ATOK 15 for MacOS X を使ってみる

SOFTWARE REPORT


ATOK 15 for Mac OS X

ATOK は、JUSTSYSTEM 社 の日本語入力ソフトです。

MacOS X が遅いのか、ERGO ソフト さまの EGBRIDGE が遅いのか…。個人的には EGBRIDGE が (ブランド的に) 好きなのですけど、はじめに日本語変換モードを起動したり、または数十分ほど放っておいたあとに日本語を入力すると、そのたびに 10 秒近く待たされてしまうので、物は試しと、ATOK 15 for MacOS X を試してみることにしました。

 

というのも、今回購入したのは ATOK for Mac OS X のアップグレード版というもの。”アップグレード” と名が付いているにもかかわらず、他の OS の ATOK を持っていても購入することが出来る、直感的には謎なパッケージです ^^;

アップグレードって、普通は、旧バージョンをアップグレードする、ライセンスは1つ…、ということで、旧バージョンは使えなくなるものという考えがあっただけに、しばらくは頭がパニックでした ^^;

FAQ とかいろいろ見てみましたが、このアップグレード版を使用しても、個人的に持っている Palm OS 版の ATOK が使えなくなってしまうことはないようです…。で、値段も \5,000 とあれば、十分に試してみる価値あり、ということで購入してみました。

 

それと、遅さの他にも、EGBRIDGE の変換精度も若干気になっていたところなので、ATOK の実力というのも試してみたかったのでした。といっても、変換精度はすぐに評価できるものではないので、今回の記事では触れないと思います。

なお、EGBRIDGE は、バージョン 13 で根本的な設計を見直したらしいのですが、それがどの程度のパフォーマンスかはわかりません。今まで使っていたのは EGBRIDGE 12 ですので、ここでのお話は、EGBRIDGE 12 から ATOK 15 へ乗り換えた、という感じです。

 

ATOK 15 のインストール

ATOK 15 for OS X の CD-ROM を挿入してマウントされた "ATOK15 for Mac OS X" の中の "ATOK 15 インストーラ" を起動します。すると 「認証」 ダイアログボックスが現れるので、ATOK をインストールするために、管理者名とそのパスワードを入力します。

「ライセンス」 項が表示されるので、一通り確認し、「同意」 ボタンを押して次へ進みます。

 

するとインストーラが起動します。

インストールの種類を選択することが出来ますが、今回は 「すべてインストール」 を選択することにしました。インストールする場所は変更できないようなので、そのまま 「開始」 を押しました。

他のアプリケーションが終了されて、ATOK のインストールが始まります。そしてインストール終了後、「再起動」 ボタンを押してコンピュータを再起動します。

 

ATOK 15 を使えるようにする

パッケージにインストールに関する補足の紙が付いてきましたけど、その紙の通り、うちの環境でも再起動後にすぐに ATOK が使えるようにはなっていませんでした。

ので、アップルメニューの 「システム環境設定」 の 「地域情報」 から、ATOK を使えるように設定しました。「キーボードメニュー」 タブの中から、"ATOK15" を探してチェックを入れれば完了です。

 

ざっと使ってみた感じ

速度的には…、う〜んと、気持ち軽くなったようなならないような ^^;

ただ、「かな」 キーを押したり 「英数」 キーを押したりして入力モードが替わったときに、画面にそれを知らせる通知が表示されるところがなんとも親切な感じがします。

 

あ、速度の方もしばらく使わなかった状態から漢字入力を始めてみると、速さに確実な違いが ^^。

うちの環境の EGBRIDGE 12 だと、10秒くらいはひらがなは打てるけれど漢字変換が出来ないという感じなのですけど、今回の ATOK 15 では、自然に打ち始めることが出来ました。

 

ただやっぱり、通常の → や ← で文節の拡張/縮小というのはとても使いづらい…。

ということでその辺りを調整してみました。ATOK が入力に使用されている状態で、鉛筆マークから 「カスタマイザ起動」 を選択します。そして 「キー・ローマ字」 タグを選択します。

ここのスタイルを調整することでいろいろと設定できるようですが、今回は用意されていた ”ATOK15スタイル(ことえり風)” に切り換えることにします。

”ATOK15スタイル(ことえり風)” を選択して、右側の 「スタイル選択」 ボタンを押せば切り換え完了です。

 

そして改めて、ATOK で日本語入力をしてみると、無事(?)、通常の左右で文節移動になりました。設定すればいいだけの話ではあるのですけど、昔から ATOK のこの設定になじめなくて近づかなかった自分。

でも逆に考えると、先に ATOK になじんだ人は、Windows の MS-IME は使いにくくてしょうがないのでしょうね ^^。