Virtual PC 6 を試してみる

SOFTWARE REPORT


Virtual PC 6

Connectix 社 から、Virtual PC 6 の Mac OS X 版が発売されました。

今回は Virtual PC 5 からのアップグレード版を購入してみたので、その辺りのお話を書いてみることにしました。特にパフォーマンスの向上を売り文句にしていたので、その辺りがどの程度改善されているかが気になるところです。

インストールする環境を簡単に書くと、以下のような感じになります。

  • CPU: Power PC G4 450MHz x 2
  • MEMORY: 512MB
  • OS: MacOS X 10.2.3

マニュアルに記載されているシステム用件では CPU の周波数が 500MHz と書かれているので、2 つ搭載されているとはいえそれぞれ 450MHz なので、十分なパフォーマンスは期待できないかもしれません。また、ビデオカードも ATI RAGE と、推奨されている ATI RADEON や NVIDIA GeForce でもないのも気になるところです。

 

インストール

Virtual PC 6 アップグレードの CD-ROM を Macintosh へ挿入します。

マウントしたら、それをいったん Applications フォルダへコピーします。コピーをせずに CD-ROM から "Virtual PC 6" のアイコンをダブルクリックすると 「Virtual PC を Mac OS 拡張フォーマットのボリュームから起動してください。」 というエラーメッセージが表示されてしまいます。

 

ハードディスクの Applications フォルダへコピーした "Virtual PC 6" のアイコンをダブルクリックすると、インストーラが立ち上がります。一番最初にインストールに必要なアカウントを入力します。それが終わると 「はじめに」 「Read Me」 「使用許諾契約」 と、読みもの的な項目が続きます。

そして 「カスタマイズ」。ここでシリアル番号の入力が要求されますので、適切なものを入力して次へ進みます。この 「カスタマイズ」 の項はシリアル番号の入力だけで、他に何か設定を選べるというわけではないようです。

続いて 「登録」。インターネットを用いてユーザー登録する場合は 「登録」 ボタンを押します。登録ボタンを押すと、ブラウザが自動的に起動されて、Connectix のサイトへ移動します。英語版のページが表示されますが、下のほうに 「日本のユーザの皆様はこちらをクリックしてください」 という表記がありますので、そこのリンクをたどります。そうすれば日本語でユーザ登録を行うことができます。が、入力しててびっくりしたのですけど、登録ユーザ名の振り仮名が、なんと 「半角」 カタカナでとの指示がありました。何かの間違いかと思い全角カタカナで入力してみたところ、見事はじかれました。また、シリアル番号も、ハイフン "-" は書かず、英数字をずらずらと書かなくてはいけないようです。

そして 「用語集」 「アシスタント」 と、読み物的なものが続きます。

 

これらが終わると Virtual PC List が起動して、すぐに Virtual PC 6 を使用することができます。次に Virtual PC 6 を起動するときにも、最初にコピーした "Virtual PC 6" のアイコンを起動することになります。

 

 

Virtual PC 6 を起動する

さて、いよいよ起動です。

Virtual PC 5 の頃から使っていた Windows 2000 Professional を起動させて見ました。起動までにかかる時間はまあ、普通…。もともと Windows 2000 Professional の起動時間はけっこうかかるので、特に速いとは思いませんでしたけど、別に遅いとも感じないくらいでした。

そして起動したらとりあえず、Virtual PC の追加機能をインストールして…。再起動してみると、お、ログオン時に Dock にスタートメニューが追加されたとの知らせが。みてみると、ちゃっかり登録されています。ためしにクリックしてみると、なんと Windows にそっくりのスタートメニューが Mac 上に表示されました。便利かどうかはまだわかりませんけど、なかなか斬新な機能です。

 

さて、ログオンしてデスクトップが表示される辺りまでは、Virtual PC 5 でも特に問題のない速度でした。問題になるのは、各アプリケーションが起動するところ。

ためしに Internet Explorer を起動させてみると、意外とすぐに立ち上がった感じです。ウィンドウが表示されるまで 6 秒くらいでしょうか…。Virtual PC 5 のときは 15 秒近く待たされた感じだったので、けっこういい感じです。いったん動いてしまえば、Virtual PC 5 でも快適に動くので、その後は特に問題なしでした。

もちろん純粋な DOS/V にはかないませんけど、古めの DOS/V を使っていると思えばとりあえずは実用レベルな速度のような気がします。

ただ、なんとなく Virtual PC がよく落ちるような気がします。エラーが出て Virtual PC が再起動ということが、Windows Update を行っている数時間のうちに数回ありました。これはまたしばらく使ってみないと、実用的かどうか判断するのは早い気がしますが^^