Microsoft Sculpt Ergonomic Desktop キーボードを Mac で使ってみる

HARDWARE REPORT


Sculpt Ergonomic Desktop は Mac でも意外と使えました。

2013.09.06 に、人間工学に基づいたキーボードとマウスのセット製品の最新機種 Microsoft Sculpt Ergonomic Desktop が発売されました。

最大の特徴は人間工学に基づいてデザインされた疲れにくいキーボードとマウスのセット製品で、今回の製品からは新たにテンキーがキーボード本体から分離されて、使い心地を損なわないまま想像以上の省スペース化が図られていること、マウスが横スクロールにも対応したことが特に魅力な製品です。

 

このデスクトップ製品がすっかり気に入ってしまって、Microsoft Sculpt Ergonomic Desktop キーボードを購入しました でもお話したように発売日にさっそく購入したのですけど、そのお話でも触れたように、この製品はまさかの Mac OS X は未サポートなのでした。

それでも、いくら未サポートでドライバソフトが提供されていないとは言っても、いくつかのキーが期待通りに打てない程度で、さすがにまったく認識されないことはきっとないでしょう。

 

そう思って、そんな Sculpt Ergonomic Desktop を Mac に繋げて使ってみると、思いのほか便利に使えることが判ってきました。

接続する Mac は、Mac mini Early 2009 に Mac OS X Mountain Lion 10.8.4 をインストールしてある環境です。

Sculpt Ergonomic Desktop をセットアップする

セットアップは簡単で、Sculpt Ergonomic Desktop のキーボード本体、マウス、テンキーのそれぞれの電池をセットしたら、無線レシーバーを Mac の USB ポートに接続するだけです。

このとき自分は、無線レシーバーがどこにあるか判らず探してしまったのですが、マウスの電池カバーを開けたところに挿されていました。

キーボードのセットアップ

Sculpt Ergonomic Desktop の無線レシーバーを接続すると、Mac OS X がキーボードを認識して、簡単な設定画面が表示されます。

キーボードを接続したときのいつものお馴染みの画面ですけど、ここで左右両側の Shift キーの隣にある文字キーを押して、キーボードの種類を認識させます。

そしてそんな流れの中でキーの配列についても尋ねられたので、製品通りの "JIS(日本語)" を選択しておきました。

Mac OS X 用のドライバは提供されていません

本来であればこれと合わせてドライバソフトのインストールが必要なのですけど、残念ながら Sculpt Ergonomic Desktop には Mac OS X 用のドライバーが提供されていないので、セットアップでできることはここまでです。

Sculpt Ergonomic Desktop を Mac で使ってみると…

キー配列は、ほぼ日本語

セットアップしたときに Mac 側で「日本語配列」を選んだからもあると思いますけど、キーボードはほとんど日本語として認識されました。

英語配列として認識された場合に困りがちな記号キーについては印字通りに打てました。

 

ただし、いくつか正しく使えないキーもありました。

思った通りに使えないのが「漢字」「無変換」「変換」「ひらがな」といった漢字変換に関わるキーで、これらが使えないので、Sculpt Ergonomic Desktop のキーボードで Mac の日本語入力モードを切り替えたい場合には「Windows + スペース」を使う必要がありそうでした。

テンキーも、ほぼ問題なし

何かあるとしたらと思っていたテンキーも、ほとんど問題なく使えました。

数字はもちろん記号もちゃんと入力できるし、日本語入力モードでもちゃんと半角で入力できるのが嬉しいです。

 

テンキーで問題があるとすれば「Num Lock」キーが使えないところでした。

それでも幸い Num Lock が常にオンの状態みたいなので、テンキーで矢印操作などが出来ないだけで済んでいました。

これなら、テンキーで数字入力を使う人なら影響はまずなさそうですね。

マウスは、横スクロールが使える!

諦めかけていたマウスの横スクロールは、なんと Mac でも普通に使えました

Safari と Excel で試してみましたけど、どちらともスムーズに横スクロールすることができました。

 

ちなみに「戻る」ボタンと「Windows ボタン」は使えませんでした。

まあ、この辺は無くても何とかなったり、左手でショートカットキーを使えば不便を感じることもなさそうです。

Mac でも意外と良い感じに使えました。

このように、いくらか出来ないことはあるものの、思いのほか Mac でも Sculpt Ergonomic Desktop を快適に使うことができました。

Mac OS X 対応のドライバーソフトが出てきてくれればもっと便利に使えるようになるでしょうけど、今のままでも納得できるレベルの製品と自分は思います。

 

Sculpt Ergonomic Desktop の魅力は、なんといっても使いやすさを損なわないどころか向上させながら実現されたコンパクトさ。

面積が目に見えて小さくなっているので、机の上を大きく占拠されないところが良い感じです。テンキーがキーボード本体と分離することでこんなにも使い心地って良くなるんですね。さらに薄型キーの影響かキーが軽快に気持ち良く入力できるのも、かなり嬉しいポイントでした。

ほとんどのキーが日本語配列通りに打てるし、マウスの横スクロールもしっかり動いてくれるので、Mac でも十分に Sculpt Ergonomic Desktop の良さを味わえると思います。

 

そんな感じで、キーボードを良く使う Mac ユーザーにもちょっとオススメなキーボードになりました。