ホームシェアリングで iTunes の音楽やアプリを共有する
SOFTWARE REPORT
ホームシェアリングを利用してみる
iPod や iPhone 等のデータを管理するのに使用する iTunes ですが、今まではメインとなるパソコン 1機でしか音楽やアプリといったデータを管理できなかったように思います。
ところが、iTunes 9 から搭載された "ホームシェアリング" という機能を利用することで、ローカルネットワークで繋がれた複数の手持ちのパソコンで、音楽やアプリ、BOOKS のようなデータを複製して持つことが出来るようになりました。
この "ホームシェアリング" 機能を利用するにあたっては iTunes アカウントが必要になります。
自宅内の各コンピューターの iTunes 9 で、同一の iTunes アカウントを登録してホームシェアリングを構築することになりますので、設定前に iTunes アカウントを入手しておきます。自分の場合はたしか Apple ID を登録する で用意した Apple ID で iTunes Store へログインして、iTunes Store での利用登録を行ったような気がします。
メインで使用している iTunes 9 を設定する
iTunes アカウントを用意したら、まずはメインで使用している iTunes 9 を起動して、ホームシェアリングの設定を行います。
今回は、Windows 7 (64 ビット版) にインストールされている iTunes 9.2.0.61 をメインで利用していたので、この iTunes 9 でホームシェアリングを設定して行くことにします。
iTunes が起動したら、左側のメニューから "共有" → "ホームシェアリング" を選択します。
すると、右側の領域にホームシェアリングの設定画面が表示されます。
ここで "iTunes アカウント" と "パスワード" を入力して 【ホームシェアリングを作成】 ボタンを押します。
これで、メインで利用している iTunes 9 の設定は完了です。
もう一台のコンピューターの iTunes 9 を設定する
今度は、今までの情報を同期したいコンピューターの iTunes 9 を設定します。
今回は Mac OS X 10.6.4 (Snow Leopard) 上の iTunes 9.2 (61) で、ホームシェアリングを有効にして行きます。
こちらも設定手順自体はメインの iTunes と同じです。
画面についても上記の Windows の時と同じなので省略して、手順のみを簡単に記しておこうと思います。
まず、iTunes 9 の左側のメニューから "共有" → "ホームシェアリング" を選択します。
そして、メインの iTunes 9 で入力したのと同じ "iTunes アカウント" と "パスワード" を入力して 【ホームシェアリングを作成】 ボタンをクリックすれば、これで設定完了です。
設定が完了すると、メインの iTunes 9 で使用していた音楽やアプリのライブラリが "共有" メニューの中に表示されます。
これを選択すると、メインの iTunes 9 で使用していた音楽やアプリ、BOOKS といった情報を、もう 1 機の iTunes 9 から利用することが可能です。
また、ライブラリ内のデータをドラッグアンドドロップで "ライブラリ" メニューへ投げ込めば、ほかの iTunes 9 上の音楽やアプリといったファイルを自分の iTunes 9 へコピーすることもできるようになっているので便利です。
Windows ファイアーウォールが有効の場合
Windows ファイアーウォールが有効の場合、そこで使用している iTunes 9 のライブラリを他のコンピューターから取り込もうとした場合に、次のようなメッセージが表示される場合があります。
この場合、Windows ファイアーウォールの設定を調整して、メッセージに記載のあるように 3689/TCP 番ポートでの着信を有効化する必要があります。
Windows 7 の場合は、"Windows ファイアーウォール" の項目が "コントロールパネル" の "システムとセキュリティ" の内にあるので、それを起動して、"詳細設定" から "受信の規則" として新しいルールを登録します。
規則の種類 | ポート |
---|---|
プロトコルおよびポート | TCP 特定のローカルポート : 3689 |
操作 | 接続を許可する |
プロファイル | ドメイン プライベート |
名前 | iTunes ホームシェアリング |
このような内容でファイアーウォールの例外ルールを設定すれば、この PC 上の iTunes 9 のライブラリへ接続することが可能になると思います。