iOS 4.2 で無料の "iPhone を探す" を使ってみる

HARDWARE REPORT


MobileMe で iPhone を探す

これまで有料で提供されてきた iPhone や iPad の現在地を調べる Apple 公式の "iPhone を探す" アプリが、iOS 4.2 のリリースと合わせて無償提供されることになったようです。

これを利用することで、iPhone 4 を失くした時に、現在 iPhone がどの辺りにあるかを地図で確認したり、iPhone にメッセージを送信して、近くの人に音とメッセージを伝えることができるようになります。

iPhone や iPad は持ち運びもしやすくて、うっかり失くす可能性もある危機ですから、こういった機能があると、持ち運ぶにもとても安心感があると思います。

 

"iPhone を探す" を設定する

iOS 4.2 にアップデートする

無料版の "MobileMe" と "iPhone を探す" を利用するにあたって、iPhone や iPad の OS を iOS 4.2 にアップデートする必要があります。

平成 22 年 11 月 23 日現在、iTunes に iPhone や iPad を接続すれば、自動的に iOS 4.2 が検出されてアップデートを行うかを尋ねられるので、表示されている手順に従ってアップデートを行います。

"iPhone を探す" をダウンロードする

探したい iPhone や iPad に "iPhone を探す" アプリをインストールします。

平成 22 年 11 月 23 日現在、AppStore から "iPhone を探す" をダウンロードすることができるようになっていましたので、通常のアプリと同じようにダウンロードしてインストールを行います。

Apple ID を設定する

探したい iPhone や iPad の 【設定】 から 【メール/連絡先/カレンダー】 を選択します。そして 【アカウントを追加...】 から "MobileMe" を選択します。

すると、"Apple ID" と "パスワード" を入力する画面が現れるので、ここに Apple ID を入力します。

もしここで "名前" と "メールアドレス" と "パスワード" の 3 つを入力する画面が表示された場合には、まだ iOS が 4.2 以前である可能性があります。iOS 4.2 にアップデートすると、入力項目が "Apple ID" と "パスワード" の 2 つになります。

 

なお、Apple ID を持っていない場合には、その画面の下にある 【無料の Apple ID を作成】 ボタンをタップして、アカウントの取得を行うことができるようになっていました。

もし今までに Apple ID を取得していて、その ID がメールアドレスの形式ではない場合には、メールアドレスを関連付けて、メールアドレスでログインできるように設定する必要があります。

メールアドレスによるログインを有効にするには、My Apple ID サイト (http://appleid.apple.com/) で設定を行います。

My Apple ID サイトで "アカウントを管理する" を選択して "名前、ID、メールアドレス" の画面へ移動すると、登録されているメールアドレスが表示されます。

ここで "Apple ID" が主要メールアドレスと関連付けられていない場合は、その手続きを行います。

電子メールがまだ "確認" できていない場合には、確認手続きを行うと、登録してあるそのメールアドレスに、確認用のメールが送信されるので、そこに記された "今すぐ確認" リンクをたどって認証手続きを済ませます。

メールアドレスが確認されると、画面上に "主要メールアドレスを Apple ID として使う。" というメッセージが表示されるので、そこから Apple ID として使用したいメールアドレスを選択して 【保存】 ボタンを押すことで、電子メール形式での Apple ID を利用することができるようになります。

なお、この手続きを行うと、今まで使用していたメールアドレス形式でなはい Apple ID を入力してのログインはできなくなります。

 

Apple ID での認証に成功すると、次の画面で "iPhone を探す" の "オン/オフ" を設定する画面が表示されます。

これを "オン" にすることにより、MobileMe での iPhone を探すが利用できるようになります。

"iPhone を探す" の "オン/オフ" を再度調整したい場合には、iPhone や iPad の 【設定】 から 【メール/連絡先/カレンダー】 を選択して、先ほど登録した MobileMe アカウントを選択することで、"オン/オフ" を設定できる画面へ行くことができます。

 

iPhone を探すしてみる

"iPhone を探す" の設定が終われば、MobileMe (http://www.me.com/) から iPhone を探すことができます。

MobileMe へ Web ブラウザーでアクセスしたら、"iPhone を探す" の設定で使用した Apple ID をつかってサインインします。

 

すると地図が表示されて、"iPhone を探す" を設定した iPhone の場所が地図上に表示されました。

矢印ボタンをクリックすれば、その iPhone の場所をどれくらい前に確認したのかをみることができる他にも、【メッセージを表示/サウンドを再生】 機能を使用して、iPhone へ音やメッセージも送信できるようになっています。

また、画面をロック状態にしたり、内容をすべて削除するといった、緊急対応用の機能も利用できるようになっていました。

 

iPhone と iPad など、複数のデバイスを持っている場合にも、それぞれに同じ Apple ID で "iPhone を探す" を設定しておけば、地図上でそれらの場所を確認することができるようになっていました。

もちろん、そのどちらかを選択して、一方のメッセージを送信することも可能です。

 

iPhone や iPad にインストールした "iPhone を探す" (Find iPhone) からも、それらの場所を確認することができるので、複数の iPhone を持っている場合に、そのどれかを失くしてしまっても、別の iPhone から場所を確認することも可能です。

まだ試してはいませんが、失くしたときに一緒にいた友達の iPhone に "iPhone を探す" がインストールしてあれば、友達の iPhone の "iPhone を探す" アプリで自分の Apple ID を入力して、自分の iPhone の場所を確認するということもできたりするかもしれません。

もっともその場合、パスワードは知られないようにして、使用後はちゃんとサインアウトしておかないと、携帯電話だけに自分の居場所が筒抜けになってしまう恐れがありますので、十分に注意する必要があります。

そういう観点からすれば、もし漏えいなどの何らかの理由で Apple ID が知られてしまい、自分の iPhone の位置情報を誰かに盗み見られていたとしても、それに気づくのは難しいかもしれません。

たとえば一人暮らしの人などは特に、そういった辺りにも注意しながら使うのが良いのではないかと思います。