SONY VAIO PCG-R505/ABW を Windows Me にリカバリーする

HARDWARE REPORT


VAIO PCG-R505/ABW

この度は SONY VAIO PCG-R505/ABW を、リカバリー CD-ROM をつかってリカバリーする機会がありました。

このノート PC は Windows XP 用のデバイスドライバー等も入手可能なノートパソコンで、Windows XP がインストールされていたのですけど、さすがに CPU が Intel Celeron 650MHz でメモリーが 128MB という性能で Windows XP を使うのは日常的にもなかなか無理がありそうなので、もともとインストールされていた Windows Me に戻すことになったのでした。

今回は純正の外付け CD-ROM ドライブ PCGA-CDRW52 とリカバリー CD-ROM を利用して、Windows のリカバリーを行ってみることにします。

Windows をリカバリーする

PCG-R505/ABW をリカバリーするにあたって、まずは CD-ROM ドライブ PCGA-CDRW52 本体の裏面にある Recovery / CardBus の切り替えスイッチを Recovery に設定します。

こうしないと、ノート PC 起動時にリカバリー CD-ROM からの起動を行えないので気を付けましょう。また、PCGA-CDRW52 は電源が入っていないと蓋をあけることができないようになっていますが、ドライブ本体に電源スイッチはないので、いったん電源を入れてからリカバリー CD-ROM を挿入して、再起動というような流れになりました。

システムのリカバリー

リカバリー CD-ROM で起動すると、リカバリーに当たっての注意事項が画面に表示されました。

それによると、付属のリカバリー CD-ROM として "システム リカバリ CD-ROM" と "アプリケーションリカバリ CD-ROM" の 2 種類があり、リカバリーに際してはそれらが必要となること、リカバリーをすると保存されているデータが消えるので必要に応じてバックアップを取るようにとのことでした。

また、リカバリーにかかる時間は約 80 分とのことでした。

 

Enter キーを押すと、どういった方法でリカバリーを行うかを選択肢から選ぶことができる画面が表示されました。

フォーマットしてリカバリ C ドライブのデータをすべて削除して、リカバリーを行います。
パーティションサイズの変更 C ドライブと D ドライブとをサイズ指定して分割し、両ドライブのデータをすべて削除して、リカバリーを行います。
出荷時状態へリカバリ ディスク構成も含め、ハードディスク内の情報全てを削除して、出荷時の状態に戻します。

今回は、完全に初期の状態に戻したかったので、3 番目の "出荷時の状態へリカバリ" を選択しました。

ここで、全てのデータが消去されることを示すメッセージが表示され、リカバリーを続行しても良いかを尋ねられるので、パソコン内のデータがなくなっても良いことを確認の上 [Y] キーを押して [Enter] を押します。

もう一度、本当にいいか尋ねられるので、問題がなければ [Y] キーを押して [Enter] キーを押します。

 

すると、パーティションの再構成が開始されます。データはこれですべて消去されたことになるので、もはや後戻りはできません。

そしてそのまま待つこと 80% の処理が終わったところで、2 枚目の CD-ROM を入れるよう指示が表示されたので、"システムリカバリ CD-ROM" の Vol.2 を挿入して [Enter] キーを押してリカバリー処理を進めます。そこからさらに少し待つと PC が自動的に再起動され、システムのリカバリーが終了したことを知らせるメッセージが表示されました。

指示の通り、まずは挿入されているリカバリー CD-ROM を取り出して [Enter] キーを押し、PC を再起動させます。

 

すると Windows Me が起動し始めるので、そのまましばらく待ちます。

そして、全ての人が同じ状況になるかはわかりませんが、自分の場合は "新しいハードウェアの設定を完了するには、コンピュータを再起動してください。" というメッセージが画面に表示されたので、【はい】 を選択して Windows の再起動を行いました。

しばらくすると Microsoft Windows へようこそという画面が表示されました。何とも言えない音声ガイダンスが目を引きつつ、次へと進んでみると "日本語の入力を練習しましょう" という画面が表示されました。なんでも、ローマ字入力の練習を行うことができるのだとか。とりあえず、慣れているので 【省略】 ボタンを押しておくことにします。

続いて "使用許諾契約書に同意" して、そのあとは Microsoft へのオンライン登録画面になりました。続いて VAIO カスタマー登録を勧める画面となって、インターネットサービスの紹介画面を経て、ようやく Windows Me が利用できるようになりました。

ここまでにかかった時間あhおよそ 1 時間程度でしょうか。

アプリケーションのリカバリー

Windows Me が起動すると、画面に "リカバリが完全に終了していません。アプリケーションリカバリ CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入してください" というメッセージが表示されるので、指示の通りに "アプリケーションリカバリ CD-ROM" をセットして、【OK】 ボタンをクリックします。

すると、"アプリケーションのインストールを開始します。" という画面が表示されるので、【OK】 ボタンを押して、リカバリー処理を進めます。

その間に何度か Windows が自動的に再起動されつつ、そのまま待つこと 70 分ほどで、アプリケーションのリカバリーは完了しました。完了したら 【OK】 ボタンを押して Windows を再起動すれば、これで完全に初期の状態に戻ったことになります。

 

起動後、VAIO 初期設定マネージャが起動するので 【OK】 ボタンを押してみると、再び Windows の再起動となりました。

こんな感じでトータル 2 時間程度かかりましたが、ようやくこれで落ち着いた様子です。

 

Windows Update

Windows を利用する上でもはや欠かせないのが Windows Update ですが、平成 22 年 5 月 26 現在でも、Windows Me の Windows Update は実施可能でした。

平成 19 年 7 月 11 日の時点で Windows Me のアップデートの新規提供が終了してから久しいですが、それまでに提供されていたアップデートは、現在でも Windows Update から自動で取得して適用することが出来るようになっていました。

適用できるアップデートが多数あったため、ここでもおよそ 20 分程度の時間がかかりました。目視確認と手作業による再起動などの手間がかかるため、これまでの放っておけば良いのと違い、今回の作業の中ではいちばん面倒だったように思います。

いずれにしても、これでリカバリーは完全に終了し、出荷当初の状態でノート PC を利用できるようになりました。