WWDC 2014 を予想してみる

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WWDC 2014 予想

WWDC 2014 の開催が迫るある日のこと、ツイッターで「WWDC 2014 を予想しよう」というつぶやきが届いてきました。

コンセプトとしては「何も知らないうちが華。ひとたび発表されれば秘密として口外できなくなるから、その前に好き勝手に言って楽しもう!」という企画。なかなか面白い試みですね。

WWDC 2014 も目前に迫った今日、現地からのドキドキ感も伝わってくる中、自分も少しだけ予想してみることにしました。

そんな予想は、いよいよ WWDC 2014 基調講演を拝見して、ほぼ壊滅に終わりましたが。

予想1 - Xcode 5.2 が登場

諸事情からときおり耳にする "Xcode 6" ですけれど、今年はまだ登場しません。

歴代の Xcode の進化を見ると、Xcode 3.2 から Xcode 4.0 へとメジャーバージョンアップを遂げたことはあるようですけど、Xcode 5 はまだ 5.1.1 です。これが WWDC 2014 で Xcode 6 になるとは思えないんですよね。もうひとつの根拠として、iOS は 1 年毎にメジャーバージョンアップされますけど、Xcode は基本的に 2 年以上が経ってから、ときには 3 年くらい経ってからメジャーバージョンアップすることがあるようでした。

iOS の進化が目まぐるしい今とはいえ、2013 年 9 月に登場した Xcode 5 が WWDC 2014 で Xcode 6 になることは無いでしょう。

 

自分の予想では、WWDC 2014 で Xcode 5.2 が登場して、新たに登場するであろう新デバイス対応が図られるんじゃないかなと思っています。

Xcode 自体の大きな構成は変わらずに、新デバイスの新解像度に対応するように Interface Builder が拡張されて、後にも挙げますが、モーションコントロール機能が iOS シミュレータに実装されるなど、新環境に合わせた新しい機能がマイナーアップデートとして登場することでしょう。

予想2 - iWatch デビュー

WWDC 2014 の目玉として登場するのが iWatch です。

前々から噂されていたウェアラブルデバイスの第 1 段として華々しく登場するんじゃないかなと思います。もちろん Apple なので、登場するからには単に身に着けてライフログが取れるだけでは済まない、応用力の高いデバイスとして登場することでしょう。

これまでに登場してきた Siri や、文法解析、AirPlay、Apple TV の機能はどれも iWatch を視野に入れたもので、これらがいよいよ iWatch に結集します。

【予想 2.1】 言語入力インターフェイスの本格化

腕時計という少ない画面情報を効率良く操作できるようにするためには、Siri による操作の本格化が不可欠です。

もちろん Siri API がいよいよプログラマーに開放されて、Siri をさまざまな場面での入力インターフェイスとして活用できるようになるでしょう。これと歩みを合わせて文法解析ライブラリの大幅な強化も行われ、入力された言葉をさまざまな用途で使えるようになります。

【予想 2.2】 AirPlay が標準出力的な位置づけに

そして iWatch の画面サイズが足りないとは言わせない、AirPlay が当たり前の出力手段に位置づけられ、iWatch の出力がさまざまな場所に簡単に行える環境が整います。

たとえば、Apple TV を使って iWatch の画面を表示、それを見ながら iWatch を操作するみたいなことも、標準的な UI 操作のスタイルとなるでしょう。それと合わせて OS X にも標準で AirPlay ディスプレイの機能が搭載されるかもしれません。ただ、AirPlay はまだ過渡期とも言えるので、iWatch にはしばらく Thunderbolt ポートも搭載されて、DisplayPort 出力や、iMac の TDM 機能で画面を映せるように配慮されるかもしれません。

いずれにしても、これまでの iOS でも出来ていた、AirPlay や外部ディスプレイ出力の機能が、脇役から本命に変わる転換点を迎えようとしているかもしれません。それを担うのが iWatch です。

【予想 2.3】 iWatch の本命、モーションコントロール

マルチタッチディスプレイで一躍脚光を浴びた iPhone、つまり iOS デバイス。もちろん iWatch にもマルチタッチディスプレイが搭載されますが、それだけに終わらないはずです。なぜなら、Apple が、あの小さい iWatch の画面を指先だけで操作させようとは考えないと思うからです。

その代わりになるのが Siri と予想されますが、今まで iPhone で Siri を積極的に使ったことがある人なら Siri だけで万事が解決するとは思わないことでしょう。周りの雑音が声を阻む、そもそも声を出せる場面ではないこと、よくあります。

そこで登場する iWatch の大本命がモーションコントロール機能です。

iWatch 上の広い空間を指で軽やかに曲線を描くだけで、モーションジェスチャーを認識し、iWatch の画面を操作できるようになるでしょう。

予想3 - iMac with Retina

いよいよ 4K ディスプレイが活気づいてきて、庶民レベルのこだわり派 Windows ユーザーでも Retina クラスのディスプレイを手に入れることができるようになりました。

そんな時代、Mac が Retina ディスプレイで Windows に後れを取るはずがありません。その手始めになるのはやはり iMac でしょう。Retina ディスプレイ搭載の iMac がいよいよ登場するのは目に見えてます。

21.5 インチの iMac にはもちろんのこと、27 インチ iMac でも Retina ディスプレイを楽しめる日はもうすぐそこです。きっと。

 


 

好き勝手に以上の 3 つを予想してみました。

WWDC 2014 の開幕まであと数時間、基調講演でどのような発表が飛び出すのか、そして新たに登場するであろう iOS 8 と OS X 10.10 とでプログラミング環境はどのような進化を見せるのか。それが姿を現すのも、もう間もなく。いよいよ楽しみになってきました。