PSone 専用 LCD モニタを使ってみる
HARDWARE REPORT
PlayStation を自分の心の赴くままに…、ということで、PSone 専用液晶モニタを購入してみました。
LCD monitor (for PSone) - SCPH-130
SONY のゲーム機、PlayStation の小型機、PSone (SCPH-100) には、別売りで (場合によってはセットで) 専用の5インチ液晶モニタが販売されています。
今回、KONAMI 社が発売している PlayStation 用ゲームソフト、「ヒカルの碁 平安幻想異聞録 というソフトを購入したついでに、さりげなく憧れだった PSone 用液晶モニタ SCPH-130 を購入してみることにしました。
この SCPH-130、PSone にぴったりフィットするように設計されています。
PSone の後部の電源やら映像出力やらの部分に差し込める仕組みになっていて、装着すると CD-ROM ドライブの上に一枚ふたがかぶさる感じに液晶モニタが置かれます。
しかもこの PCPH-130 経由でも PSone に付属していた TV 出力用のケーブルを使って映像をテレビに移すことができるので、普段は液晶モニタを倒しておき、液晶を使うときに立てるといった感じで使用することができるようになっています。
また、試してはいないのですけど、AV IN 端子も装備されているため、ビデオカメラの映像などを SCPH-130 に映すこともできるようです。
取り付けてみる
取り付けはとくに難しいことはありません。
SCPH-130 のインターフェイスの内側に付いている DC 端子と AV MULTI 端子を、PSone に差し込むだけです。とうぜん PSone を想定して作られているため、コード等はなく、すっきりと装着することができます。
いちおう、ちゃんとねじが付いていますので、それで PSone と SCPH-130 をしっかりと固定してやります。ただ説明書には、ドライバではなくコインなどを使ってゆるめに締めるようにとの注意書きがありますので、ねじは取れない程度にほどほどに回しておきましょう。
SCPH-130 を PSone に取り付けたら、後は SCPH-130 に付属している AC アダプタを差し込むだけです。
ただ、PSone についていた AC アダプタではなく今回購入した SCPH-130 に付属している AC アダプタを使うこと、また、AC アダプタを取り付ける前に PSone 本体と SCPH-130 を接続しておくことに注意する必要があるそうです。
…、接続失敗…!?
さて、これで PSone の電源を入れれば液晶に映像が…、という場面でトラブル発生です。
なぜか、映像が非常に暗いのです。その暗さとはまるで夜に目を凝らしてものを見るような、うっすらと色がわかる程度の暗さです。
単純に液晶の設定をすれば直るでしょうと、フロントにある明るさ調整のボタンを押してもうんともすんともいいません。音楽は聞こえてくるのですが、この暗さではちょっと…。
まぁ、さしなおせば直るのかな…、ということで、再びねじを回して、いったん SCPH-130 を取り外してみました。
そして再び取り付けて、PSone の電源を入れてみると…。
今度は、なんだか液晶に光が差しています。…、これはうまく行ったかな、と思ったのですけど、ふと気づきました…。今度は映像も音楽も出力されないのです。
液晶は明るいのに、映像が映らない…。SCPH-130 のスピーカーから音楽が鳴らない…。
さしなおしたことによって発生した不具合…。
ならば、もう一度さしなおせ、ということで再チャレンジしてみましたが、今度は音だけ…。映像のほうは、最初のようなうっすらとしたのすら出ません。
これは初期不良なのか、単に差込が甘いのか、それとも PSone 自身が壊れているのか…。
うまく写らない SCPH-130 の AV MULTI 出力からテレビに映像を送ってみると写りませんでしたが、SCPH-130 を介さず PSone 自身の AV MULTI 出力からならば、正常に映像がテレビに表示されました。よって、PSone 自身は正常のようです。
ということで、差込の甘さに望みをつなぎます。
またちゃんと差し込んで電源 ON …。やっぱり映像なしの音声のみ…。説明書の 「強くねじをしめないように」 という注意書きが気になりつつも、もうちょっとしっかりと押し込んだらどうだろう…、と、思い切って、SCPH-130 の AV MULTI あたりをぐいぐいと手で押してみると、なんだかもうちょっとしっかり入った気がしました。
そして、SCPH-130 に AC アダプタをつけてみると…。
先ほどと違う感じ (いい予感) がしました。いままでは、なんか PSone の電源を入れる前から液晶に光が差していたのですけど、今回は AC アダプタをさしても真っ暗なままです。
そして、PSone の電源をつけてみると…、なんとしっかり明るい映像が現れるではありませんか。そして音声もばっちりです。
そうとう時間を費やしてしまいましたけど、とりあえず SCPH-130 の接続は無事終了です。
ただちょっと心配なので、保証書はちゃんととっておくことにします。保障期間は1年間、何かあったらその間に壊れることでしょう。
使い心地
さて、使ってみた感想ですけど、画面がちっちゃいせいか、2時間程度でなんだか疲れてきました。また、どうしても字が細かくなってしまうので、目が悪い方にはしょうしょう辛いかも…。
でも映像はしっかり出ているし、スピーカも内臓、そして何より、小型の PSone と一体化されるので、場所を問わずに遊べるのはなかなかいいですね。寝る前にちょこっとというスタイルでもゲームできます (注:寝れなくなります)。
個人的には大満足。
自分専用のテレビがなくて、家族の目を気にしながらゲームをやっているような自分には、なかなかいい感じのアイテムでした。