VMware Workstation 4.0 に切り替えてみる

SOFTWARE REPORT


VMware Workstation 4.0

日本では 株式会社ネットワールド さまより販売されている、VMware。これを利用することで Windows または Linux 上にて仮想マシン (DOS/V) を構築して起動させることが出来るようになります。

Windows のほかにも Linux 機を持ちたいとか、OS との相性の問題で複数の環境を用意したいとか、そういったときに非常に便利なソフトウェアです。

 

今回も、どうも Windows XP 上の Visual Studio 6.0 は落ちやすい、かといって Visual Studio .NET の生成する COM が何か不自然…、ということで以前に購入していた VMware Workstation 3.2 にて Windows 2000 環境を用意してみたのです。

が、どうもこの 3.2 は終了時に自動的に (仮想マシンの) 電源が落ちないのです。ただそれだけのことなのですけど、できるなら自動的に落ちて欲しいとおもって Windows カーネルを ACPI 版にしてみたところ、律儀にエラーダイアログを表示して停止してくれるのでした。理由は ACPI の実装が甘いということ。

ならば、さらにちょっと前に発売されている 4.0 ならこの不具合が直っているのかと思って、これを期にバージョンアップしてみることにしました。リリースノートにはこの ACPI に関するお話はまったく触れられていないのですけどね…。

 

インストール

購入したのはダウンロード版の VMware Workstation 4.0 for Windows です。いわゆるアップグレードライセンスを購入しました。

インストール自体は特に難しいことはなかったのですけど、既存の 3.2 がインストールされた状態で 4.0 をインストールしようとすると、以前のバージョンをアンインストールしてから入れなおしてくれとのことなので、それに従います。

その際、注意書きにもあるのですけど、ライセンス登録は削除しないようにする必要があるとのことです。それさえ注意すれば難しいことなくインストールは完了しました。

 

第一印象

ユーザインターフェイス

ユーザインターフェイスがだいぶ改良されたようです。

一番気になったのが、左側に登録されている仮想マシン一覧が表示されているところでしょうか。ラベルは 「お気に入り」 となっているのですけど、これが仮想マシン実行中も左側に表示され続けます。もちろん簡単に非表示にすることはできるのですけど、あまり必要ないように思います。

ただこれもまったく不要というわけではなくて、VMware Workstation 4.0 は、タブブラウザみたいに仮想マシンを切り替えることが可能となっているのです。お気に入りから仮想マシンを選択すると、そのマシンがタブに追加される感じです。起動していなければ設定内容が、起動していればその画面が表示される感じです。

が、ならば最初からタブにすべての仮想マシンを表示させるか、そもそも左側のお気に入りから選べばいいのだからタブを追加しないか、どちらかでいいような気がします。

ウィンドウは従来どおり SDI で、複数の VMware Workstation を起動できます。そして…、別のタブに表示されている仮想マシンには、もう一方の VMware からは操作が出来ないという仕様です。

個人的にタブブラウザにあまり便利さを感じないせいもあるのでしょうけど、VMware に関しても以前の感じが素直で使いやすかった気がします。仮想マシンを3台とか4台とか、同時に切り替えて使用するようなときには便利なのかもしれないですけど。

 

環境設定

VMware Workstation 3.2 とくらべて、設定箇所がいくつかに分離されたようです。

いままで 「環境設定」 に多くのものが詰め込まれていたのが、ここでは、マウス等の取り扱いやホットキーなど、いわゆる VMware 自身の操作周りの設定が行える感じです。

他に 「アプリケーションの設定」 として予約メモリやプロセスの優先順位などの設定が、「仮想ネットワークの設定」 として VMware 内で使用するネットワークアダプタの登録などが行えるようになっています。このネットワークの設定に関して、不要なアダプタの停止や削除などが簡単に行えるようになっていたのはかなりうれしかったです。

 

仮想マシンを起動する

さて、いよいよ起動です。

1台目:Windows 2000 起動時エラー

まずは VMware Workstation 3.2 で動かなくなった ACPI カーネルの Windows 2000 を起動してみることにします。特に触れられていなかったけれどメジャーバージョンアップなのだからと、修正されていることを期待しつつ仮想マシンを起動してみます…。

すると、いったん CMOS の情報が異なるため初期化するとの通知のあと、Windows のエラー (青画面) としてディスクデバイスへアクセスできないとのエラーが発生して停止してしまいました。けれど、今までのように ACPI のエラーとして VMware がストップさせる、ということはなかったのでとりあえずの一番重要な ACPI 問題はクリアな予感がします。

とりあえず仮想マシンを再起動して BIOS 設定の確認をしてみることにしました。が、それといって問題となりそうな箇所は見つかりませんでした。気になったのが MPS (マルチプロセッサ) に関する設定があったところですけど、どうやら今のところはシングルプロセッサのマシンとして振舞うようです。

 

とりあえず、2, 3回ほど再起動させて見ましたけど改善の様子がなかったのでインストールしなおしてみました。

すると ACPI ユニプロセッサカーネルの Windows 2000 がインストールされ、無事、終了時に自動的に仮想マシンが OFF になるようになりました。ってなんとも小さな改善ですけど。

2台目:Windows XP ネットワークエラー

つづいて、VMware Workstation 3.2 で問題なく起動していた Windows XP Professional マシンを起動してみることにします。こちらは特にいじっていないため ACPI ではない状態になっています。

これは問題なし、と思ったら、起動直後にネットワークアダプタが機能していないことがわかりました。デバイスマネージャで確認してみると、赤い×印が表示されています。

何か仕様が変更されたのかと思い、いったんネットワークアダプタを削除して再起動してみると、今度はしっかりと認識され、インターネットが利用できるようになりました。

 

が、VPN 接続を行ってみると、なぜだかうまくいきません。

認証およびコンピュータの登録までは行くのですけど、そのあとにエラーが帰ってきてしまいます。なんでも、プロトコル等のネットワーク設定がおかしいのだとか…。たまたまサーバの方に問題がある可能性もあるので、複数の VPN サーバへ接続してみましたけど、どれも同じ症状でした。ネットワーク設定を確認してもそれといって気になる箇所もなく…。

仕方ないのでこちらもいったん、Windows XP の再インストールを行ってみることにしました。そうしたところ、問題なく VPN 接続可能となりました。

 

終わりに

とりあえず、2台のみとはいえ、2台とも不具合に見舞われてしまいました。

確かに、VMware をバージョンアップするということは、コンピュータを取り替えるようなもの…。VMware のバージョンアップは、特にメジャーバージョンアップに関しては慎重に行う必要があるな、と思いました。

なので以後、特に不満がない限り VMware Workstion 4 で行こうと思います。