iMac

ハードウェアレポート

Retina 画面で作業をしたくて Mac に Ultra HD ディスプレイを接続してみました。

MacBook Pro では Ultra HD として認識してくれたのですけど、肝心の iMac では Full HD までしか認識してくれませんでした。

iMac Late 2013 で P2815Q の Ultra HD が認識されない。

iMac with Retina 5K display が登場しましたね。

自分はこれまで、高画質のスクリーンショットを撮るためにMacBook Pro with Retina Late 2013 を使っていて、メインではiMac Late 2013 を使っていたのですけど、やはりメインで使うMac とスクリーンショットを撮るMac とが分かれているのは何かと不便でした。

iMac with Retina 5K display が登場…

そんな中、いよいよ待望のiMac のRetina ディスプレイモデルが登場した訳ですけれど、自分にとってはiMac の27 インチ というのは少し大きすぎる印象です。

ディスプレイだけなら試しに使ってみようかと思えるところですけど、Mac 本体と一体型となると、本体の故障や買い替えのときにディスプレイも一緒に替えないといけくなりますし、ディスプレイだけとして使うにももったいないところです。

そもそもiMac を買い換えるにも、今使っているiMac Late 2013 - 21.5 inch もまだまだ当分快適に使えるはずですし、画面のサイズ感もちょうど良くて、これを手放して交換するにはお値段的に見合わない印象でした。

iMac でのRetina ディスプレイが気になり出す…

ただ、iPhone 6 Plus もRetina HD で大画面とかで登場して、開発面でもそろそろRetina が不可欠なような印象もします。

そしてこうしてRetina がいよいよデスクトップ環境にも浸透しそうな様子を見せて、やはりそろそろ手元にRetina ディスプレイがあった方が効率が良さそうだなと思えてきたので、格安の4K ディスプレイDELL P2815Q を使って、iMac Late 2013 でRetina 出力ができないか、試してみることにしました。

まずはiMac with Retina 5K Display を諦める

それでも最後まで気になったのは、新登場のiMac with Retina 5K Display でした。

iMac は買い替えがネック

自分にはiMac の買い替えが必要になることと、基本は 21.5 インチでちょうど良いということもあり、自分の価値には見合わないなと思うところでしたけど、それでも新規にiMac の 27 インチを欲しいとしたら、性能と比べて魅力的な値段です。

それでもやっぱり買い替えの時が気になって、そのときiMac を外部ディスプレイとしてだけ使うのもな…と迷っていたところ、iMac with Retina 5K displayは外付けディスプレイとして使用できない という良い感じのブログを見つけました。

こちらのブログによると、どうやらiMac with Retina 5K Display には、外部ディスプレイとして使うためのTDM モードが搭載されていないらしく、完全にiMac 本体と一緒に使わなければいけない様子です。

ひとまず外部4K ディスプレイが良い選択かも

そして個人的にいちばん興味深かったのが、ブログの中の最後のまとめで『Thunderbolt 2 でも 5K ディスプレイは出ないだろう』と記されていたところでした。

たしかに今のApple Thunderbolt Display は27インチなので、これがRetina 対応になる可能性はなかなか低い気がします。

そしてもし次に21.5 インチのiMac with Retina 5K Display が登場したとしても、来年6月とかになるでしょうし、そもそも登場したとして、現在のiMac との買い替えは変わらず悩ましいところです。

DELL の格安 Ultra HD ディスプレイ P2815Q を試してみる

そんなブログを拝見していて、せいぜい4K 対応までの現状なら、他の4K ディスプレイを試してみる価値はあるかなと思い始めました。

そこで気になったのが、格安の4K ディスプレイDELL P2815Q です。

このディスプレイの液晶は、いまどきのIPS ではなくTNT で、リフレッシュレートも30Hz と通常の半分になっていますが、解像度は3840x2160 と、ピクセル的にはRetina 並みの映像を映し出せます。

ネットで調べてみるとダメだった というお話からこれを使って Mac mini で Retina 出力できた という話までちらほらあったので、必ずしも上手くいくとは限らない様子でしたが、試してみることにしました。

iMac Late 2013 では失敗…

そして早速DELL P2815Q をiMac Late 2013 で試してみたのですが、残念ながら1920x1080 までしか解像度を設定することができませんでした。

今回のディスプレイは特殊で30Hz で出力するとのことだったので、画面でも30Hz を選択してみたんですけど、それでも3840x2160 の解像度を選択できませんでした。

ネットでは付属の DisplayPort ケーブルで繋いだらあっさりできた みたいな情報があったので試してみたんですけど、少なくとも自分のiMac Late 2013 では、付属の「mini DisplayPort - DisplayPort ケーブル」での接続でもダメでした。

HDMI 出力も非対応

自分の環境では、こちら でも紹介したHDMI ポート付きのThunderbolt Hub を使っていたので、これでも試してみましたがダメでした。

HDMI 接続で試してみても、Thunderbolt ポートからのDisplayPort 接続で試してみても、どちらも変わらず1920x1080 までの出力でした。


念のため、iMac 本体のThunderbolt ポートに普通のMini DisplayPort to HDMI アダプタをつけて試してもみましたが、こちらも相変わらずでした。

OS X 10.10 Yosemite

ちなみにOS はOS X 10.10 Yosemite です。噂によるともしかして、OS がYosemite なのもUltra HD の解像度を選択できない要因になっているかもしれません。

MacBook Pro Late 2013 では Ultra HD を認識

そんな感じでiMac Late 2013 では成功する気がしませんでしたが、何気なくMacBook Pro Late 2013 のThunderbolt ポートに接続してみたところ、いきなり3840x2160 で出力できました。

リフレッシュレートは仕様どおりの30Hz 固定です。Retina 設定は無いようです。ものすごく広いデスクトップが映し出されました。

MacBook Pro Late 2013 にはHDMI ポートもあるので、そこからHDMI 接続してみましたが、こちらもなんの問題もなく、3840x2160 で出力されました。

ちなみにOS はYosemite です。

MacBook Pro Late 2013 ではDELL P2815Q へのRetina 出力も行えました。それについてはこちら で紹介しています。

Mac mini Early 2009 でも Ultra HD を認識

同じようにMac mini Early 2009 でも、mini DisplayPort からの接続で、問題なく3840x2160 が映し出されました。

ただし3840x2160 (Ultra HD ) としては出力できますが、標準では1920x1080 (Full HD ) のRetina としては出力できない様子です。

なお、OS はこちらもYosemite です。

手元のMac ではiMac Late 2013 だけが対応していない状況

そんな感じで、試してみている限りでは、手元のiMac Late 2013 でだけ、DELL P2815Q がFull HD の解像度 (1920x1080) までしか出力できない様子でした。

ちなみにOS はどれもOS X 10.10 Yosemite です。

噂ではOS X 10.9.3 から Retina 出力に対応した ともOS X 10.10 で Retina 出力できなくなった とも聞くので、Mac mini Early 2009 やMacBook Pro Late 2013 でRetina 設定ができないのはYosemite の影響ももしかするとあるかもしれませんね。

そしてiMac Late 2013 でそもそもUltra HD 出力ができないのは、憶測でしかないですけれど、もしかして今回のiMac with Retina の登場と何か関係があるかもしれませんね。

単なるバグで4K ディスプレイの認識を誤ったとかなら良いですけど、なんらかの都合で4K として認識しなかったとすると、ちょっと厄介なところかもしれません。