iPod shuffle を使いはじめてみました。

iPod

手軽に音楽を再生しておける機械が欲しいなと思っていたら Apple から突如 iPod シリーズが新登場したので、その中でいちばん気軽に使えそうな iPod shuffle を試してみることにしました。


もう少し手軽に音楽を再生しておける機械が欲しいなと思っていた矢先、Apple から突如 iPod シリーズが新登場しました。その中で特に関心を惹いたのが iPod shuffle でした。

今回の色合いがなんか好みに合うような気がして、新しい iPod touch も気になってみたりしたのですけど、ちょっと手軽に音楽を流したいだけには高機能すぎるかなと思って、値段も手頃、扱いも手頃な iPod shuffle を試してみることにしました。

iPod shuffle 2015

今回、色は青と金とで迷いましたが、上品そうでさりげなくも使えそうな金色を選んでみることにしました。

指輪でも入っていそうな小さな箱に、Apple Watch よりも小さな筐体がこじんまりと佇んでいました。画面で色をみただけでしたけど、実際に手元に届いてみるともっと落ち着いた印象で、なかなか良い色合いでした。


そして、そんな小さな箱の中には、充電用の USB 変換ケーブルと、ヘッドフォン、簡単な説明書、そして Apple 製品ではお馴染みのアップルマークのシールまでもがちゃんと同梱されています。

有線で音楽を聴く機械

この iPod shuffle ですけど、メモリが 2GB 搭載されていて、そこに音楽を入れて、有線のヘッドフォンなどを使って音楽を聴ける機械になっています。

なお、本体には Bluetooth が用意されていないため、ヘッドフォン端子で接続する必要があります。Bluetooth が必要な場合は、iPod shuffle よりも本体が大きい iPod nano 以上の機種を選ぶ必要があります。


ちなみに 2GB という容量は、音楽 500 曲分が目安になるそうです。

ただ、後で使ってみた感想ですけど、多く見積もって 500 曲なのかなという印象がしました。曲の種類や音質にもよると思いますけど、とりあえず 300 〜 400 曲くらいを入れられるつもりでいると良いかもしれません。

内蔵バッテリーで駆動

iPod shuffle は本体内にバッテリーが内蔵されていて、満充電しておけば 15 時間ほど連続再生できるのだそうです。

満充電にも 3 時間程度の充電でできて、もし 2 時間程度の充電でも 80% まで充電できると公式サイトに記されていました。

iTunes で iPod shuffle を設定する

そんな iPod shuffle は iTunes に接続して音楽を転送してから使うものなので、さっそく同梱されている USB ケーブルを使って Mac に接続してみることにしました。

今回接続する Mac は普段 iPhone の同期で使っているものなので、設定をちょっと行ってあげれば、すぐに iPod shuffle を使える準備が整うはずです。

初期設定を行う

そう思って iPod shuffle を Mac に接続してみたところ、さっそく自動的に iPod shuffle が認識されてくれました。

ここで 続けるボタン を押して次へ進み、iPod ソフトウェア使用許諾契約に同意すると、基本的な初期化が終わって、iTunes との同期をするための画面になりました。

そして早くも容量オーバー?

さすが音楽再生専用端末だけあって、とてもシンプルな同期画面です。

そして、下調べでは 2GB で 500 曲が目安と聞いていたので、自分が持っている小松未歩さんの 165 曲くらいならさくっと入れられるだろうと思ったら、選んでみるとなんと 1.50GB もの容量不足を指摘されてしまったのでした。

噂で聞いた曲数よりも遥かに小さい曲数なので、さすがに何かの間違いだろうと思ってそのまま進めてみましたが、やっぱり容量オーバーとのことで同期させてもらえませんでした。

容量を大きく消費する曲がある様子?

それなら仕方ないので、さらに入れる曲を細かく選択していってみたところ、ある曲を選択した途端にグンと容量を圧迫することがわかりました。

たとえば『小松未歩 2nd 〜 未来』であれば 40 MB くらいで済みそうです。

それが『小松未歩7 〜 prime number 〜』の場合は 540 MB もの容量を消費してしまいました。さすがにこれでは容量が足りなくなるわけです。

曲のエンコード方法が問題でした

そこで、それぞれのアルバムから曲をひとつずつ取り出して詳しく見てみたところ、曲のエンコード方式が影響していることがわかりました。

容量が小さく抑えられていたアルバム内の曲は『MPEG オーディオファイル』、いわゆる MP3 形式でした。

対して容量を圧迫したアルバム内の曲は『AIFF オーディオファイル』になっていました。

そういえば、以前に iPhone アプリを作っていたときに、それで使う音声ファイルの形式を AIFF に変換するのに iTunes を使っていたのを思い出しました。

iTunes でオーディオ形式を変換するには、音楽の読み込み形式を設定する必要があるのですけど、そこで設定した内容は、変換だけでなく CD からの取り込みのときにも使われるため、かつて設定を調整した以降に取り込んだ曲データが全て、容量の大きい AIFF で取り込まれてしまっているのでしょう。

