Featured Projects 2024 を観覧しに行きました。
Art
良いイベントなのでぜひ — そんな言葉に誘われて、ものづくりをテーマにしたイベント Featured Projects 2024 を訪れてきました。
良いイベントなのでぜひ — そんな言葉が気になりまして コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS で2日間にわたり開催された創造系イベント Featured Projects 2024 を鑑賞してきました。
なんだか今年2024年5月の自分はどこか "何かが終わって何かが始まる" みたいな、豊かさと未知との交錯を静かに感じて過ごす3日間でした。 先週に訪れたイベント と、さらにこの日とその翌日とでのイベント参加を通して、ここ10年くらいの節目が訪れたかのような心地です。
訪れたのは土曜日
自分が訪れたのは の夕方前くらいから。展示だけ観てこようと思っていたのですけれど、事前に公式サイトを眺めていたらワークショップやトークセッションがいくつも予定されていて。
これらは事前予約制で、自分が見たのはけっこう直近だったのもあって既にほとんどが満席だったのですけれど、新しく追加されたらしいトークセッション「人生の折り返し地点。改めて向き合う“そうぞう”の旅」に空きがあるのを見つけて、そちらにも興味が湧いて観覧してみることにしました。
Creators Market
さて、会場を訪れて最初に辿り着いたのは、たくさんの人で賑わう出展ブースでした。出展されているクリエーターのさまざまな作品がところ狭しと並べられていて、明るい景色に、笑顔の飛び交う素敵な光景でした。
事前には展示やトークイベントなどに意識が向いていて、こういう空間があるのを訪れるまで知らなかったのですけれど、自分がときおり出展する同人誌即売会みたいな「好き」で溢れる空間がとてもキラキラして見えて、隅から隅までゆっくり眺めて歩いてみました。出品されているものは、ものづくり系。いろんな作品がところせましと並べられていて、先日に巡り合わせた南千歳アウトレットモール・レラでの 千歳ものづくりフェス の賑わいを思い起こさせるようでした。
展示
展示はどこだろう — と気にしながら歩いていると、まずは Creators Market が広く開催されているエリアの角に、美術的な作品が展示される場所がありました。会場内の3箇所に分散して展示されているようです。
そんな作品たちは、絵だったり造形だったりとかして。そばには小さなパネルが掲示されていて、作者の方のコメントと思い入れの深い作品が記されていました。目の前にある作品だけではなくて、作者の物語を垣間見られるかのような展示のされ方がとても上手でした。眺めていたら当番中の作者さんが話しかけにいらしてくれたりすることもあって、イベントらしい楽しい時間に感じられました。
ポスター
そして屋外の通路を抜けて隣の建物へ入ってすぐのところで不意に、ポスター作品に目を奪われました。
息づくような色使いがとてもきれいで見惚れる感じ。眺めるほどに感情が湧いてくるからメモしていたら、次から次へとこのポスター目当てと思われる人が訪れたりして。そんな人の気配がするたび離れたりしながら、同じように眺める人たちの様子を感じるのもまたきれいな光景でした。
そのほかの展示と、その通りみち
残りの2つの展示も眺めに歩いて、無事にすべての作品を鑑賞できました。ひとつひとつをじっくり眺めて回ると時間はかかりましたけれど、それでも最後の時間に予定されていた参加予定のトークセッションまでにはまだ時間があったので、もう何周か作品を見て回っていましたけれど、観るたびに楽しい心地がしました。
ところでそうして幾度か2階の展示スペースあたりを通過していたときに、そちらのエリアを当番されていると思われるスタッフさんがこちらにしっかり注意を向けていそうな感じが気になりました。通過するたびにそんな感じで、あまり直視はしなかったのでどんな気の配り方をされていかは分からなかったのですけれど、そうして来訪者に関心を向ける姿勢は素敵な在り方に感じたりしました。
トークセッション
そうして本日最後のトークセッションの時間が訪れました。こういう "そうぞう" がテーマみたいなトークセッションは初めての体験で、どんな話が繰り広げられるんだろう — みたいな心地でワクワクしながらの参加でした。
今回に参加したトークセッションのテーマは「人生の折り返し地点。改めて向き合う“そうぞう”の旅」でした。なにやらクリエイターの世界にも「35年問題」というのがあるらしく。人生の折り返し地点、着地点が窺えてきて未来の広がりを見失う頃合い — そんな話題が掲げられたトークセッションになっていて。
自分は美術的なクリエイターではないにしても、プログラマーにも「35年定年説」というのがあって、あまりそんな感じはしない気がしていて。 いくらでも探求していく余地、新しいことを始める余地ってあるのを最近にも感じていたところだったので、それとも重ねてどんな話が展開されていくのか興味を持っての観覧でした。
折り返し地点などない?
そうして始まったトークセッションでしたけれども、登壇されているみんなも口を揃えて「着地点なんてまだぜんぜん遠い先」みたいな話で盛り上がってらしたのが面白かったです。
これまでの話とまだまだ道半ばなところ、そんな感じでざっくばらんに展開されていく話を聞いていたら、もしかしたらここでいう「35年問題」というのは、新しいことに手を広げたくなる時期みたいなものとも同義なのかなって思ったりしたり。これまでの幾重の体験が新しいことを可能にする — そんな頃合い、そうして人は広がりを持って、変わって行くものなのかもしれない気がしてみたり。
そんな感じで豊かに過ごせた Featured Projects 2024 でした。
ちょっと寄り道
ところでそんなイベントを訪れる前に、翌日の 技術書典16 で使うポスターを受け取りに キンコーズ・品川店 に立ち寄ってきたのですけれど。
今日の予定に合わせて何気なく発注したキンコーズさんは、かつての 2017 年に Pyxis 2nd Anniversary Party を訪れる際に、感想を印刷して届けようと思って急遽見つけて足を運んだお店だったのでした。
声優ユニットな Pyxis は自分にとっての心の師なのと、先週にちょうどお久しぶりに開催された Pyxis 9th Anniversary Party を訪れてきたところだったのもあって、人生2度目のキンコーズさんの利用が再び品川だったのに、ちょっと嬉しさ覚えるひとときでした。