNS" サービスも提供しているとのことでした。プライマリ DNS とセカンダリ DNS をレンタルできる他にもセカンダリだけという選択肢も可能で、2006/04/11 現在では、費用は更新が必要になったときにだけ 1 年間有効なアカウントを 3,990 円で発行してもらうという感じだそうです。DNS サービスはなかなか登録を更新することもないですし、もし毎年更新する必要が出てしまったとしても、他の DNS サービスよりも低価格な感じがありました。

そしてレンタル DNS に登録できるレコードも、説明を読む限りではけっこう自由度がある感じです。記述に寄れば MX レコードを 2 つと、それ以外のレコードを 10 個まで登録できるとのことなので、説明を見る限りはなかなか良さそうな感じです。また、SOA レコードの設定も自分で調整することが出来るそうなので、使い方によってはその辺りも魅力になるかも知れません。

 

そんな感じでいくつかと比べた限りでは良さそうな感じなのですけど、借りるものである以上はなかなか思うようには行かないこともあるものだと思うのですけど、幸いなことに 10 日間無料で試すことが出来るとのことなので、使い勝手を試してみることにしました。

確かめたいところとしては、どの種のレコードが登録できるかというところと、セカンダリ DNS として使用した場合にも登録数などの制約は受けるかどうかというところです。

 

21-domain.com の レンタル DNS サービスを試してみる

21-domain.com ハンドルを取得する

"21-domain.com" の "レンタル DNS" サービスを試用するためには、まずは 21-domain.com を利用するための "ハンドル登録" を行う必要があるそうです。

ハンドルの登録は、トップページから "新規ハンドル発行 (無料)" のリンクをたどって利用規約に同意した上で、氏名や住所などを入力してあげれば登録完了です。すぐに画面にハンドル番号が表示され、パスワードの方も入力したメール宛に届きます。

気になるところは、SSL による暗号化が終始なされていなかったというところですけど、安全性という観点ではあまり個人的には気にしませんけど、運用の技術的にどう影響してくるのかなというのは少し気になるところです。

 

ハンドル番号とパスワードを手に入れたら、あとはトップページからログインすることが出来ました。

ログインページはちゃんと SSL にて暗号化されているようですので、上で挙げた心配はちょっとしたとりこし苦労のような感じかもしれないですね。ただ、それならハンドル申し込みの時点も SSL のサイトにすればいいのになって思うところではありますけれど。

 

レンタル DNS サービスを試用してみる

ハンドル番号を入手したら、続いて "レンタル DNS" サービスを試用してみることにしました。

試用版の 10 日間無料サービスも通常の申し込みと同じページから行うようです。レンタル DNS の項目にある "新規お申し込み" リンクをたどって、運用対象のドメイン名の入力と、この申し込みが試用なのか本用なのかの選択を行う感じです。

セカンダリだけの申し込みは別ページからで、そちらには試用かどうかの選択はありませんでした。出来るならセカンダリだけの申し込みも試用してみたいなと思っていたところだったので、そこは少し残念なところでしたけど。

 

ともあれ申し込みを行えば、直ちにメールにて ID とパスワードが送られてきますので、それを用いてさっそく勝手を確かめることができました。

設定は、申し込み時に送られてきたメールの中の "マネージメントURL" の項に書かれた URL へアクセスすることで行えます。試用版だからなのかはわかりませんけど、"レンタル DNS" のページにある "設定変更" リンクからでは設定画面まではたどり着くことが出来ないようです。

 

マネージメント URL に記載されたサイトへアクセスして ID とパスワードを入力すると、いよいよ設定画面です。

とりあえず 2006/04/11 現在では、SOA の設定として "TTL", "Refresh", "Retry", "Expire", "Minimum" の値を調整することが可能でした。また、登録可能なレコードとしては、"A", "MX", "CNAME" の 3 種類に限定されてしまうようです。ともあれ通常はこれでぜんぜん十分だとは思いますので、固定 IP1 サービスで自宅サーバをはじめてみたいなって思う人には、良い感じのサービスではないかと思います。

それとあと、セカンダリ DNS だけのサービスではなかったせいもあるのかわかりませんけど、セカンダリ DNS の方がどうなっているのかは分からないところでした。転送の際にレコードが制限されてしまったりすることは、わざわざ何かをしない限りはあまり考えにくいところですけど、その辺りについては今のところは分からない状況でした。