MA78GPM-UD2H の BIOS をアップデートする
HARDWARE REPORT
BIOS をアップデートする
MA78GPM-UD2H (BIOS F3) に Phenom X4 を搭載したパソコン上の Windows 7 で "XP Mode" を利用しようとしてみたときに、"XP Mode" セットアップ時に "他の仮想化ソフトウェアの実行中に Windows Virtual PC を起動することはできません。他の仮想化ソフトウェアを終了し、やり直してください。" というメッセージが表示されてしまい、利用することができませんでした。
この原因として AMD-V が有効になっていない場合があるとのことでしたけど、BIOS の設定を見ても "Virtualization" は有効になっていました。
さらに調べを進めたところ、なにやら BIOS をアップデートすることで動作するようになったという情報もあったので、できることなら BIOS アップデートは避けておきたいところでしたが、可能性があればと、思い切って試してみることにしました。
なお、BIOS のアップデートに運悪く失敗すると、パソコンがまったく起動しなくなるので注意が必要です。
平成 23 年 4 月 15 日現在、MA78GPM-UD2H の BIOS は "http://www.gigabyte.jp/products/product-page.aspx?pid=3016&dl=1#bios" からダウンロードできるようになっていました。
現時点では、平成 21 年 10 月 08 日にアップデートされた "F7" というバージョンが最新のようでしたので、それをダウンロードします。
今回は USB メモリーを使って BIOS のアップデートを行おうと思うので、ダウンロードした "mb_bios_ga-ma78gpm-ud2h_f7.exe" を USB メモリーにコピーして、そのファイルを実行します。すると USB メモリー内に "autoexec.bat", "FLASHSPI.EXE", "MA78GU2H.F7" という 3 つのファイルが出来上がるので、これを使って Q-Flash でアップデートを行います。
USB メモリー内に "MA78GU2H.F7" が用意されていることを確認したら、その USB メモリーを挿したまま Windows を再起動します。
そして最初の POST 画面で [End] キーを押して Q-Flash ユーティリティを起動させます。
Q-Flash ユーティリティが起動したら、そこから "Update BIOS from Drive" を選択して、その中から、自分の環境では "HDD 3-0" を選択すると、USB メモリーの内容を参照することができました。ここで先ほど保存しておいた "MA78GU2H.F7" を選択すると、少しして次のようなメッセージが表示されました。
Are you sure to update BIOS?
チェックサムの値をどこで確認すればいいかは分らなかったのですけど、ともあれここで [Enter] キーを押すことで、BIOS のアップデートが始まります。
そして、しばらくすると次のようなメッセージが表示されました。
このメッセージが表示されたら、ひとまずは BIOS のアップデートは完了です。
ここでパソコンをいったん再起動します。
再起動後、今度は POST 画面で [Del] キーを押して、BIOS の設定画面に移動します。
そして念のため "Load Optimized Defaults" を選択して BIOS を初期設定の状態に戻して、その上で、各設定を調整して行きます。そして一通り設定の調整が終われば、これで BIOS のアップデートが完了したことになります。
ちなみに、今回の BIOS アップデートで追加された "AMD C1E Support" という設定項目は、CPU への負荷が低いときに動作クロックや CPU コア電圧を下げることで省電力を図る機能のようでした。
さて、BIOS 更新後、今回の発端となった Windows 7 の "XP Mode" を実行してみたところ、今度は正しく動作してくれるようになりました。
どうやら "XP Mode" は MA78GPM-UD2H では、BIOS のバージョンが F3 だと上手く動かないみたいですね。途中のバージョンでの動作については判りませんが、少なくとも BIOS のバージョンを F7 にすれば、期待通りに動いてくれる感じでした。