原子力発電所のモニタリングポスト計測値について - 放射能の影響について調べてみる

LIFE REPORT


原子力発電所のモニタリングポスト計測値について

平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災(2011 年東北地方太平洋沖地震)により発生した "東京電力福島第一原子力発電所事故" 以降、頻繁に耳にするようになった "モニタリングポストでの計測値" という言葉。

報道で発表される値以外にも、自分でそれを見ることはできないものかと調べてみたところ、日本原子力技術協会 というサイトの中の "原子力施設情報 公開ライブラリー" から、日本各地の原子力発電所のモニタリングポスト計測値をリアルタイムで確認できるようになっていました。

原子力発電所によってサイト構成が異なるようで、探しにくいところもあるのですが、例えば "東京電力福島第一原子力発電所" であれば、"情報提供原子力施設リンクマップ" の "東京電力 福島第一原子力発電所" のところをクリックして、そこからモニタリングポストの情報ページへと進みます。

ただ、今回の事故に関連した "東京電力 福島第一原子力発電所" と "東京電力 福島第二原子力発電所" については、事故のあった平成 23 年 3 月 11 日の時点で計測値が止まっていて、それからしばらくした同月 30 日にはモニタリングポスト計測値どころか、プレスリリースのみのページとなっていました。

 

他の原子力発電所については、モニタリングポストの計測値が現在もリアルタイムで見られるようになっていますので、最寄りの原子力発電所の計測値を見ると、とりあえずその辺りの放射線量を知る手掛かりになるかもしれません。

もっとも、同月 24 日辺りには、文部科学省から各地の放射能値が 都道府県別環境放射能水準調査結果:文部科学省 で公開され始めたので、こちらの方がより身近な値が得られるかもしれません。

また、この文部科学省が発表している計測値を元に見やすくグラフ化した 全国の放射能濃度一覧 というページもありました。全国の水道の放射能濃度全国の雨の放射能濃度 も掲載されているので、放射能値が気になる際には便利かもしれません。

 

ちなみに、テレビなどではモニタリングポスト計測値を "μSv" (マイクロシーベルト)といった単位で報道していましたが、日本原子力技術協会のモニタリングポスト計測値を観てみると "nGy" (ナノグレイ) という別の単位で発表されているようでした。

"Sv" (シーベルト) というのは生体への被曝の大きさを表す単位で、"Gy" (グレイ) というのは物質の吸収線量を表す単位なのだそうでした。この辺りについては 放射能の計測値と計測単位 でもう少し細かくみて行きたいと思います。