Hyper-V 管理ツールで、ワークグループの Hyper-V に接続する

SOFTWARE REPORT


Hyper-V 管理ツールでワークグループの Hyper-V に接続した場合

以前に EZ-NET: Windows 7 で Hyper-V 管理ツールを使用する で、Windows 7 から Hyper-V 2008 サーバーへ接続する方法を紹介しました。

この方法だけでは、同じ Windows ドメインに所属している Hyper-V サーバーであれば、権限さえ与えられていれば問題なく Hyper-V 管理ツールで管理することが出来るのですが、Hyper-V サーバーが別のワークグループに所属している場合などには、サーバーに接続しようとしても正しく認証が行えずに、次のメッセージが表示されてしまいます。

このタスクを完了するために必要なアクセス許可がありません。このコンピューター 'SERVERNAME' の管理者に問い合わせて下さい。

これは、認証方式の違いに因るもの思われますが、この症状を解消するためのツールが Microsoft 社の Hyper-V Remote Management Configuration Utility - Home というページで公開されていましたので、それを使ってみることにしました。

 

HVRemote ツールを使用して Hyper-V へ接続できるようにする

まず、Hyper-V Remote Management Configuration Utility - Home サイトの Downloads ページから、"HVRemote Version 7.0" をダウンロードします。

この入手した "HVRemote.wsf" ファイルを、接続したいサーバーと接続元のクライアントの両方に保存します。場所は何処でも良いようですが、とりあえずここでは "C:\" に保存したものとして話を進めます。

 

まず、サーバーと接続元の両方に、同じ名前で同じパスワードのアカウントを用意しておきます。

例えば、Hyper-V 管理ツールを使用するユーザーアカウントが、ユーザー名 "HVUSER" のパスワードが "HVPASSWORD" だったとすると、サーバーにも同じユーザー名とパスワードのアカウントを登録しておく必要があります。

その上で、まずは、サーバー側での設定を行います。

cscript C:\hvremote.wsf /add:HVUSER

この命令をコマンドプロンプトから実行します。もしもドメインユーザーだった場合は、/add の引数として "DOMAINNAME\USERNAME" という形式で指定すれば良いようです。

このスクリプトを実行したら、サーバーを再起動します。

 

続いて、接続元での設定です。

cscript C:\hvremote.wsf /mmc:enable

cscript C:\hvremote.wsf /anondcom:grant

この 2 つの命令をコマンドプロンプトから実行して、PC を再起動すれば、ワークグループ上の Hyper-V サーバーへ Hyper-V 管理ツールで接続することが出来るようになりました。