Hyper-V 2008 の仮想ハードディスクを拡張する

SOFTWARE REPORT


Hyper-V 2008 の仮想ハードディスク容量が不足した場合

Microsoft 社の仮想環境 Hyper-V で PC を稼働していた時のこと、システムドライブの空き容量が 0 となってしまったのでした。

Windows Server 2003 Standard Edition をインストールしたドライブで、仮想ハードディスクとして 16 GB を割り当てていたのですけど、データベースシステムやウィルス対策ソフトをインストールした程度で、あっという間に容量を使い果たしてしまいました。

Hyper-V 2008 には、仮想ハードディスクの拡張機能があるのですけど、それを普通に用いても、仮想 PC 側から見た物理的なディスク容量は増えるものの、パーティション区画は変わらないため、結局、新しいパーティションを作成するための領域が増える程度になってしまいます。

ただ、少し工夫をすることで、システムパーティションの容量を簡単に広げることが出来るようです。

 

仮想ハードディスクのパーティションを拡張する

まず、容量を拡張したい仮想ハードディスクを、Hyper-V 2008 の機能を用いて拡張します。

Hyper-V マネージャを起動したら、該当する仮想 PC のプロパティを表示します。そこで、目的の仮想ハードディスクを選択して 【編集】 ボタンをクリックします。操作の選択で "拡張" を選択の上、新しいサイズとして、今よりも大きいサイズを指定すれば、既存の仮想ハードディスクが指定された容量まで拡張されます。

このとき、あくまでも仮想ハードディスクの全容量が拡張されただけで、パーティション情報は以前のままとなっています。パーティションを拡張するには、仮想 PC を起動して、OS 上で操作を行う必要があります。

なお、起動パーティションを拡張したい場合には、他の仮想 PC にこの仮想ハードディスクをマウントして、そこで作業を行います。

 

仮想 PC が起動したら、コマンドプロンプトを起動します。

そこで "diskpart" 命令を実行すると、Microsoft DiskPart プログラムが起動しますので、コマンドラインから "list volume" と入力すると、認識されているディスクの一覧がリストアップされてきます。

Volume ### Ltr Label Fs Type Size Status Info
Volume 0 C System NTFS Partition 20GB 正常
Volume 1 D System NTFS Partition 16GB 正常  

select volume 1

extend

これで、"ボリューム 1 を正常に拡張しました。" と表示されれば、既存のパーティションが未使用領域いっぱいまで拡張されました。

他の仮想 PC の起動パーティションを拡張した場合には、後は、この仮想ハードディスクを元の仮想 PC にマウントすれば、起動パーティションが拡張された状態で OS が起動されます。