#yidev 第18回勉強会を開催しました
横浜 iPhone 勉強会
#yidev 横浜 iPhone 勉強会の第18回を開催しました。
に、横浜馬車道のI.S.O 横浜 でyidev 第18回勉強会を開催しました。
自分が主催を引き継いでから、今回が 3 回目の開催です。
ようやく勝手が分かり始めてきたのか、準備まわりは相変わらず何かと手間取りますけど、始まってしまいさえすれば、いくらか気分に余裕を持って進められるようになってきたようにも思えます。
今回は集ってくれた活気と好奇心に溢れるみんなに恵まれ、かつてないほどの朗らかな賑わいの中で、この上なく楽しい会になりました。
発表者も参加者も今回はいつにも増してかなりなハイレベル揃い、これほどの高度な話題で和気藹々と団欒できるなんて素晴らしいことですね。自分だけでは到底創り出せない時間を体験させてもらえて幸福でした。
開催視点での振り返り
さて、今回もまずは開催の視点から会を振り返ってみます。
時間不足
前回の開催で最も問題だった時間超過については、今回は上手く収めることができました。
前回は発表枠を詰め込みすぎてしまって時間が足りず、のんびり団欒するのもままならない心地だったので、今回は詰め込むことを止め、さらに念のため自分を発表枠の最後に置いて時間調整できるようにしてみましたが、これが功を奏してくれました。
今回はいつにも増して盛り上がって活発な議論が交わされましたけど、詰め込みすぎなかったおかげで急かすことなく議論を存分に楽しんでもらえたことが、今回の会でいちばん良かったと思える出来事でした。
そんな盛り上がりはとどまることなく、最後の自分の発表枠を削ってちょうど良い具合でした。自分の発表を聞きたかったという言葉を頂いて嬉しさと申し訳なさが交錯する思いでしたが、こんなこともあろうかと最後に自分の時間を作っておいてよかったです。
全体として良い具合に収まったので、次回もこんな感じにゆとりを持って行きたいなと思ってます。
会場準備
会場準備はおおよそ勝手が分かってきて、自分なりに手際よく形にすることができました。
そして相変わらず、みんなの手伝い能力の高さが輝いてました。いつものように最後の片付けを手伝ってもらえて、しかも完璧に、光速並みの速さで完了していて、ただただ有難い限りです。
会場費
会場費集めは最後だと何かと慌ただしくなってしまいますね。
最後の方に予定があると余裕が保ちづらくもなるので、途中の休憩時間で集めるとか、やり方を少し変えてみるのもいいかもしれないなって感じました。
懇親会
懇親会はいつも@haranicleさん に幹事をお願いしています。
自分は勉強会にお邪魔するようになるまで飲み会みたいなものとは縁が薄くて、お店選びや手配、そもそものノリみたいな感覚的なところまで分からず内心どうしたものかと思っていたところ、「何か手伝えることはありませんか?」と進んで声をかけてくれたのでした。
特に主催も不慣れな自分は本会に気を回すので精一杯だったので、懇親会に関わる全てを一手に引き受けて回してくれる人がいてくれてとても助かりました。しかも気の利かせ方とか手配の工夫とかが見事で、安心してお願いできるし勉強になります。
会場の片付けも同じですけれど、手伝ってもらえるというのはとてもありがたいことですね。そんなことをこれまで 3 回の開催の中でみんなに教えて頂きました。
発表内容の振り返り
主催視点の振り返りはこれくらいにして、今回の発表内容について振り返ります。
iOS 開発者のためのバックエンド入門 (1)
最初は@yuumi3さん によるバックエンドのお話でした。
まさに入門にふさわしい、アプリを支えるバックエンドの全容が掴める内容でした。これからバックエンドを使い始めたい、バックエンドってなんだろう?、そんな興味が湧いた人に是非眺めてみて欲しい内容でした。
業務で Swift で 3 ヶ月開発してきたので一旦振り返り
続いて@ushisantoasobuさん による Swift でアプリを開発してみた体験談です。
タイトルは初々しさも感じるおとなしい印象ですけど、蓋を開けばかなり実践的な内容で、実力の高さをひしひしと感じさせてくれる内容でした。
Objective-C と Swift とで違ってくる勝手を端的に紹介するところに始まって、自動化が上手く行かなかったですとか、iOS 7 と 8 間でのエフェクト周りの僅かな動作の違い、そして終いには UI デザインの気の遣いどころやデザイナーとエンジニアとの間で円滑に作業を進めるための工夫など、広い視野で語られる内容にとても感心しました。
まだ NSLog で消耗しているの?
