DNS サーバ djbdns のインストールと設定 - dnscache の起動

DNS サーバである djbdns のインストールと設定をまとめてみました。

ここは、クライアント PC に名前解決の機能を提供する dnscache を使用する方法についてのお話です。


djbdns のインストールと設定 > ローカルキャッシュ

5-2: dnscache の起動

dnscache のインストール

dnscache と tinydns はそれぞれ独立したプログラムなので、dnscache を起動するにあたって tinydns をインストールする必要はありません。

ただ、dnscache も svscan を使ってプロセスを立ち上げますので、tinydns と同様、あらかじめ damemontools をインストールして、svscan が機能している状態にしておく必要があります。

このあたりに関しては、基本ツールのインストール を参照してください。

 

まず、dnscache を起動するためのアカウントを作成します。

groupadd djbdns

 

useradd -d /dev/null -g djbdns -s /bin/true dnscache

useradd -d /dev/null -g djbdns -s /bin/true dnslog

ここでは djbdns というグループと、dnscache と dnslog という2つのアカウントを作成しています。dnscache というアカウントで dnscache プログラムを動かし、dnslog アカウントでログの収集を行います。

 

続いて dnscache の準備を行います。

/usr/local/bin/dnscache-conf dnscache dnslog /etc/dnscache 127.0.0.1

これで /etc/dnscache が作成され、そこに必要なファイルが生成されます。ここの最後で指定した 127.0.0.1 は、dnscache を動かす IP アドレスです。

 

あとは svscan に dnscache を起動してもらいます。

ln -s /etc/dnscache /service

これで dnscache が起動しますが、このままだと dnscache を動かしているコンピュータだけしか、dnscache を使用することができません。他のコンピュータも使用できるようにするには、クライアントに dnscache の使用を許可する に従って、設定を少し調整する必要があります。

 また、ルートヒントの設定が最新ではない場合があるため、ルートヒントを更新する にならって、ルートネームサーバー一覧の更新も行っておくと良いでしょう。

 

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