Windows 2000 Professional のインストール

SOFTWARE REPORT


Virtual PC 3.0

Virtual PC は、Connectix 社 が提供する、Macintosh 上で DOS/V コンピュータをエミュレーションするソフトウェアです。

これがあれば、Macintosh 上で、MS-DOS や Windows, Linux などの DOS/V 用の OS を動かすことができるようになります。ただし、すべての OS が動くとは限らないので、そのあたりをよく注意しておきましょう。

 

今回は Virtual PC は、3.0 日本語版で、IBM PC DOS がプリインストールされているものを使用してみました。

インストールする OS は、Microsoft Windows 2000 Professional です。

 

起動ディスクの作成

Virtual PC 3.0 は CD-ROM からの起動をサポートしていないので、まずは起動用のフロッピーディスクを作成することにします。

今回の Virtual PC は PC DOS が起動しますので、そこから起動ディスクを作成することにしました。起動ディスクには、2HD のフロッピーディスクが 4 枚必要なので、あらかじめ用意しておきましょう。

 

PC DOS を起動します。

MSCDEX Version 2.25

Copyright (C) IBM Corp. 1986-1995. All rights reserved.

     Drive E: = Driver CDROM001 unit 0

とかかれているところの、E: というのが CD-ROM のドライブ名です。以下では CD-ROM が E: にあるものとして話を進めていきます。

 

E:\

と打ち込んで [return] キーを押します。

 

cd BOOTDISK

と入力して [return] を押します。

 

makeboot

と打ち込んで [return] を押します。

 

すると、Windows 2000 用の起動ディスクの作成プログラムが起動しますので、あとは画面の指示どおりにフロッピーディスクを挿入して、入れたら [return] を押して起動ディスクを作成します。

4枚のフロッピーにデータを書き込めたら完了です。

 

Windows 2000 Professional の導入

フロッピーディスクドライブに、先ほど作成した起動ディスクの1枚目を入れて Virutal PC を再起動します。

するとセットアッププログラムが起動します。画面の指示に従って、ディスク2、ディスク3、ディスク4と入れていくと、いよいよ Windows 2000 Professional のインストール開始です。

 

◆ Windows 2000 セットアップ

Windows 2000 Professional のセットアップの始まりです。[Enter] を押して次へ進みます。

 

◆ Windows 2000 ライセンス契約

Windows 2000 Professional を使用する上で必要なライセンス契約書が表示されます。内容を読んで同意できたらば、[F8] キーを押して次へ進みましょう。

 

◆ キーボードの種類の選択

キーボードの種類を選択する画面ですね。本来は 106 日本語キーボードを選択するために、左上の [半角/全角] キーを押さなくてはいけないのですが、残念ながら Macintosh G4 にはそういったキーがなかったので、とりあえず [S] を押すことにしました。

106 Japanese Keyboard (Including USB)

を選択して [Enter] を押します。すると、選択されたキーボードがあっているかを確認する画面になりますので、あっていることを確認して [Y] を押します。

 

◆ インストールするパーティションの選択

Windows 2000 Professional をインストールしたいパーティションを選択します。今回は特別なことはせずに、Virtual PC で作成した 2GB のハードディスクを区切ることなく直接使用することにしました。

C: FAT (PC DISK) 1996 MB ( 1996 MB 空き )

を選択して [Enter] を押しました。

 

◆ ファイルシステムの選択

上記で選択したパーティションのファイルシステム(フォーマット形式)を指定します。せっかく Windows 2000 なので、NTFS を使用してパーティションをフォーマットすることにします。

NTFS ファイルシステムを使用してパーティションをフォーマット

を選択して、[Enter] キーを押します。すると、本当にフォーマットしていいかを訪ねられますので、間違っていないことを確認したら、[F] キーを押してフォーマットを開始しましょう。

 

◆ ファイルのコピー

パーティションの初期化と検査が終了すると、いよいよ必要なファイルのコピーが始まります。コピーが完了すると、コンピュータが再起動されて、各種設定が始まります。

 

◆ Windows 2000 インストール

GUI による Windows 2000 Professional のセットアップウィザードが始まります。次へをクリックして、各種セットアップを開始します。

 

◆ デバイスのインストール

コンピュータに接続されているデバイス(機器)が自動的に検出されます。しばらく時間はかかりますが、気長に待ちましょう。

 

◆ 地域

つづいて地域の選択です。必要に応じて地域情報を設定しましょう。今回はそのまま次へ進んでしまいます。

 

◆ ソフトウェアの個人用設定

Windows 2000 Professional を使用する本人の、名前の組織名を入力します。入力したら次へ進みます。

 

◆ プロダクトキー

CD-ROM ケースの裏面にかかれているプロダクトキーを入力しましょう。入力がおわったら次へ進みます。ケースには大文字でプロダクトキーがかかれていますが、小文字で入力しても自動的に大文字になるので、特に大文字/小文字は気にしなくて大丈夫です。

 

◆ コンピュータ名と Administrator のパスワード

コンピュータ名はいわゆる NetBIOS 名で、LAN でコンピュータをつなげた場合に、コンピュータを区別するのに使用します。

また、Administrator (管理者)というのは、Windows 2000 のすべての設定ができる権限をもったユーザです。Windows 2000 は、Windows 98 などと違って、セキュリティを考慮したつくりとなっていて、ユーザは管理者によって与えられた権限の範囲で Windows 2000 を使用していくことになります。