そして@dealforestさん からは、dealforest/Tuna という、Xcode でのデバッグをしやすくする新提案がありました。
いつもながらの楽しい勢いで進むスライドに、いつものように実力が光る内容で、最初から最後まで楽しく&ためになる、そんな発表でした。NSLog の短所と Breakpoint の利点、そして NSLog の魔力、それを打ち破るための Tuna。そんなスライドの構成も面白かったです。
初期設定 Window の作成
成田さんからは OS X アプリのエッセンスを選りすぐって紹介する発表がありました。
iOS アプリエンジニアは OS X アプリ作りをしたことがない人も多い印象なので、こういう OS X アプリ作りで大事になる基礎のお話が聞けるというのはなかなか貴重な機会です。
OS X Yosemite で登場した Handoff は地味にけっこう便利だったりして、iOS アプリを作る側も OS X の知識を身につけてみると何か良いことありそうに思えてなりません。それ以外にも、Mac でのちょっとした作業の効率を良くしたいときにも OS X アプリが作れると何か違うかもしれませんよね。
OpenID Connect、あるいはIoTの話
@yuukigoodmanさん さんからは、シェアハウスでの浴室使用状況を把握するための「風呂ビーコン」というプロダクトを作ってみたという、なんとも可愛らしい発表がありました。
いろんなものを駆使して風呂ビーコンを組み上げて行く様は、それだけでも面白いテーマなのですけど、話は次第に認証の在るべき姿を追求する方向へと進展し、潜む問題点をしっかり捉えて探求する姿勢が情熱的でたくましくも思えました。
I💖Xcode Plugins
@haranicleさん からは、Alcatraz という Xcode プラグインマネージャーが管理するプラグインの中から注目度の高いものを見つけ出すharanicle/AlcatrazTour の紹介がありました。
そして発表の途中には、この AlcatrazTour の中で使用している Realm についての話がありました。Realm といえば今をときめくデータベースシステムです。
Realm 一問一答
そこから話が広がって、このたび Realm に参加することになった@k_katsumiさん による、みんなの Realm の疑問に答える時間が始まりました。
深くまで踏み込んだ質問が次々と飛び出し、Realm の注目度の高さが窺えます。
そしてそんな難しい質問に、軽やかに返答を繰り出す@k_katsumiさん の姿がさすがの貫禄、とてもカッコよかったです。みんなも大満足だった様子で、それはそれはたいへんな賑わいを見せてくれました。
自作アプリを Apple Watch 対応した話
今回最後の発表は@koogawaさん の自作アプリFastCheckin を Apple Watch 対応したお話でした。
FastCheckin は iPhone でFoursquare に簡単にチェックインできるアプリでしたが、それを Apple Watch に対応という、まさに Apple Watch にぴったりなテーマでした。
こういうアイデアを目の当たりにすると、漠然と知ったつもりになっていたまだ見ぬ Apple Watch の便利さがよりはっきりと掴めるようになりますね。
発表内容も実際のアプリに沿って、必要な機能やハマりどころが整理されていて、それがまた具体的で分かりやすかったです。これを見て自分も Apple Watch アプリを作ってみたくなりました。
まとめ
今回はいつにも増して大きな盛り上がりを見せて、とても幸せ心地でした。
特に今回のようなワイワイと盛り上がれるのは、各方面で深い知識を持った人たちが集って、質問を投げかけてみたり、それに快く答えてみたり、何気なく余談をふってくれたり、それらが織りなす賜物ですね。
そしてみんながみんなを尊重してくれている感じ、威圧感のない穏やかな感じも、議論を楽しむ上で重要なことなのかもしれないなとも感じながら。
今回も集って素敵な場を作ってくださったみなさま、ありがとうございました。
それでは最後に、今回の勉強会に関するリンクを幾つかまとめておきますね。