Wireless Notebook Optical Mouse を使ってみる

HARDWARE REPORT


Microsoft Wireless Notebook Optical Mouse

身内つてに聞いて気になっていた、Microsoft 社の Wireless Notebook Optical Mouse というマウスを購入してみました。

名前からも察せるように、このマウスはノートパソコン向けの小型マウスです。光学センサーによってポインタの動作を制御するので格段に取り扱いやすいですし、それにワイヤレスなのでとても自由に取り扱うことが出来ます。

レシーバ自体が USB ポートにしっかり刺さるようになっているのでふらふらと邪魔になったりしないし、レシーバをはずしてマウスの背面に収納することができ、さらにそうすることでマウスの電源が切れるように設計されていて、ノートパソコンと一緒に持ち運んでの利用がとても快適そうなのでした。

 

個人的に、先日に Victor 社の InterLink MP-XP741 というノートパソコンを購入したのもありますけど、それ以外にもそもそも、ATEN 社の ACS-1714 という PC 切り替え機を利用していたりしたのですけど、置き場所や使い方の都合から、ACS-1714 に接続している USB マウスの線がとても厄介だったので、主にこちらでの利用を目的として、このワイヤレスマウスを購入してみることにしたのでした。

 

Wireless Notebook Optical Mouse を使ってみる

ACS-1714 に接続してみる

さっそく、付属していた単三乾電池 1 本をマウスに押し込んで、PC 切り替え機である ACS-1714 のマウス用 USB ポートに Wireless Notebook Optical Mouse を接続してみました。

でも、説明書を見る限りは接続するだけで良さそうだったのですけど、さっぱり動く気配がありませんでした。特にドライバソフトウェアも同梱されていませんでしたし、これで良いはずだと思うですけど…。

 

レシーバのアンテナは地面と平行になるようにせよとのことだったのですけど、キーボード用ポートの位置の都合でそうも行かず。とりあえずレシーバとマウスとの同期が取れていないのかもと思って、同期させてみることにしました。

レシーバの LED が CONNECT スイッチとなっているようで、まずはこれを先のとがった物でつっついてから、続いてマウスの背面にある CONNECT スイッチを突っつきます。

これで同期が取れたはずなのですけど、残念ながらやはり動く気配なしでした。

 

InterLink MP-XP741 に接続してみる

ACS-1714 に対応していないのか、同期ができていないのか、それともまた別の原因なのか、とりあえず判断しにくかったので、絶対に動くであろうノートパソコン InterLink MP-XP741 で実験してみることにしました。

 

MP-XP741 に Wireless Notebook Optical Mouse のレシーバを差し込んでみると、ヒューマンインターフェイスデバイスが検出されて、10 数秒くらいで自動的にデバイスドライバが組み込まれたようでした。そして、マウスを少し滑らせて見ると、しっかりとそれにあわせてポインタが動くのでした。

ためしにアンテナをご法度の縦方向にしてみたりもしましたけど、それでも特に問題なく動く様子でした。

 

もう一度 ACS-1714 に接続してみる

とりあえず、接続すれば使える状態にあることだけは分かったので、改めて ACS-1714 のマウス用 USB ポートへ接続してみることにします。

けれどやはり、動いてはくれなかったのでした。クリックも受け付けないし、マウスを滑らせても一切反応なしです。レシーバの LED だけは点灯しているものの、どうやら利用できるようにはなっていないようでした。

 

この ACS-1714 は、USB マウスポートが、全ての PC に対して認識されている状態を保つようになっています。

PC を切り替えても常にそれぞれの PC に USB マウスが接続されているように扱われるため、デバイスドライバの組み込みや取り外しなどの手続きが発生せず、快適に切り替えることが出来るようになっているのでした。

 

ただ、そのためには ACS-1714 のマウス用 USB ポートにマウスが接続されていようがいなかろうが、そのポートがどの PC に割り当てられていようが、マウスがあるものとして動作しなくてはならず、それをする上で、ACS-1714 自体が一般的なマウスを装うようになっています。

ACS-1714 のマウスは "HID 準拠マウス" として認識されていましたけど、今回購入した Wireless Notebook Optical Mouse は "Microsoft PS/2 Mouse" として認識されています。

この違いかどうかはわからないのですけど、もしかすると標準のマウスとこのワイヤレスマウスとでは、制御の仕方が大きく異なるのかもしれないですね。

以前は ACS-1714 のマウスポートに Microsoft 社の Trackball Optical という大きなトラックボール型のマウスを使っていたのですけど、これは普通に使う分には正常に動作するとはいえ、ホイールこそ問題ありませんでしたけど、その他のボタンは使えませんでしたから、きっとまったく動かなかったとはいえ、今回のもそういう感じなのでしょう。

 

ちなみに ACS-1714 のキーボードポートに挿したキーボードは、英語配列のキーボードとなってしまいます。

自分は Micorsoft 社の Natural Keyboard Pro を使用していたので、そもそも英語配列になってしまうのは問題だったのですけど、それ以外にも拡張ボタンが一切利用できなかったのでした。

そこで本来どおりの機能を利用すべく、ACS-1714 に備わっていた独立切り替えの USB HUB 機能へ Natural Keyboard Pro を接続し、さらに Natural Keyboard Pro の USB ポートへ Trackball Optical を接続する形にしていました。

普段はこの2つのデバイスで操作しているのですけど、他でもマウスを使おうとした場合に USB HUB 機能の接続を切り替えると、元の PC ではそれらがはずされた処理が行われ、先の PC ではそれらが接続された処理が行われるので、何かと負荷がかかってしまいます。

ちょっとした動作をさせるだけにそれをやるのも忍びないので、キーボードポートには PLAT'ONLINE さまで以前に販売されていた片手用の小型キーボード Matias Half Keyboard を接続して、マウスポートには普通の小型マウスを接続しておくことで、とりわけマウス操作で済むようなちょっとした作業はスムーズに行えるようにしていたのでした。

でも、めったにとまでは行かないながらも、時々しか使わないマウスを置いておくというのは、なかなか邪魔なものなのでした。

そこでこのワイヤレスマウスに出来たら、使わないときもそうだし、使うときもどこか空いた空間で使えるかなと思ったのですけど、残念ながら無理みたいですね。

 

でも改めて考えてみると、今回購入したマウスにはレシーバを格納しておく隙間があるので、普段はどこかへしまっておいて、そういう場面のときにレシーバを目的の PC へ挿して動かすでも問題ないかもしれないですね。

ACS-1714 の USB HUB 機能だと、切り替え元も切り替え先も、接続されているデバイスがごっそりと移動しなくてはならないですけど、マウスだけならそれこそ、接続する側の PC だけの問題ですから。