DHCP サービスを起動する (CentOS 5.4): Linux の使い方


DHCP を起動する

LAN 内のパソコンに対して IP アドレスやその他のネットワーク情報を自動設定する方法として、DHCP サーバーを利用するのが一般的です。

CentOS 5.5 を DHCP サーバーとして利用するためには、まずは次のようにして DHCP サービスをインストールする必要があるようでした。

yum install dhcp

このようにすることで、平成 22 年 11 月 16 日現在、"updates" リポジトリーから dhcp-3.0.5-23.el5_5.2.x86_64.rpm をインストールすることが出来ました。

 

インストールが完了すると "/etc/dhcpd.conf" に設定ファイルが作成されますので、その設定ファイルを環境に合わせて調整します。

その際、"/usr/share/doc/dhcp-3.0.5/dhcpd.conf.sample" に設定ファイルのサンプルファイルも保存されていますので、それも参考にしながら設定しても良いかもしれません。

ともあれ、次のような設定をしてみたいと思います。

ネットワーク 192.168.0.0/24
IP の振出範囲 192.168.0.128 から 192.168.0.254
ディフォルトゲートウェイ 192.168.0.1
NTP サーバー 192.168.0.2
DNS サーバー 192.168.0.3
NetBIOS ネームサーバー 192.168.0.4
ダイナミック DNS 使用する (interim)
ドメイン名 domain.ez-net.jp

このような場合、設定ファイル "/etc/dhcpd.conf" は次のような感じになります。

server-identifier dhcp.domain.ez-net.jp

 

ddns-update-style    interim;

ignore    client-updates;

 

default-lease-time    21600;    # 6 hours

max-lrease-time    86400;     # 24 hours

 

lease-file-name    "/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases"

 

 

subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0

{

range    dynamic-bootp    192.168.0.128 192.168.0.254;

 

option    domain-name-servers    192.168.0.3;

option    domain-name    "domain.ez-net.jp";

 

option    routers    192.168.0.1;

option    ntp-servers    192.168.0.2;

 

option    netbios-name-servers    192.168.0.4;

option    netbios-node-type    8;

}

設定が完了したら、次のようにして設定内容が正しいかどうかを確認できます。

service dhcpd configtest

設定内容に間違いがなければ、次のようにして DHCP サーバーを起動させます。

service dhcpd start

今後も Linux 起動時に DHCP サーバーを自動起動する場合には、次のようにしておきます。

chkconfig dhcpd on

これで DHCP サーバーの設定と稼働が整いました。

もし iptables 等によるパケットフィルターが有効になっている場合には EZ-NET: DHCP サーバーとの通信を許可する (CentOS 5.5) で記したようにして、ファイアーウォール設定を調整する必要があると思います。

 

複数のインターフェイスが搭載されている場合

複数のネットワークインターフェイスが搭載されている Linux 上で dhcpd を稼働させる場合、DHCP サービスを提供するインターフェイスを限定する必要があると思います。

インターフェイスを限定するには、"/etc/sysconfig/dhcpd.conf" に次の内容を記載します。

DHCPDARGS=eth0

たとえばこのようにして "service dhcpd restart" を実行すれば、DHCP の機能が提供されるインターフェイスを "eth0" に限定することが可能です。