ここでは、すべての捜査権限をもつ Administrator というユーザのパスワードを設定します。

 

◆ 日付と時刻の設定

Windows 2000 の日付と時刻の設定です。間違っていたり、タイムゾーンが異なる場合には適切な設定に変更します。ちゃんとした設定ができたら次へ進みましょう。

 

◆ ネットワークの設定

続いてネットワークの設定です。ネットワークに必要なプログラムが自動的にインストールされます。

 

・・・、ネットワークの設定が完了した時点で、自動的に再起動されました・・・。あれ?、また最初からやり直しのようです・・・。

原因不明のまま、2回ほど同じ症状で再起動されてしまいました。

 

念のため、Entourage 2001 や Internet Explorer 5.0 など、起動中のアプリケーションを終了してからもう一度やってみることにします。

 

すると、今度はネットワークの設定時に、標準設定カスタム設定 かをたずねてきました。さっきまではたずねられなかったんですけどね。とりあえず、標準設定を選択して次へいってみることにしました。

 

◆ ワークグループまたはドメイン名

コンピュータが所属するネットワークの空間を指定します。既存の Windows ドメインが存在する場合や、既に LAN を構成している場合には、そのネットワーク空間に適した設定を行ってください。

今回はとりあえず、「このコンピュータはネットワーク上にないか、ドメインのないネットワークに接続している」 という選択項目にチェックを入れることにします。さらに、一番下の、「ワークグループまたはドメイン名」 のところへ適当なグループ名を設定して次へ進みます。

 

◆ コンポーネントのインストール

Windows 2000 コンポーネントのインストールが始まりました。いろいろなファイルをコピーしているようです。

ところが、分散トランザクションコーディネータのインストール中にエラーが発生してしまいました。例外処理のようです。とりあえず、選択の余地がないので OK を押します。前途多難です。

続いて COM+ でもエラーです。やはり例外処理。メッセージを見ると、分散コーディネータと通信ができなかったため、LocalComputer コレクションを圧縮できなかったそうです。どうやら先ほどのエラーが足を引っ張っているらしいことがわかります。

 

その後、セットアップは何事もなかったかのように進行していきます・・・。

 

◆ 最後のタスクの実行

いよいよ、セットアップは架橋にさしかかります。スタートメニューやコンポーネントの登録、後始末などが行われて、一時はどうなることかと思いましたが、ようやくセットアップ完了です。

 

◆ Windows 2000 セットアップウィザードの完了

完了ボタンを押して、再起動します。

 

◆ ネットワーク識別ウィザードの開始

起動直後、ネットワークの設定をするウィザードが起動されました。ここでは、Windows 2000 起動時にどのようにログオンするかを設定します。

まず次へ進みます。

 

◆ このコンピュータのユーザー

Windows 2000 を起動したときに、ユーザ認証をどのように行うかを指定します。Windows 2000 は基本的に、起動時にユーザ名とパスワードを入力しないといけません。

Windows 2000 では、あらかじめ特定のユーザを自動的にログオンすることができるようになるようです。とうぜん、自動的にログオンできてしまうので、セキュリティの面で大きなマイナスになりますが、Windows 98 などの OS に慣れている人や、セキュリティが必要ないような状況にはちょうどいいかもしれません。

個人的には、ユーザ名とパスワードをいれるのは、はじめはおっくうかもしれないけれど、慣れてしまえば何てことないし、慣れておいたほうがいいような気がしますので、

ユーザーはこのコンピュータを使用するとき、ユーザ名とパスワードを入力する必要がる

を選択することにします。

 

◆ ネットワーク識別ウィザードの終了

これで設定完了です。

 

ログオン画面が現れて、Windows 2000 Professional のセットアップが完了しました。とちゅうで致命的のようなエラーがでていたのが気になるところですが・・・。

 

Virtual PC 3.0 のアップグレード

さて、動くようになったと思い、Windows 2000 Professional を使っていたのですが、どうやら所々で挙動が不振のようです。というか、いきなり、Windows NT ドメインへ参加する権限がありませんでした。さらにはコンピュータの名前を変えたりなど、どうも不自然です。

なにかインストールにコツがあるのかと思い、SYSTEM SOFT のページへいってみると、Virtual PC 3.0 のアップグレードプログラムが公開されていました。これによって、Windows 2000 や Linux の互換性が増すということです。

さっそく、http://www.systemsoft.co.jp/online/AP/VPC303UJ.html からダウンロードして、バージョンアップすることにしました。

ダウンロードされて展開された VPC303アップデータ フォルダ内の、VPC 3.0.3 アップデート を実行します。更新ボタンを押して、アップデートを開始します。

 

Windows 2000 の再セットアップ

Virtual PC 3.0 のアップグレードも終わり、Version 3.0.3 になったところで、改めて Windows 2000 Professional のセットアップを再開することにしました。

製品版の Virtual PC 3.0 with Windows 2000 Professional は、3.0.3 にアップグレードされているということから、これならば正常に動きそうな予感がします。

 

再インストール。

デバイスのインストールが、以前よりも格段に調子いい感じです。これはもしかするとすっごくうまくいきそうな雰囲気。その後もすべてが順調の様子。

インストールも終わり、なんの問題もなく Windows 2000 Professional が動くようになりました。