SSD/Linux へ daemontools を組み込んでみる
SERVER
daemontools 0.76
daemontools とは、D.J.Bernstein さまが制作した、qmail や djbdns といったサーバソフトウェアを起動する上での土台となるソフトウェアです。
今までも Slackware Linux や RedHat Linux にて daemontools を使用したことはありましたけど、今回は Plat'Home 社にて購入した OpenBlockS266 上で稼動するディストリビューション SSD/Linux 0.2 にて daemontools を動かしてみることとなりました。
OpenBlockS266 は、標準では ROM からの起動なのですけど、さすがにそれだとフラッシュ ROM の容量や使い心地の問題から難しそうなので、今回は起動ディスクを ROM からハードディスクに変更してあります。
そのあたりのお話しは EZ-NET レポート: OpenBlockS266 をハードディスクから起動させる を参照してください。
daemontools のインストール
さっそく daemontools をインストールしてみます。
daemonntools は http://cr.yp.to/daemontools.html にて無償で提供されていますので、そちらから 2005/10/06 の時点では最新の daemontools-0.76.tar.gz をダウンロードしました。そして、SSD/Linux 0.2 には /usr/local ディレクトリがないのが少し気になるところですけど、とりあえず、従来の手順どおりに daemontools のインストール作業を行ってみます。
まずは /package ディレクトリを作成し、そのディレクトリのパーミッションを 1755 (drwxr-xr-t) に設定します。
mkdir -p /package
chmod 1755 /package
そうしたら /package ディレクトリへ daemontools-0.76.tar.gz を用意して、次のようにして展開および、カレントディレクトリの変更を行います。
cd /package
tar xvzpf daemontools-0.76.tar.gz
cd admin/daemontools-0.76
そうしたら、いよいよインストールです。
package/install
このようにすることでインストール処理が始まります。
自動的にさまざまなプログラムがコンパイルされて、出来上がったプログラムがシステムにインストールされます。
/usr/local/bin ディレクトリがなかったのが心配でしたけど、インストールが終わってみると、ちゃんと /usr/local/bin ディレクトリが作成され、その中にさまざまなプログラムがインストールされていました。
他にも svscan 用の /service ディレクトリが生成されていたり、/etc/inittab にも svscan の起動行が書かれていたり、また ps -e コマンドで確認してみると、既に svscan が起動していましたので、どうやら daemontools のインストールは問題なく完了したみたいです。