既存の曲のエンコード形式を変更する

AIFF 形式と比べて MP3 形式の方が、聞こえる感触がほとんど同じまま容量を 1/10 くらいにまで抑えられるはずなので、今回は既存の全ての AIFF 形式のファイルを MP3 に変換しておくことにしました。

そのために、まずは iTunes の 環境設定 の画面から 読み込み設定ボタン を開いて、読み込み方法 の設定画面で "MP3 エンコーダ" を選択します。

そうすると、iTunes から曲目を選択して キー + クリックすると、ショートカットメニューに MP3 形式に変換するためのメニューが表示されます。

このようにして変換してあげた曲は、これまでの AIFF 形式のファイルに加えて、新しく MP3 形式のファイルが複製されて保存されます。そして、その容量を確認してみると AIFF 形式では 41.9 MB だったのが、MP3 形式では 5.7 MB にまで小さく圧縮されています。

重複した曲目を取り除くには?

ただ、このような操作をすると iTunes には AIFF 形式と MP3 形式の両方がリストに登録された状態になります。

ここから、コンパクトになった MP3 形式の曲だけを残して、これまでの容量の大きな AIFF 形式の曲を削除したいところです。

ただ、上手な方法はないみたいで、ひとつひとつをどちらの形式か確認しながら不要な方を削除していくしかなさそうでした。


とはいえ、完全にひとつずつ調べないといけないかといえばそうでもなさそうで、たとえば今回の場合は全て、元々あったものが最初に表示され、変換したものがその下に続けて表示されていました。

いつも常にそうなるかはわかりませんけど、とりあえず今回は例外なくそんな様子だったので、重複した最初のものを選んで消してあげれば大丈夫でした。

なお、プレイリストを作っている場合は、登録されている曲は以前のものの方なので、削除するとプレイリストからも消えています。そのため消したら、新しい方の再登録を忘れずにしておく必要があります。

全ての AIFF を MP3 に変換するには?

さて、このアルバムの他にもまだ AIFF 形式の曲が残されています。ただ、それを探すのも iTunes だけで簡単に行う方法はなさそうでした。

そこで、まず iTunes で曲をひとつ選んで キー + クリックすると表示されるショートカットメニューの中から Finder で表示 を選んで、その曲が保存されているフォルダーを Finder で開きました。

そしてそこから、小松未歩さんの曲が全て入っているフォルダーまで登り、そこで "aif" をキーワードにファイル検索をして、出てきた曲から AIFF 形式で取り込んでしまったシングルやアルバムの目星をつけて、先ほど話した方法で MP3 形式に変換する方法を採ることにしました。

なかなか手間のかかる作業でしたけど、曲目が少なかったのが幸いして、なんとか無事に全てを MP3 に変換できました。

無事に全曲、入れられました

こうして容量の大きな AIFF 形式を、容量の小さな MP3 形式に全部変換できたので、改めて iPod shuffle への同期を試みてみたところ、無事に 176 曲全てを転送することができました。

最初にやったときは 165 曲だったのが、いろいろやった今だと 176 曲に増えていますが、きっとプレイリストに登録し忘れていた曲があったのでしょう。


ともあれこうして 176 個の曲を入れても、全体容量の半分近い 925.2 MB の空き容量が残されているので、これなら倍の曲目を入れることができそうですね。

ただ、倍といっても 350 曲ほどですから、最初の調べて見聞きした 500 曲には少し遠そうな印象がします。もっとも MP3 に変換するときに音質が良くなる方を選択したので、これを標準くらいの音質にすれば、もっと曲を入れられたのかもしれません。

なので iPod shuffle には 300 〜 400 曲くらいを入れられると思っていれば良さそうですけど、この曲数を充分とみるか少ないとみるかは、人によってけっこう違ってきそうです。

使ってみた感じは良好

音楽も転送できたことだし、さっそく使ってみましたけど、やっぱり超小型で軽い本体がなかなか良い使い心地を醸してました。

これであと無線でスピーカーと接続できれば文句なしな手軽感ですけど、有線でもちょうど良い線を選べばなかなか良さそうです。本体が小さいので、手頃なところにクリップで止められるから、本体を置く方の自由も効いて嬉しいです。

音質は大抵、曲ファイルのエンコード方式と、スピーカーやヘッドフォンに依るものなので評価しても意味ないところかもしれないですけど、普通に良い音で聞こえてこちらも大満足でした。

そんな感じで iPod shuffle は、音楽を聴く専用機として割り切って、手軽に聴くが目的なときに重宝してくれそうな機械でした。お値段もそこそこお手軽なのも嬉しいですね。