Windows Vista スタートメニューの表示の遅さを解消する

SOFTWARE REPORT


Windows Vista のスタートメニュー

2007年 1月頃に発売された Microsoft 社の Windows Vista Business を使ってみていたのですけど、ソフトウェアなどのインストールが終わってみたころに、スタートメニューの動作がやけに遅いことに気がつきました。

Windows Vista のスタートメニューは Windows XP とは違った新しいものに変更されていて、クリックしてまずは優先度の高いプログラム一覧が表示されるところは Windows XP と同じですけど、【すべてのプログラム】 をクリックすると、従来のような横にサブメニューが表示されるカスケード形式ではなくて、優先度の高いプログラムが表示されていたところに、プログラムフォルダの内容が表示されるようになっているのでした。Internet Explorer 7.0 のお気に入りと似た感じのメニューです。

 

ところがこの、"すべてのプログラム" をクリックすると、3 秒以上待たされるような感じだったのでした。その最初だけならまだ待ってもいられるのでしょうけれど、その中からさらにフォルダの階層をたどろうとするたびに、同じくらいの時間を待たされてしまいます。

ソフトウェアをいろいろ入れて、スターとメニューにスクロールバーが表示されるほどになってしまったのが問題なのかもしれないと思ったのですけど、サブフォルダでメニューを整理してみても、その遅さは変わることはありませんでした。むしろ、フォルダが多い分だけ、フォルダの階層をたどる度に待たされてしまう有様で。

PC の性能が見合えば Windows Vista システム自体は非常に快適に動作するので、なおさら、たかだかスタートメニューだけで使い勝手が非常に悪くなってしまうのはもったいない感じです。スタートメニューの表示方式を従来通りの "クラシック [スタート] メニュー" に変更すればサクサクと動作してはくれたのですけど、せっかくの Windows Vista でそれも少し残念なところです。

 

スタートメニューの表示の遅さについて考える

なんとか Windows Vista の新しいスターとメニューを普通に利用できないものか、いろいろ調べてみることにしました。

心当たりとしては、もしもプログラムメニュー内のショートカットを検索するのが遅くなっているのだとしたら、Windows Vista に搭載されているインデックスサービスの調整で何とかなるかもしれません。そう思ってインデックスの候補にプログラムが挙がってるかとか、インデックスサービスが稼動してるかとか、そんな辺りを少し調べてみましたけど、その辺りは特に問題はない感じでした。

ちなみに Windows Vista のインデックスサービスは "Windows Search" という名前で用意されているようです。

 

プログラムフォルダ内のショートカットが多すぎたりするのかとも思いましたけど、それはサブフォルダを切って数を減らしたりしても改善される気配はないし、他に何かないものかと心当たりを探ってみたりはしたのですけど、ディスプレイアダプタやシステム自体の性能も特に問題はないはずで、それといった心当たりは見つからない感じでした。

インターネットで他にもそんな事例がないか調べてみたりもしたのですけど、公式の謳い文句として "新しい [スタート] メニューでは、これまでにないすばやい動作を体験できる" などと言われていたり、他でも "機能と動作が大幅に向上" などといった、輝かしい言葉の数々が並んでました。従来のカスケードメニューよりも早いと言われてましたけど、少なくとも自分の環境では、従来のメニューのほうが圧倒的に早い始末なものだから、なんとも参考にしがたい内容です。

 

スタートメニューの表示の遅さを解消する

そういえばお店でいじった Windows Vista のスタートメニューは遅かった印象はなかったなって思っていたら、ふと、インストールしたてのプログラムがオレンジ色の強調で表示されているのに気がつきました。

強調表示自体は Windows XP の頃からあったものなので目新しいものではないのですけど、もしかするとこの仕組みがスタートメニューの速度の遅さに一役買っているかもしれないです。そう思って、スタートメニューの設定でその辺りを調整できないかと探してみたところ、強調表示を無効にできる設定箇所が見つかりました。

 

"コントロールパネル" の "タスク バーと [スタート] メニューのプロパティ" を表示して、"[スタート] メニュー" のカスタマイズを選択すると、下のほうに 【新しくインストールされたプログラムを強調表示する】 という箇所がありました。ここからチェックをはずすことで、強調表示を無効にすることができます。

このようにして強調表示を無効にしてみたところ、スタートメニューの動作が明らかに軽くなりました。

 

そこには遅いと感じられるものは微塵もなくて、非常に良い応答速度で、使い心地もとてもいい感じです。これなら確かに "機能と動作が大幅に向上" と言われて素直に納得できます。強調表示をするとしないとでこんなにも表示速度が違うのかは解りませんけど、支障がなければとりあえずは、強調表示を無効にしておくのをお勧めしたい感じでした。

まあ、この極端な感じからして、いずれは Windows Vista の更新プログラムの中で対応がなされたりするかもしれないですね。