Windows Vista x64 に Lhaz をインストールする

SOFTWARE REPORT


Lhaz

Windows 用のファイルの圧縮や展開を行うソフトウェアに、ちとら さんの Lhaz というものがあります。

圧縮や展開を行うソフトウェアにはいろいろなものがありますけれど、この Lhaz というソフトウェアは、マウスの右クリックで簡単に圧縮や回答が行えるような工夫がされているところが、個人的に気に入っています。たとえば、圧縮日時をファイル名に自動的に含めるように設定できたり、必要に応じてファイル名の決定パターンや保存先フォルダや圧縮形式を、必要に応じてその都度、調整することもできるようになっていて便利です。

そんな Lhaz を Windows Vista でも使用してみようと思ったのですけど、インストールには少し工夫がいるようでしたので、そのあたりに触れておこうと思います。今回は Windows Vista Ultimate (x64) でのお話となっていますが、Windows Vista Business (x86) についても同様です。

 

Windows Vista Ultimate (x64) へのインストール

Lhaz のページから、プログラム (Lhaz.exe) をダウンロードします。2008/01/14 の時点では、Lhaz v1.34 が最新のようでした。

通常は、ダウンロードした "Lhaz134.exe" を実行すれば簡単にインストールが行えるのですけど、Windows Vista の場合は、ほんのひと工夫ですけど操作が必要なようです。

まず、"Lhaz134.exe" の上で右クリックをし、"管理者として実行" を選択します。すると "ユーザアクセス制御" ダイアログボックスが表示されるので、"許可" ボタンを押して実行を継続します。あとは、従来通りのインストール方法で進めて行けば大丈夫です。

解凍先フォルダとして、Lhaz をインストールしたいフォルダを指定し、そのほかのオプションを調整します。個人的には、各拡張子への関連付けと合わせて "コンテキストメニューに「Lhazで閲覧」を追加" と "コンテキストメニューに「Lhazで圧縮」を追加" を指定しています。

 

後は [OK] ボタンを押せば、インストールは完了です。

Windows Vista の場合は、今回のように "管理者として実行" の手順を踏むようにしないと、拡張子への関連付けや、コンテキストメニューへの追加などの設定が有効にならないようなので気をつけましょう。

それともう一点、Windows Vista の 64 bit 版だからなのか、それとも Ultimate 版だからなのか、コンテキストメニューへの「Lhazで閲覧」と「Lhazで圧縮」メニューが登録されてくれませんでした。Windows Vista Business (x86) では登録されていたのですけどね。

この場合、右クリックから「送る」メニューに登録されている "Lhaz" を選択すれば、コンテキストメニューの「Lhazで圧縮」を選んだ場合と同等の画面になりますので、多少手順は増えますけれど、それほど影響はないかもしれません。なお、Lhaz に関連付けた圧縮ファイルを右クリックした際には、「Lhaz で解凍」の表記は Windows Vista Ultimate (x64) でも登録されているようでした。

 

Lhaz を微調整する

Lhaz には、圧縮時のファイル名を調整する機能が備えられています。

圧縮後のファイル名に圧縮日時を自動的に付加するように調整することができるため、ちょっとした日常のバックアップを行う場合に重宝します。設定方法は、"Lhaz" を起動して、システムメニューの「ツール」から「オプション」を実行します。なお、この際も右クリックから "管理者として実行" を行って "Lhaz" を起動するようにします。

"オプション" ダイアログが開いたら、[圧縮] タブを選択します。そして、ここの "書庫名の指定" のところへ、次のような項目を追加します。

\F.\Y\m\d.\a

こうすることで、Lhaz での圧縮の際に、"フルファイル名.西暦年月日.圧縮後拡張子" という形のファイル名で圧縮を行うことが可能になります。"書庫名の指定" で設定されている候補は、圧縮の際にクリック一つで自由に選択できるので、必要となりうるものをあらかじめ登録しておくと便利かもしれません。

書庫名の指定方法については Lhaz のヘルプに説明があるのですけれど、残念ながら Windows Vista ではヘルプを参照することができませんので、念のため、以下でも設定可能な記号について紹介しておくことにします。

\f ファイル名
\F ファイル名.拡張子
\e 拡張子
\a 圧縮後の拡張子
\Y 西暦年(4桁)
\y 西暦年(2桁)
\m
\d
\h
\n
\s
\S スペースをアンダーバーに変換する
  その他、ファイル名として使用できる文字を指定可能

それともうひとつ、オプションダイアログの "書庫名の指定" を編集しても、オプションダイアログを閉じて、さらに Lhaz のウィンドウを閉じるまでは、編集した設定内容がシステムに反映されないので、正しく設定が行えたかどうかを確認しながら登録作業を進める際には少し注意が必要です。