NTP 環境を構築する - ntpq が表示する項目
SPECIAL
コンピュータの時刻を調節するのに利用する、NTP プロトコルのお話です。
ここでは、Linux の NTP サーバーの外部 NTP サーバーとの同期状態を確認できる ntpq コマンドについて記しています。
A-1: ntpq が表示する項目
それぞれの項目
ntpq が出力する項目の意味は次のようになります。
remote タイムサーバ名と、そのサーバがどのような立場にあるかを表示します。 refid remote がどこから時刻を同期しているかを表します。不明の場合は 0.0.0.0 を示します。 st サーバの階層を示す stratum 番号が表示されます。一般に、この番号が大きくなるほど、時間の信頼性が薄らいでいきます。 t 階層の種類です。( l: local, u: unicast, m: multicast, b:broadcast ) when remote から最後にパケットを受け取ってからの時間です。 poll ポーリング間隔を表示します。 reach 到達可能レジスタデータを8進数で示すそうです。 delay 時間の遅延見積もりをミリ秒単位で表示します。 offset remote との時刻のずれをミリ秒単位で表示します。 jitter remote の分散 (ばらつき) をミリ秒単位で表示するそうです。
サーバの状態を表す記号
remote で示されたサーバ名の先頭には、そのサーバをどのように認識しているかを示す記号が付加されています。
距離が遠いために使用しないサーバです。 x falseticker 検査で捨てられたサーバです。 . 参照サーバが多いために使用しないサーバです。 - クラスタリング検査で捨てられたサーバです。 + いつでも使用可能なサーバです。 # 同期距離は遠いものの参照可能なサーバです。 * 同期中のサーバです。 o 同期中のサーバです。(同期は PPS 信号から間接的に行なう)
【目次】