トイレの水がときどき流れっぱなしになる場合

LIFE REPORT


トイレの洗浄ハンドルを交換してみる

トイレのハンドルが引っかかる

賃貸マンションを引っ越したときに、新しいマンションのトイレの水が流れたままになってしまうことが多い感じでした。

調べてみると、トイレのレバーが古くなったりしたときに、レバーが途中で引っかかってしまって、水がうまく止まらなくなってしまうことがあるようです。その場合、トイレの洗浄ハンドルを交換してあげると、レバーの動きがスムーズになってくれるとのことでした。

 

それならとりあえず、その洗浄ハンドルまわりをちょっと掃除なりしてみたら直るかと思って、タンクのふたを開けていろいろ内部を触ってみたのですけど、汚れを落としたりネジの締め付けを調整したりしてみましたけど、それだけでは直る感じはありませんでした。

変わりに、洗浄ハンドルくらいなら自分でも簡単に変えられそうな雰囲気だったので、洗浄ハンドルの交換を試してみることにしました。

 

今回のトイレは、タンク側面の型番を見ると INAX DT-810UZ という型番でした。

それに合う洗浄ハンドルをインターネットで調べてみると、INAX の 一般洋風便器情報検索ページ に、このトイレには INAX TF-10A という多機種に対応したものが適合すると書いてありました。

そこでさっそくこれを買って、今ついているハンドルと交換してみます。

洗浄ハンドルの交換準備

この TF-10A という洗浄ハンドルは、複数の機種に対応したものになっているので、タイプに合わせて組み立て方が少し違うため、その辺りが取り替えにあたって難しいところかもしれません。

ちなみに購入した TF-10A のセット内容は次のような感じでした。

ビニールの中に入れたままにしているのは、今回の INAX DT-810UZ では使わなかった部品です。

 

多機種対応のハンドルなので、こんな感じでトイレのタンクの種類によって、使わない部品が出てきます。

今回の DT-810UZ というトイレは、「大」の方へは 90 度近く回り、「小」の方には 45 度くらい回るタイプで、ハンドルはタンクの右横についているので、説明書にしたがってタイプ分けをして行くと、DT-810UZ は、ハンドルがタンクの横についている "B タイプ" で "大小表示があり"、大と小ではハンドル回転の大きさが違う "Ⅰタイプ" となる感じでした。

 

この他に、自分で用意する必要がある道具としては、大き目のマイナスドライバと、モンキーレンチという六角ナットを回す工具くらいでしょうか。

洗浄ハンドルを交換する

取り替えは説明書に従って行く感じなので、雰囲気を中心に書いてみると…。

まずは、洗浄ハンドルの反対側についている給水栓のマイナスネジを右に回して、タンクに給水されないようにします。

 

そうしたら、クリップを取ってタンクのふたをはずして、動きの悪くなった洗浄レバーからつながる針金の先から、タンクのそこへ落とされた底ふたに繋がるチェーンをはずします。

そうすると、洗浄ハンドルがはずせるようになるので、内側からモンキーレンチを使ってナットを外して、洗浄ハンドルを引き抜きます。

 

そうしたら、新しい洗浄ハンドルを、ハンドルのボルトの凸部が上になるようにして取り付けます。

凸部の方向に注意しながらナットでハンドルを固定すると、通常はハンドルが下に垂れて、「大」「小」それぞれの方向へ 90 度ずつ回る感じになります。

 

そうしたら、そこから内側に続くレバーの組み立てを行います。

今回の古い内部レバーは 120mm くらいの長さだったので、"延長アタッチメント" は必要なくて、次の部品を使う感じになりました。

  • Ⅰタイプ用の調整リング (黒色)
  • 固定クリップ (白色のコの字の部品)
  • レバー B (白色の傾斜したレバー)

取り付け方としては、タンクにナットで洗浄ハンドルをとめた後、黒色の調整リングをはめて、そこに傾斜したレバーを差し込んだ後、レバーを固定クリップで留めます。

このとき、黒色の調整リングは、今回の DT-810UZ は右側にハンドルをつけるタイプだったので、調整リングに記載された矢印を、内側から洗浄ハンドル側に向かうように取り付けます。

 

ここまでできたら、洗浄ハンドルが交換前と同じように動くことを確認します。

 

問題なければ、フックの先に金具を取り付けて、そこへ底ぶたのチェーンを取り付けます。

チェーンの取り付け加減としては「鎖を張った状態から 2 〜 3 玉たるませる」と説明書にはありましたけど、今回のトイレはリングチェーンだったので、1 輪くらいたるませるようにしてみました。

洗浄ハンドルを下にしたときに、便器内に水がちょろちょろ流れる場合はたるませ具合が足りないので、ちゃんと止まって、レバー操作したときにちゃんと水が流れることを確認しながら、チェーンの長さを調整します。

 

最後に止水栓とタンクのふたをしっかり戻せば、これで無事、洗浄ハンドルを交換できました。

洗浄レバーの交換を終えて

交換後は、洗浄ハンドルがスムーズに周り、どこかに引っかかって戻らなくなるというようなことが無くなりました。

また、レバーからチェーンをたらす長さを調整したのもあって、これまで「小」では実用にならないほどしか流れなかった水が、ちゃんとまとまった水量になってくれました。

そんな感じで直し終わって、ハンドルをちょっと交換しただけなのに、なんだか使い心地が真新しい感じになるのがうれしいですね。