数十秒間、VMware が頻繁に停止してしまう

TROUBLE REPORT


ことはじめ

Microsoft Windows Server 2003 を Networld さまの VMware Workstation 4.5.1 にて起動させ、メイン作業環境として利用していたのです。利用の仕方が少し複雑なのですけど…。

1台の PC に2つのディスプレイを接続しまして、プライマリディスプレイでは VMware を起動して仮想 PC を直接操作していました。そして、もうひとつのほうのディスプレイから、その仮想 PC のターミナルサービスへ接続していたのでした。

 

ところが、もっともそういう環境にしてからあまり日が経っていないこともありますけど、あるときから、仮想 PC を操作しようとして VMware をアクティブにすると、数十秒間、VMware が停止してしまうという現象に見舞われてしまいました。その間、ターミナルサービスも応答を停止してしまいます。

一応、何とか我慢すれば使える…、と思ったのですけど、完全に OS が、というか VMware が応答できなくなってしまうことが何度かあって我慢するにも少し厄介でした。しかもある日、応答しなくなったため再起動してみたところ、Windows Server 2003 さえもがエラーで動かなくなってしまったのでした。

 

原因は…、USB コントローラ?

そのときは、あくまで体感上なのですけど、Microsoft OneNote や Microsoft FrontPage、 Visual Studio .NET など、大き目のソフトを動かして作業しているときに停止するような気がしたのでした。同じアカウントで仮想 PC とターミナルサービスへログオンして、それらのソフトウェアを両方で使ってしまっているからなのでしょうか…。

などと疑いを持ちながらも、とりあえず VMware がフロントになったときに停止するのだから、VMware の調整を整えればいいのではないか。そう思って設定項目をいろいろと調べてみることにしました。

 

すると、"USB コントローラ" が目に留まりました。

メインの作業環境とする都合上、仮想 PC に USB コントローラを組み込んでいたのでした。その設定として、"フォアグランドの時は自動的に新しい USB デバイスをこの仮想マシンに接続" という項目にチェックが入っていました。

一般に、USB デバイスの頻繁な取り外しはシステムに何かと負担をかけると聞きます…。しかも、現在の環境では、仮想 PC のハードディスクイメージが、USB ハードディスクに保存されていたのでした。

もしかするとこの辺りの影響で、フォアグラウンドに切り替わった際に、矛盾なり負担がかかってしまっているのでは…、と思い、このチェックをはずしてみることにしました。実用上の面から見ても、無用に USB デバイスが有効になってくれる必要は、個人的に無かったので、ちょうどいい設定なのでした。

 

これで直ってくれるといいな、と思ったのですけど…、やっぱり停止してしまうのでした。

 

クリップボードが影響する

それでも完全に応答しなくなるということは無くなった、様な気がするので、我慢を決め込んでそのまま強硬利用していたのですけど、ふとあるとき、クリップボードに何かをコピーした次の切り替え時に停止することに気づいたのでした。

なるほど、重たいソフトを動かしてから停止するようになるのではなくて、そういったソフトを動かしていろいろと編集しだした際に、クリップボードを利用して、それが停止につながっていたようです。

 

ならば話は簡単そうでした。

VMware の 「環境設定」 の 「入力」 タブの中の、「仮想マシン間のコピーと貼り付けを有効にする」 からチェックをはずしてあげることにしました。クリップボードの共有が出来ないのは若干の面倒になりますけど、それでもそのたびに PC が停止して、時には PC がおかしくなってしまうよりは断然ましです。

そのように設定を変更してみると、見事快適に動作するようになりました。

なお、ターミナルサービスクライアントのクリップボード機能は使っても問題がないので、メインディスプレイとセカンドディスプレイの両方をターミナルサービスで接続してあげることで、問題なくクリップボードを共有することが出来ました。