iPhone Developer Program に登録する

REGISTRATION REPORT


iPhone Developer Program

Apple iPhone のアプリケーションを開発し、それを公開するためには、有償の年間プログラム iPhone Developer Program に参加する必要があります。

平成 22 年 2 月 15 日現在、これを登録しない限りはアプリケーションを iPhone 実機でテストできないですし、AppStore でアプリケーションを配布することもできません。Intel Mac 上のエミュレーターを使っての開発、動作テストのみとなります。

この iPhone Developer Program、平成 22 年 2 月 16 日現在、1 年契約で 10,800 円の費用がかかるのですけど、この契約期間が切れた後も、既に販売中の自作アプリケーションは販売し続けることができるそうです。また、期限を過ぎてもアプリケーションの販売を取り下げることができますが、追加開発はできなくなるような感じのようです。

 

そんな感じで iPhone Developer Program へ参加して初めて AppStore での提供に向けた行動をとって行けるようになるのですけど、この登録がまたひとくせあるらしいく、なかなかうまく行かないことが多いのだそうです。

そんなお話もあったので、少し慎重に、実際にどういった感じで登録して行く流れになるか、試してみることにしました。

 

iPhone Developer Program へ登録する

iPhone Developer Program への登録は、平成 22 年 2 月 16 現在、http://developer.apple.com/jp/iphone/program/ から行うことができるようになっていました。

ここからまずは 【今すぐ入会】 をクリックすると、iPhone Developer Program の説明が表示されました。引用すると次のような感じです。

スタンダードプログラム iPhone と iPod touch 用に有償/無償のアプリケーションを作成し、App Store 経由でアプリケーションの配信を希望するデベロッパ向けです。
エンタープライズプログラム iPhone と iPod touch 用に自社内向けの業務用アプリケーションを開発する社員数 500 人以上の企業向けのプログラムです。

費用の方は、平成 22 年 2 月 16 日現在、スタンダードプログラムが 10,800 円、エンタープライズプログラムが 33,800 円となっていました。

また、スタンダードプログラムには、法人用の "Standard Company" と個人用の "Standard Individual" との 2 種類が存在しているようでした。それぞれの違いは、法人用はアプリケーションの公開を法人名で、個人用は個人名で行えるというのが大きなところの様子です。

 

【今すぐ入会】 ボタンをクリックして [Continue] ボタンをクリックすると、"iPhone Developer Program Enrollment" という登録ステップが開始されまました。ここから Apple ID を使用してログインをして、手続きを進めて行くことになります。

Apple ID の取得については以前に EZ-NET 登録レポート: Apple ID を登録する の方で触れたことがありましたので、必要に応じてそちらの方をご覧ください。

登録を行うに当たっての注意事項としては、どうやら日本語で入力された項目のある Apple ID を使用するとエラーとなって進めなくなることがあるらしいです。

今回、当方が使用した Apple ID には、"Personal Profile" として日本語の "Address", "City", "State" が登録されていたようでしたけれど、試しにそのまま登録作業を進めてみることにしました。それがどの場面で影響したかは分からないですけど、インターネットで調べる限り、すべてローマ字で入力しておけばスムーズに事が運ぶという記載も見られましたので、気になる方は予め調整しておくと良さそうです。

また、手続きは英語表示で進められることになりますので、少し敷居が高いかもしれません。

不明点があれば Contact Us - Apple Developer Connection に日本語で問い合わせをすれば、一度、メールフォームから日本語で送られても文字化けして読めないので直接メールをくれという旨の返信こそくるものの、日本語で対応して頂けますので、不明点はその都度問い合わせると良いと思います。

 

さて、取得した Apple ID でサインインしたら、参加するプログラムを選択します。

今回は法人用のスタンダードプログラム "Standard Company" で登録してみようと思いますが、その際は企業名と Web サイトの URL、連絡先の入力が必要となる感じでした。連絡先には通常の連絡先の他、法務担当者 (Legal Contact) の登録も必要でした。

電話番号の入力は、日本を示す国番号の 81 と、市外局番のゼロを取ったもの、そして市内局番以降を区切って入力します。

 

一通り済むと、"Review & Submit" の後で "Thank you for submitting your enrollment" というメッセージが表示されました。

インターネットで調べる限り、途中でこの "Thank you for submitting your enrollment" を受け取るとエラーと思って良いような感じが見受けられましたが、少なくとも今回の当方の場合に限っては、これはこれで、ここまでは正しく手順が進んでいるという感じで良さそうです。

思わず問い合わせてしまいましたが、その返答が来るよりも前に、"Follow up: xxxxxxx" といった感じの件名で、英語でメールが届きました。

内容は、会社に関する情報を FAX で送信してくれといった感じのものでしたけど、FAX 番号がアメリカカリフォルニア州の市外局番らしい 408 になっていたことと、下調べした限りでは日本語で FAX 送付の案内が来るとのことでした。

少なくとも自分は外国に FAX というのは馴染みがないので、間違っていないか Apple Developer Connection へ確認してみたのですけど、法人履歴事項証明書の住所が書かれた部分のコピーを日本語のまま、指定された FAX 番号へ国際電話で送信すれば問題ないとのことでした。

国際電話をかける場合、契約している電話の環境によって変わるようですけど、当方ではまず 010 に続けて、アメリカの国番号の 1、そして 408 から始まる指定された FAX 番号をダイヤルすることで、FAX を送ることができました。

 

日本時間の 13:30 頃に FAX を送ってから、当方の場合は翌日の 15:00 頃に、iPhone Developer Program からメールが届きました。

Information received regarding your enrollment という件名の英文でしたけど、登記簿を受理したことと、そしてそれの処理中であることが記されている様子な内容でした。

そして、少しして発信番号 "表示圏外" という表示で、Apple Developer Connection 様より日本語で電話連絡が入りました。内容は、申し込みのお礼と手続きを進めるためのメールを送信するという内容で、それからすぐに、手続きを進めるための英文メールが到着しました。

メールの中の "iPhone Developer Program License Agreement" リンクをクリックして、英文の "iPhone Developer Program License Agreement" に同意すると、いよいよ Apple Online Store での "iPhone Developer Program Standard Company" の購入へと進むことができました。

 

ここからは日本の Apple Store になるので、ようやく日本語での表示になりました。

先ほどまで使用していた Apple ID で再度ログインして、ご請求先として表示されている内容のうち、文字化けしている部分等を日本語で再度入力して、発注を行います。これはおなじみのインターネット通販手続きになるので、簡単に対応することができました。

注文後、注文完了メールを受けつつ、アクティベーションコードが送られてくるのを待ちます。

 

日本時間の 15:00 頃に注文をして、そして翌日の 13:00 頃に "iPhone Developer Program Activation Code" というタイトルで、英語のメールが届きました。メール本文内の宛名が文字化けしていましたが、これは Apple Store で名前を日本語で入力したのが理由だろうと思います。

メール本文内の "Activation Code" をクリックすれば、そこから簡単にアクティベート手続きを行えるようになっていました。

アクティベーションを行えば、これで "iPhone Developer Program Portal" への接続を行うことが可能となりました。

後は開発機として使用する iPhone を "iPhone Developer Program Portal" で登録して、実機での開発を行えるようにする作業となります。そちらについては EZ-NET 登録レポート: 開発機として使用する iPhone 実機を登録する の方で記そうと思います。

 

iPhone Developer Program の更新について

その後、1 年して iPhone Developer Program の更新時期になりました。

そのときの更新のお話については iOS Developer Program を更新する の方に記してみましたので、必要に応じてそちらもご覧ください。