Xcode4 で Ad Hoc アプリをビルドする : Objective-C プログラミング
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Xcode4 で Ad Hoc アプリをビルドする
以前に Xcode3 で AdHoc ビルドをする方法 を記しましたけど、久しぶりに Xcode4 で Ad Hoc アプリをビルドしようとしたところ、やり方が大幅に変わっていていたので、改めて整理してみることにしました。
なお、ネットの情報では [Share] というボタンがあるらしい話もありましたけど、今回の Xcode 4.3.3 や 4.4 では Share ボタンが見つからなかったりしたので、マイナーバージョンアップでもやり方が変わってくるかもしれません。
大まかな流れとしては、Ad Hoc 用のアプリとプロビジョニング・プロファイルを作成して、それを電子メールか何かで配布、それを iTunes や iPhone 構成ユーティリティを使って目的のデバイスに転送する、といった流れになります。
Ad Hoc アプリ作成の準備
Ad Hoc バイナリを配布するデバイスを登録する
AdHoc アプリを利用するには、予め、どのデバイスでその AdHoc アプリを利用するかを、iOS Dev Center に登録しておく必要があります。
デバイスの登録は "iOS Dev Center" の "iOS Provisioning Portal" で行います。
ここの Devices から [Add Devices] を選択して、40 文字の "Device ID" (UDID) を必要なだけ登録します。
ちなみに Device ID は、Xcode の Organizer を使うと簡単に調べられます。
デバイスを Xcode がインストールされた Mac に接続して Organizer を開いてあげれば、DEVICES のところに接続したデバイスが表示されるので、そこから "Device ID" (Identifier) を確認します。
Ad Hoc 用のプロビジョニング・プロファイルを作成する
AdHoc バイナリを作成するために、予め、そのバイナリをどのデバイスで実行できるようにするかを記した「プロビジョニング・プロファイル」を用意します。
こちらも "iOS Dev Center" の "iOS Provisioning Portal" で行います。
ここの "Provisioning" の "Distribution" タグを開いて、"Distoribution Method" を "Ad Hoc" にした New Profile を作成します。このとき、どのデバイスでの実行を許可するかを "Devices" で選択するのを忘れないようにします。
ここで作成したプロビジョニング・プロファイルは、許可するデバイスを追加したときには、再度作り直す必要があります。
そして、プロビジョニング・プロファイルを作り直した場合には、以下に記す Ad Hoc アプリのビルドとプロビジョニング・プロファイルのインストール・配布をする必要があるところに注意します。
もちろん、既に配布済みのデバイスについては、差し替える必要がなければそのまま Ad Hoc アプリの使用を継続できます。
Ad Hoc 用のプロビジョニング・プロファイルを Xcode にインストールする
AdHoc 用のプロビジョニング・プロファイルを作成したら、それを Xcode をインストールしてある Mac にダウンロードします。
そして、ダウンロードしたそのファイル (*.mobileprovision) をダブルクリックすると、Ad Hoc 用のプロビジョニング・プロファイルが Xcode に登録されます。
なお、ここでインストールしたプロビジョニング・プロファイルは、Ad Hoc アプリを配布する際に、アプリと併せて配る必要があるので、どこかにちゃんと保存しておくようにします。
Ad Hoc バイナリを生成する
Xcode 4.3.3 の場合、Ad Hoc バイナリの作成は簡単です。
ビルドは iTunes Store へ向けたバイナリを作成するときと同じように、Xcode の "Product" メニューから "Archive" を選択します。
すると Release ビルドでバイナリが生成されて、成功すると Organizer が起動して、ビルドされた Archive が表示されます。
ここの [Distribute] ボタンを押すと、どのような配布方法をするかを問われるので、ここで "Save for Enterprise or Ad-Hoc deployment" を選択します。
次の画面では、どのコード署名を使用するかを尋ねられるので、ここで灰色の文字を頼りに、先ほど作成した Ad Hoc 用のプロビジョニング・プロファイルを選択します。
そして、保存する場所を選択すれば、これで Ad Hoc 用のアプリ (*.ipa) が出来上がります。
Ad Hoc アプリを実機に転送する
Ad Hoc アプリをデバイスに転送するためには、Ad Hoc アプリのファイル (*.ipa) と、それを作成するときに使用したプロビジョニング・プロファイル (*.mobileprovision) の 2 つのファイルが必要になります。
これらのファイルを、電子メールなど何でもいいので、インストールしたいデバイスを持っている相手に配布します。
そして、これらのファイルを受け取った相手は、次のような方法で、デバイスに Ad Hoc アプリを転送します。
iTunes で転送する
Ad Hoc アプリをインストールしたいデバイスが同期されている iTunes があれば、それを使って Ad Hoc アプリを転送することができます。
用意した Ad Hoc アプリのファイル (*.ipa) とプロビジョニング・プロファイル (*.mobileprovision) の 2 つを、iTunes の 【ライブラリ】 のところに投げ込みます。
これであとは、普段のアプリの同期のように、インストールしたいデバイスで Ad Hoc アプリにチェックを入れて同期することで、そのアプリを実機に転送することができました。
iPhone 構成ユーティリティで転送する
iTunes での同期ができないような環境下では、iPhone 構成ユーティリティを使って転送することもできます。
iPhone 構成ユーティリティは、2012 年 8 月 6 日現在、次の URL からダウンロードできるようになっていました。
- iPhone 構成ユーティリティ 3.3 (Mac)
http://support.apple.com/kb/DL851?viewlocale=ja_JP - iPhone 構成ユーティリティ 3.5 (Windows)
http://support.apple.com/kb/DL1466?viewlocale=ja_JP
これをインストールして起動すると、iOS デバイスのデバイスやプロビジョニングプロファイルなどを管理するアプリが起動します。
"識別子" として UDID を確認することもできるので、デバイスの ID を知りたいときにも重宝しそうです。
Ad Hoc アプリを転送したい場合には、この iPhone 構成ユーティリティの "ライブラリ" のところに Ad Hoc アプリのファイル (*.ipa) とプロビジョニング・プロファイル (*.mobileprovision) の 2 つを投げ込みます。
これで、アプリケーションとプロビジョニングプロファイルの登録ができました。
後は、iPhone 構成ユーティリティの "デバイス" のところから目的のデバイスを選択して、「アプリケーション」 タブから Ad Hoc アプリを探して 【インストール】 ボタンを押せば、これで Ad Hoc アプリを転送することができました。
バージョンアップなどで Ad Hoc を差し替えたい場合には、その新しいアプリファイル (*.ipa) と、それをビルドするときに用意したプロビジョニング・プロファイル (*.mobileprovision) も忘れずに投げ込んで、ここでいったん 【アンインストール】 を選択してからもう一度 【インストール】 を選択します。
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