Mac OS X からリモートデスクトップを利用してみる
SOFTWARE REPORT
リモートデスクトップ
Windows XP に搭載されている "リモートデスクトップ" という機能をつかうと、ネットワーク越しでそのコンピュータへログオンすることができます。もっともこの機能は Windows 2000 Server にも搭載されているので、目新しいものでないという人も多いと思いますが。
今回はこの機能をつかって、MacOS X から Windows XP コンピュータを有効活用できたらいいな、ということでやってみます。
リモートデスクトップを有効にする
ディフォルトではリモートデスクトップは有効になっていないので、まずはシステムの設定を調整する必要があります。これはコントロールパネルの 「システム」 設定から行うことが出来ます。
リモートデスクトップの項目の、「このコンピュータにユーザがリモートで接続することを許可する」 と言う部分にチェックを入れれば設定完了です。
MacOS X で Remote Desktop を利用する
リモートデスクトップクライアントには各種 Windows 用のものがありますが、今回は別の OS である MacOS X で利用してみようと思います。現在、Mactopia Japan Remote Desktop Connection Client for Mac にて、MacOS X 用の Remote Desktop Client (RDC) が公開されています。
これは個人的に、以前にも利用したことがあったのですが、そのときは落ちる頻度が高くて使えなかった印象がありました。が、バージョン 1.0.1 になって、そのあたりの問題に対する対処がなされたようです。
なんでも、デュアルプロセッサの MacOS X での挙動不審だったようで、MacOS X 10.2.3 以上とあわせて使うことで解決がなされたようです。他、ポート番号の指定も出来るようになったところも魅力です。
さっそくダウンロードしてインストールしてみました。インストールは簡単で、マウントしたディスクイメージ内のフォルダを、ローカルハードディスクへコピーするだけです。
そして Remote Desktop Client を起動します。
接続の際には、Windows XP を起動して、その IP アドレスを指定することになります。ポート番号は標準で 3389 なので特に変更していなければ指定は不要ですけど、指定する場合は ":" をつかって、192.168.0.1:3389 というような感じになります。
その他、オプションで解像度や色数やらを決めて、接続。接続に成功すると Windows のログオン画面が表示されるので、あとは普通に Windows を使うように操作することが出来ます。
なお、Windows XP のリモートデスクトップの場合、同時に 「コンピュータ」 を利用する人は1人に限定される仕組みになっているようです。Windows 実機にログオンした状態で Windows XP へリモートデスクトップ接続を試みると、ログオンした際に実機の方にスクリーンロックがかかりました。
なにはともあれ、初回 1 回だけ落ちましたけど^^;; その後、明らかに落ちにくい感じなのでいい感じです。
注意事項
Windows XP のリモートデスクトップのせいなのか、Mac OS X のリモートデスクトップクライアントのせいなのか、FrontPage XP のせいなのか…。
リモートデスクトップクライアントでログオンした場合、FrontPage XP にて、キーボードが英語配列になってしまうようです。Word 2000 や他のテキストエディタでは平気なので、FrontPage XP の仕様のように思えますが。
とりあえず回避策は一応あって、あらかじめ Windows XP にローカルログオンし、その状態でリモートデスクトップへ Mac OS X から接続してみるとちゃんと日本語配列でキーボードを利用することが出来ました。