DeleGate 9.9.6 を CentOS 5.4 にインストールする
SERVER
DeleGate とは
DeleGate は多目的プロトコル中継システム、いわゆるプロキシーサーバーです。これを利用することで、内部ネットワークと外部ネットワークの分離や、内部ネットワークに用意した Web サーバを DeleGate 経由で外部へ公開したりすることが出来ます。
CentOS 5.4 へ DeleGate 9.9.7 を行ってみたので、今回はそのお話を記しておこうと思います。
DeleGate 9.9.7 のインストール
DeleGate Home Page (www.delegate.org) から、平成 22 年 1 月 28 日の時点での最新版と思われる DeleGate 9.9.6 をダウンロードして、インストールを行います。
まずは次のようにして、今回は /usr/local/src ディレクトリに DeleGate 9.9.6 をダウンロードすることにします。
cd /usr/local/src
wget ftp://ftp.delegate.org/pub/DeleGate/delegate9.9.6.tar.gz
ダウンロードが完了したら、次のようにして展開します。
tar xvzf delegate9.5.6.tar.gz
RPM にできれば良かったのですが、SPEC ファイルが存在しないようなので、旧来の Linux にならってコンパイルからのインストールを行います。
cd delegate9.9.6/
make
すると、次のように管理者のメールアドレスを尋ねられるので入力します。
Enter your E-mail address [user@my.domain]:
ここで入力したアドレスが DeleGate 管理者のメールアドレスとなりますので、環境に応じて設定しましょう。
そのまま進むと、次のエラーメッセージが表示されました。
cc: error trying to exec 'cc1plus': execvp: そのようなファイルやディレクトリはありません
これは、CentOS 5.4 において "gcc-c++" がインストールされていないことが原因のようです。この解消方法については EZ-NET: Linux の使い方: CentOS 5.4 で make 時に cc1plus が見つからない場合 の方に記しましたので、発生した場合にはそちらも参考にしてみてください。
メールアドレスの指定も終わって、確認に対して [y] キーを押して続行すれば、少しして DeleGate のコンパイル作業は完了です。
コンパイルが完了すると src/ ディレクトリ内に "delegated" という実行可能ファイルが出来上がるので、それを次のようにして /usr/local/sbin/ にコピーします。
cp src/delegated /usr/local/sbin/
これで DeleGate 9.9.6 のインストール作業は終了です。