Windows 8 で Media Center を使えるようにするまでの話
SOFTWARE REPORT
Windows 8 Pro で Windows Media Center を使用できるようになるまで
これまでは Windows 7 Ultimate の Windows Media Center を使ってテレビを見ていました。
そのときに使っていたのが だったのですけど、そんな折の 2012 年 10 月 26 日に、マイクロソフト社から Windows 8 が発売されました。
Windows 8 Pro には標準では Media Center が入っていなかったのですけど、これまでの Media Center がけっこう使いやすかったのと、Windows 8 でも 800 円の "Windows 8 Media Center Pack" をオンラインで購入すれば使えるようになるとのことで、それをインストールしてみることにしました。
そんな Windows 8 での Media Center に挑戦したのは、2012 年の 11 月頃からだったのですけど、のんびりやっていたのと、そこに不運が重なって、実現したのは実に 2013 年の 5 月でした。
Media Center Pack のインストールは簡単…でも外的要因に阻まれる
Windows 8 Media Center Pack のインストールは簡単で、まずは Windows 8 Pro で コントロールパネルを開いて、「システムとセキュリティ」にある「システム」を開きます。
そしてここの「Windows の新しいエディションで機能を増やす」というリンクをクリックすると、"Windows 8 への機能の追加" というダイアログが表示されてきます。
ここの「オンラインでプロダクトキーを購入します」をクリックすると、"Windows 8 Media Center Pack" が候補に挙がってきます。
後はこれを選んで購入に進めば、クレジットカードで支払いをして、プロダクトキーが送られてきて…。
そんな感じで簡単に Windows 8 に Media Center をインストールすることができたのですけど、自分の場合はここからがちょっと大変でした。
Windows 8 Media Center 対応チューナーを探す旅に…
さて、これでテレビが見られるようになったかと思いきや、なんと が Windows 8 に対応していないことが判明しました。
しかも最近にこの機種は発売終了したようで、さらにはその後継機種まで販売終了になっていていました。待っていれば Windows 8 版のデバイスドライバがでるかもという期待は絶望的です。
他に Windows 8 Media Center に対応した TV チューナーがないかと調べてみたのですけど、これがなかなか大変でした。
まだ発売されて間もないからか、検索してもなかなかいい情報が見つからず、いろいろ探して唯一見つかったのが という製品でした。
この AVT-A779 という製品は一応 Windows 7 用の製品なのですが、Windows 8 用のベータ版のドライバがダウンロードできるようになっていて、販売元の 株式会社アスク でも「最新ドライバーで Windows 8 にも対応」と謳っています。
他の選択肢がないというのもありますが、これなら期待できそうだったので、購入してみることにしました。
B-CAS カードが認識されない…
思うようには動いてくれず…
購入してパソコンに取り付けて、これでおしまいと思ったのですけど、そう簡単には事は進みませんでした。
を装着して、ベータ版のドライバーをインストールして、初めて Window Media Center を起動してみると "PlayReady の更新" 画面が表示されました。
この画面、Windows 7 Media Center のときに、更新がエラーで進まなくて結局 Windows 7 を再インストールしないといけないという、嫌な記憶が蘇ります。
幸いなことに、PlayReady の更新はすんなりとできたのですけど、テレビアンテナの自動認識なども終えてテレビが見れるようになったかと思った最後の場面で B-CAS カードが見つからないというエラーが表示されてしまいました。
B-CAS カードの裏表が間違っているのか、差し込み方が甘いのか。
手元のこれまで使っていた に付属していた B-CAS カードがあったのでそれも試してみたのですけど、アンテナ線をボードに接続した段階で、相変わらずこのメッセージが表示されてしまいました。
改めてあれこれ情報を探していると、2012 年 12 月 5 日付けで、ベータ版ではないドライバが公開されているのに気がつきました。
これならもしかして上手く行くかも…と期待したのも束の間、やはりこちらでも同じエラーでテレビを映し出してはくれませんでした。
PC 自体の故障を疑う…
もしかして使用している PC 自体が壊れていたりするのでしょうか。
というのも、この PC を Windows 8 Pro にアップグレードしたときに、何故か BIOS が飛んでしまったらしく、アップデート中に再起動を求められた直後にまったく電源が入らなくなったことがあったのでした。
慌ててマザーボードを買ってきたものの、交換前にもしかしてと思って BIOS の復旧を試みたところ動くようになったのでそのまま使っていたのですけど、少しでも可能性を潰すべく、新しいマザーボードに交換してみることにしました。
ちなみにこれまで使っていたマザーボードが で、新しく用意したのが です。
Windows も Vista くらいから、マザーボードを交換しても Windows を入れ直す必要がない場合が多い気がして、今回もマザーボードの交換だけで問題なく Windows 8 をそのまま起動させることができました。
それでも相変わらず B-CAS カードが見つからないというエラーが表示されて、もしかして Windows 8 がおかしくなっててそれを引き継いでしまっていたりはしないだろうかと心配になりつつ、でもこの PC をクリーンインストールするのは容易ではなかったので、そんな自己都合も少しはありますけれど、株式会社アスクのサポートに問い合わせてみることにしました。
結局は初期不良が原因でした
これまでのいきさつを添えて問い合わせてみると、その様子だと製品故障の可能性があるとのことで、修理の手配となりました。
結局いろいろ検証していて、問い合わせたのは 2013 年 5 月 15 日、先方への配送料はこちら持ちだったものの、保証期間の 2 年以内だったので修理費は無料、今回は交換対応で一週間程度で品物が手元に帰ってきました。
戻ってきたボードを PC に挿して Windows 8 を起動すると、何事もなかったかのように Windows Media Center にもテレビ映像が表示されるようになりました。
いろいろしてたら使えるまでに半年も月日が経ってしまいましたけど、ようやく無事にひと段落です。